『ラプンツェル』グリム1

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プレイ回数2049難易度(4.4) 4258打 長文
一般的な童話『ラプンツェル』
※分かりやすくする為、表記等を一部改変しております

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https://typing.twi1.me/game/313070

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問題文

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(むかし、あるところにふうふがすんでおりました。)

むかし、ある所に夫婦が住んでおりました。

(ふたりはながいねんげつのあいだ、こどもがひとりほしいとおもっていましたが、)

二人は長い年月のあいだ、子どもが一人ほしいと思っていましたが、

(どうしてもさずかりませんでした。)

どうしてもさずかりませんでした。

(けれど、ようやくかみさまがそのねがいをかなえてくださりそうなようすが、)

けれど、ようやく神さまがその願いを叶えてくださりそうな様子が、

(おかみさんにみえてきました。)

おかみさんにみえてきました。

(このふうふのいえのうしろがわには、ちいさなまどがありました。)

この夫婦の家のうしろ側には、小さな窓がありました。

(そのまどからは、よにもうつくしいはなややさいがいっぱいうえてある、)

その窓からは、世にも美しい花や野菜がいっぱい植えてある、

(きれいなにわがみえました。)

きれいな庭が見えました。

(けれど、そのにわはたかいへいにとりかこまれていました。)

けれど、その庭は高い塀に取り囲まれていました。

(しかも、そのにわは、たいへんなせいりょくをもっていて、)

しかも、その庭は、たいへんな勢力をもっていて、

(せけんのひとたちからおそれられている、まほうつかいのばあさんのものでしたから、)

世間の人たちから恐れられている、魔法使いのばあさんのものでしたから、

(だれひとりそのなかへはいっていこうとするものは、おりませんでした。)

だれ一人その中へ入っていこうとする者は、おりませんでした。

(あるひのこと、おかみさんがこのまどぎわにたって、にわをみおろしていますと、)

ある日のこと、おかみさんがこの窓際に立って、庭を見おろしていますと、

(それはそれはきれいならぷんつぇるがうえてある、やさいばたけがめにつきました。)

それはそれはきれいなラプンツェルが植えてある、野菜畑が目につきました。

(みるからに、みずみずしく、あおあおとしたらぷんつぇるです。)

見るからに、みずみずしく、青々としたラプンツェルです。

(おかみさんはそれがほしくてたまらなくなって、)

おかみさんはそれがほしくてたまらなくなって、

(なんとかしてたべたいものだとおもいました。)

なんとかして食べたいものだと思いました。

(しかもそのおもいは、ひましにはげしくなるばかりでした。)

しかもその思いは、日増しにはげしくなるばかりでした。

(けれど、それがとてもてにいれられるものではないことは、)

けれど、それがとても手にいれられるものではないことは、

(わかりきっていましたので、おかみさんはすっかりやせほそって、)

分かりきっていましたので、おかみさんはすっかりやせ細って、

など

(かおいろもあおざめ、みるにたえないすがたになっていきました。)

顔色も青ざめ、見るにたえない姿になっていきました。

(これをみて、ていしゅはびっくりして、たずねました。)

これを見て、亭主はびっくりして、たずねました。

(「おまえ、どうしたんだい」)

「おまえ、どうしたんだい」

(「ああ、いえのうらのにわにあるらぷんつぇるがたべられなかったら、)

「ああ、家の裏の庭にあるラプンツェルが食べられなかったら、

(あたしゃしんでしまうよ」と、おかみさんはこたえました。)

あたしゃ死んでしまうよ」と、おかみさんは答えました。

(ていしゅは、おかみさんがかわいくてなりませんので、)

亭主は、おかみさんがかわいくてなりませんので、

(「にょうぼうをしなせるくらいなら、あのらぷんつぇるをとってきてやる。)

「女房を死なせるくらいなら、あのラプンツェルをとってきてやる。

(どうなったって、かまうものか」とおもいました。)

どうなったって、かまうものか」と思いました。

(そこでていしゅは、ゆうやみにまぎれて、へいをのりこえました。)

そこで亭主は、夕闇にまぎれて、塀を乗り越えました。

(まほうつかいのにわにはいると、おおいそぎでらぷんつぇるをひとつかみとって、)

魔法使いの庭に入ると、大急ぎでラプンツェルをひとつかみ取って、

(おかみさんのところへ、もってきてやりました。)

おかみさんの所へ、持って来てやりました。

(おかみさんは、それでさっそくさらだをつくって、がつがつたべました。)

おかみさんは、それでさっそくサラダを作って、ガツガツ食べました。

(そのおいしさといったら、ほかとはくらべものにもなりませんでした。)

そのおいしさといったら、他とは比べものにもなりませんでした。

(そのためおかみさんは、そのつぎのひになりますと、)

そのためおかみさんは、その次の日になりますと、

(こんどはぜんじつのさんばいも、それがほしくてたまらなくなってしまいました。)

今度は前日の三倍も、それがほしくてたまらなくなってしまいました。

(おかみさんをおちつかせるためには、ていしゅはもういっかいとなりのにわに)

おかみさんを落ち着かせるためには、亭主はもう一回となりの庭に

(おりていかなければなりませんでした。)

おりていかなければなりませんでした。

(そこで、またもやゆうやみをねらって、でかけていきました。)

そこで、またもや夕闇をねらって、出かけていきました。

(ところがへいをのりこえたとたん、ていしゅはびっくりぎょうてんしてしまいました。)

ところが塀を乗り越えた途端、亭主はびっくり仰天してしまいました。

(むりもありません。)

無理もありません。

(すぐめのまえに、まほうつかいのばあさんがたっていたのですからね。)

すぐ目の前に、魔法使いのばあさんが立っていたのですからね。

(「おまえは、なんてずうずうしいおとこなんだい」と、)

「おまえは、なんてずうずうしい男なんだい」と、

(まほうつかいはていしゅをにらみつけて、いいました。)

魔法使いは亭主をにらみつけて、言いました。

(「わしのにわへはいりこんで、どろぼうみたいに、わしのらぷんつぇるを)

「わしの庭へ入り込んで、泥棒みたいに、わしのラプンツェルを

(ぬすんでいくとは。さあ、ひどいめにあわせてやるぞ」)

盗んでいくとは。さあ、ひどい目にあわせてやるぞ」

(「ああ、どうかおゆるしください」と、ていしゅはいいました。)

「ああ、どうかお許しください」と、亭主は言いました。

(「どうすることもできず、こんなことをしでかしたのでございます。)

「どうすることもできず、こんなことをしでかしたのでございます。

(じつは、にょうぼうがまどからこちらのらぷんつぇるをみましたのです。)

じつは、女房が窓からこちらのラプンツェルを見ましたのです。

(そして、どうしてもこれがほしくなって、ひとくちでもたべないと、)

そして、どうしてもこれがほしくなって、ひと口でも食べないと、

(しんじまうなどともうすものでございますから」)

死んじまうなどと申すものでございますから」

(これをきくとまほうつかいは、いかりをやわらげて、ていしゅにいいました。)

これを聞くと魔法使いは、いかりをやわらげて、亭主に言いました。

(「ほんとうにおまえのいうとおりなら、ほしいだけらぷんつぇるを)

「本当におまえの言う通りなら、ほしいだけラプンツェルを

(とらせてやろう。そのかわり、ひとつだけじょうけんがある。)

取らせてやろう。そのかわり、一つだけ条件がある。

(おかみさんがこどもをうんだら、そのこをわしにくれなければいけない。)

おかみさんが子どもを生んだら、その子をわしにくれなければいけない。

(そのこはしあわせにしてやろう。わしがははおやのようにめんどうをみてやるよ」)

その子は幸せにしてやろう。わしが母親のように面倒をみてやるよ」

(ていしゅはこわくてたまらないものですから、やくそくしてしまいました。)

亭主は怖くてたまらないものですから、約束してしまいました。

(やがて、おかみさんがしゅっさんしますと、まほうつかいのばあさんは、)

やがて、おかみさんが出産しますと、魔法使いのばあさんは、

(さっそくやってきて、そのこにらぷんつぇるというなまえをつけて、)

さっそくやって来て、その子にラプンツェルという名前をつけて、

(いっしょにつれていってしまいました。)

一緒につれて行ってしまいました。

(らぷんつぇるは、おひさまがてらすこのよのなかで、)

ラプンツェルは、お日さまが照らすこの世の中で、

(だれよりもうつくしいこどもになりました。)

だれよりも美しい子どもになりました。

(らぷんつぇるがじゅうにのとき、まほうつかいのばあさんは、)

ラプンツェルが十二のとき、魔法使いのばあさんは、

(このこをもりのなかのとうにとじこめてしまいました。)

この子を森の中の塔に閉じこめてしまいました。

(そのとうには、かいだんもなければ、いりぐちもありません。)

その塔には、階段もなければ、入り口もありません。

(ただ、ずっとたかいところに、こまどがひとつあるだけでした。)

ただ、ずっと高い所に、小窓がひとつあるだけでした。

(まほうつかいのばあさんが、とうのなかにはいろうとおもうときには、)

魔法使いのばあさんが、塔の中に入ろうと思うときには、

(とうのしたにたって、こうよぶのでした。)

塔の下に立って、こう呼ぶのでした。

(「らぷんつぇる、らぷんつぇる。おまえのかみをたらしておくれ」)

「ラプンツェル、ラプンツェル。おまえの髪を垂らしておくれ」

(らぷんつぇるは、ながくうつくしいかみのけをしていました。)

ラプンツェルは、長く美しい髪の毛をしていました。

(まるで、おうごんをつむいだように、きれいでした。まほうつかいのこえをききますと、)

まるで、黄金をつむいだように、きれいでした。魔法使いの声を聞きますと、

(らぷんつぇるはあんだかみをほどいて、まどのかぎにまきつけます。)

ラプンツェルは編んだ髪をほどいて、窓のカギに巻きつけます。

(すると、かみのけはするするとじゅうにめーとるほども、たれさがりました。)

すると、髪の毛はスルスルと十二メートルほども、垂れさがりました。

(まほうつかいのばあさんはそれにつかまって、よじのぼっていくのでした。)

魔法使いのばあさんはそれにつかまって、よじ登っていくのでした。

(それからに、さんねんたったときのことでした。)

それから二、三年たったときのことでした。

(あるとき、おうじがうまにのって、このもりのなかにはいってきて、)

あるとき、王子が馬に乗って、この森の中に入って来て、

(このとうのそばをとおりかかりました。)

この塔のそばを通りかかりました。

(すると、それはそれはうつくしいうたごえがきこえてきました。)

すると、それはそれは美しい歌声が聞こえてきました。

(おうじはおもわずうまをとめて、じっとききほれました。)

王子は思わず馬をとめて、ジッと聞きほれました。

(それはさびしさのあまり、こうしてうつくしいこえをひびかせては、)

それは寂しさのあまり、こうして美しい声を響かせては、

(まいにちをすごしている、らぷんつぇるのうたごえだったのです。)

毎日を過ごしている、ラプンツェルの歌声だったのです。

(おうじはうえへのぼっていこうとおもって、とうのいりぐちをさがしてみました。)

王子は上へ登っていこうと思って、塔の入り口を探してみました。

(けれども、どうしてもみつかりません。)

けれども、どうしても見つかりません。

(それで、しかたなくおしろへかえりましたが、)

それで、しかたなくお城へ帰りましたが、

(そのうたにたいそうこころをうごかされましたので、それからというものは、)

その歌にたいそう心を動かされましたので、それからというものは、

(まいにちもりへでかけていっては、そのうたにみみをかたむけるのでした。)

毎日森へ出かけて行っては、その歌に耳をかたむけるのでした。

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