【2ch洒落怖】『猿夢』2
●猿夢(さるゆめ)
・舞台は、遊園地などにある、お猿さん電車のようなもの
・小人が恐ろしいアナウンスの通りに、人を殺める夢
・2012年に映画化された
(『カタリヤ ほんとにあった都市伝説』に収録されてる)
●スリラーカー
・ガタガタと揺れるトロッコのような乗り物
前回→https://typing.twi1.me/game/337158
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問題文
(めからがんきゅうがとびだしています。)
目から眼球が飛び出しています。
(ちとあせのにおいがたまりません。)
血と汗の匂いがたまりません。
(わたしはこわくなり、ふるえながらまえをむき、)
私は怖くなり、震えながら前を向き、
(からだをかがめていました。)
体をかがめていました。
(ここらがしおどきだとおもいました。)
ここらが潮時だと思いました。
(これいじょう、つきあいきれません。)
これ以上、付き合いきれません。
(しかもじゅんばんからいくと、)
しかも順番からいくと、
(つぎはさんばんめにすわっているわたしのばんです。)
次は三番目に座っている私の番です。
(わたしはゆめからさめようとしましたが、)
私は夢から覚めようとしましたが、
(じぶんにはいったいどんなあなうんすがながれるのだろう)
自分には一体どんなアナウンスが流れるのだろう
(とおもい、それをかくにんしてからそのばから)
と思い、それを確認してからその場から
(にげることにしました。)
逃げる事にしました。
(「つぎは、ひきにく、ひきにくです」)
「次は、ひき肉、ひき肉です」
(とあなうんすがながれました。)
とアナウンスが流れました。
(さいあくです。)
最悪です。
(どうなるかよういにそうぞうができたので、)
どうなるか容易に想像が出来たので、
(しんけいをしゅうちゅうさせ、ゆめからさめようとしました。)
神経を集中させ、夢から覚めようとしました。
(ゆめよさめろ、さめろ、さめろ。)
夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ。
(いつもはこうつよくねんじることでせいこうします。)
いつもはこう強く念じる事で成功します。
(きゅうに「ういーん」という、)
急に「ウイーン」という、
(きかいのおとがきこえてきました。)
機械の音が聞こえてきました。
(こんどはこびとがわたしのひざにのり、)
今度は小人が私の膝に乗り、
(へんなきかいみたいなものをちかづけてきました。)
変な機械みたいな物を近づけてきました。
(たぶん、わたしをみんちにするどうぐだとおもうとこわくなり、)
多分、私をミンチにする道具だと思うと怖くなり、
(ゆめよさめろ、さめろ、さめろ、とめをかたくつぶり)
夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ、と目を固くつぶり
(いっしょうけんめいにねんじました。)
一生懸命に念じました。
(「ういーん」というおとがだんだんとおおきくなってきて、)
「ウイーン」という音が段々と大きくなってきて、
(かおにふうあつをかんじ、もうだめだとおもったしゅんかんに)
顔に風圧を感じ、もうダメだと思った瞬間に
(しずかになりました。)
静かになりました。
(なんとかあくむからぬけだすことができました。)
なんとか悪夢から抜け出す事ができました。
(ぜんしんあせでびしょびしょになっていて、)
全身汗でビショビショになっていて、
(めからはなみだがながれていました。)
目からは涙が流れていました。
(わたしはねどこからだいどころにいき、みずをたいりょうにのんだ)
私は寝床から台所に行き、水を大量に飲んだ
(ところでやっとおちついてきました。)
ところでやっと落ち着いてきました。
(「おそろしくりあるだったけれど、)
「恐ろしくリアルだったけれど、
(しょせんはゆめなのだから」と、じぶんにいいきかせました。)
所詮は夢なのだから」と、自分に言い聞かせました。
(つぎのひ、がっこうであうともだちぜんいんに、)
次の日、学校で会う友達全員に、
(このゆめのはなしをしました。)
この夢の話をしました。
(でも、みんなはおもしろがるだけでした。)
でも、皆は面白がるだけでした。
(しょせんはゆめだからです。)
所詮は夢だからです。
(それから、よねんがすぎました。)
それから、四年が過ぎました。
(だいがくせいになったわたしは、すっかりこのできごとをわすれ、)
大学生になった私は、すっかりこの出来事を忘れ、
(ばいとなんぞにいそしんでいました。)
バイトなんぞにいそしんでいました。
(そしてあるばん、きゅうにはじまったのです。)
そしてある晩、急に始まったのです。
(「つぎは、えぐりだし、えぐりだしです」)
「次は、えぐり出し、えぐり出しです」
(あのばめんからでした。)
あの場面からでした。
(わたしは「あ、あのゆめだ」とすぐにおもいだしました。)
私は「あ、あの夢だ」とすぐに思い出しました。
(するとぜんかいとまったくおなじで、ふたりのこびとが)
すると前回と全く同じで、二人の小人が
(あのじょせいのがんきゅうをえぐりだしています。)
あの女性の眼球をえぐり出しています。
(やばいとおもい、ゆめよさめろ、さめろ、さめろ、)
ヤバイと思い、夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ、
(とすぐにねんじはじめました。)
とすぐに念じ始めました。
(こんかいは、なかなかめがさめません。)
今回は、なかなか目が覚めません。
(ゆめよさめろ、さめろ、さめろ。)
夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ。
(「つぎは、ひきにく、ひきにくです」)
「次は、ひき肉、ひき肉です」
(いよいよやばくなってきました。)
いよいよやばくなってきました。
(「ういーん」とちかづいてきます。)
「ウイーン」と近づいてきます。
(ゆめよさめろ、さめろ、さめろ、さめてくれ。)
夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ、覚めてくれ。
(ふっとしずかになりました。)
フッと静かになりました。
(どうやらなんとかにげられたとおもい、)
どうやら何とか逃げられたと思い、
(めをあけようとしたそのとき、)
目をあけようとしたその時、
(「またにげるんですか。)
「また逃げるんですか。
(つぎにきたときはさいごですよ」と、)
次に来た時は最後ですよ」と、
(あのあなうんすのこえがはっきりときこえました。)
あのアナウンスの声がハッキリと聞こえました。
(めをあけると、やはりもうゆめからは)
目をあけると、やはりもう夢からは
(かんぜんにさめており、じぶんのへやにいました。)
完全に覚めており、自分の部屋にいました。
(さいごにきいたあなうんすはぜったい、ゆめではありません。)
最後に聞いたアナウンスは絶対、夢ではありません。
(げんじつのせかいで、たしかにききました。)
現実の世界で、確かに聞きました。
(わたしがいったい、なにをしたというのでしょうか。)
私が一体、何をしたと言うのでしょうか。
(それからげんざいまで、まだあのゆめはみていませんが、)
それから現在まで、まだあの夢は見ていませんが、
(つぎにみたときにはきっと、しんぞうまひかなにかで)
次に見た時にはきっと、心臓麻痺か何かで
(しぬとかくごしています。)
死ぬと覚悟しています。
(こっちのせかいではしんぞうまひでも、)
こっちの世界では心臓麻痺でも、
(あっちのせかいでは、ひきにくなのです。)
あっちの世界では、ひき肉なのです。