【2ch洒落怖】『八尺様』2

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プレイ回数792難易度(4.2) 3613打 長文 長文モードのみ
縁側でくつろいでいると、「ポポポ」という不気味な声が聞こえ…
【2008年8月26日に投稿された体験談】

●八尺様
・背丈が八尺(240㎝)ある女性
・頭に何かを載せている
・「ポポポ」という、変な笑い方をしている
・子供が被害に遭う

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順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 tetsumi 5267 B++ 5.4 97.2% 682.5 3699 104 100 2024/09/23

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問題文

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(「えらいことになったのう。いまはこれをもってなさい」)

「えらいことになったのう。今はこれを持ってなさい」

(kさんというろうばはそういって、おふだをくれた。)

kさんという老婆はそう言って、お札をくれた。

(それから、kさんとじいちゃんはにかいへあがった。)

それから、kさんとじいちゃんは二階へ上がった。

(ばあちゃんはおれといっしょにいて、)

ばあちゃんは俺と一緒にいて、

(といれにいくときもついてきて、)

トイレに行くときも付いてきて、

(といれのどあをかんぜんにしめさせてくれなかった。)

トイレのドアを完全に閉めさせてくれなかった。

(ここにきてはじめて、「なんだかやばいんじゃ」)

ここに来て初めて、「なんだかヤバイんじゃ」

(とおもうようになってきた。)

と思うようになってきた。

(しばらくしてから、にかいにあるいっしつにいれられた。)

しばらくしてから、二階にある一室に入れられた。

(そのへやのまどは、ぜんぶしんぶんしでふさがれていて、)

その部屋の窓は、全部新聞紙でふさがれていて、

(そのうえにはおふだがはられており、)

その上にはお札が貼られており、

(よすみにはもりじおがおかれていた。)

四隅には盛り塩が置かれていた。

(また、きでできたはこじょうのものがあり、)

また、木でできた箱状の物があり、

(そのうえにちいさなぶつぞうがのっていた。)

その上に小さな仏像が乗っていた。

(あと、どこからもってきたのか、)

あと、どこから持ってきたのか、

(「おまる」がふたつもよういされていた。)

「おまる」が二つも用意されていた。

(これでようをすませろってことか、とさっした。)

これで用を済ませろってことか、と察した。

(「もうすぐひがくれる。)

「もうすぐ日が暮れる。

(いいか、あしたのあさまでここからでてはいかん。)

いいか、明日の朝までここから出てはいかん。

(おれもばあさんも、おまえをよぶことも、)

俺もばあさんも、お前を呼ぶことも、

など

(おまえにはなしかけることもない。)

お前に話しかけることもない。

(よくあさのしちじになるまでは、ぜったいここからでるな。)

翌朝の七時になるまでは、絶対ここから出るな。

(しちじになったら、おまえがでろ。いえにはれんらくしておく」)

七時になったら、お前が出ろ。家には連絡しておく」

(と、じいちゃんがまがおでいうものだから、)

と、じいちゃんが真顔で言うものだから、

(だまってうなずくほかはなかった。)

黙って頷くほかはなかった。

(「いまいわれたことはよくまもりなさい。)

「いま言われたことは良く守りなさい。

(おふだもはだみはなさずにな。)

お札も肌身離さずにな。

(なにかおきたらほとけさまのまえでおねがいしなさい」)

なにかおきたら仏様の前でお願いしなさい」

(と、kさんにもいわれた。)

と、kさんにも言われた。

(てれびはみてもいいといわれていたのでつけたが、)

テレビは見てもいいと言われていたので点けたが、

(みていてもうわのそらできもまぎれない。)

見ていても上の空で気もまぎれない。

(へやにとじこめられるときに、ばあちゃんがくれた、)

部屋に閉じ込められる時に、ばあちゃんがくれた、

(おにぎりやおかしもたべるきがまったくおこらず、)

おにぎりやお菓子も食べる気が全くおこらず、

(ほうちしたままふとんにくるまって、)

放置したまま布団にくるまって、

(ひたすらがくがくとふるえていた。)

ひたすらガクガクと震えていた。

(そんなじょうたいでも、いつのまにかねむっていたようで、)

そんな状態でも、いつのまにか眠っていたようで、

(めがさめたときには、なにかのしんやばんぐみがうつっていて、)

目が覚めた時には、なにかの深夜番組が映っていて、

(うでどけいをみると、ごぜんいちじすぎだった。)

腕時計を見ると、午前一時過ぎだった。

(「なんかいやなじかんにおきたな」なんておもっていると、)

「なんか嫌な時間に起きたな」なんて思っていると、

(まどがらすをこつこつとたたくおとがきこえてきた。)

窓ガラスをコツコツと叩く音が聞こえてきた。

(こいしをぶつけているおとではなく、)

小石をぶつけている音ではなく、

(てでかるくたたくようなおとだったとおもう。)

手で軽く叩くような音だったと思う。

(かぜのえいきょうでそんなおとがでているのか、)

風の影響でそんな音がでているのか、

(もしくはだれかがほんとうにたたいているのか、)

もしくは誰かが本当に叩いているのか、

(はっきりわからなかったが、)

ハッキリわからなかったが、

(ひっしにかぜのせいだとおもいこもうとした。)

必死に風のせいだと思い込もうとした。

(おちつこうとおちゃをひとくちのんだが、やっぱりこわくて、)

落ち着こうとお茶を一口飲んだが、やっぱり怖くて、

(てれびのおとをおおきくしてむりやりてれびをみていた。)

テレビの音を大きくして無理やりテレビを見ていた。

(そんなとき、じいちゃんのこえがきこえてきた。)

そんな時、じいちゃんの声が聞こえてきた。

(「おーい、だいじょうぶか。こわけりゃむりせんでいいぞ」)

「おーい、大丈夫か。怖けりゃ無理せんでいいぞ」

(おもわずどあにちかづいたが、)

思わずドアに近づいたが、

(じいちゃんのことばをすぐにおもいだした。)

じいちゃんの言葉をすぐに思い出した。

(ふたたびこえがする。「どうした、こっちにきてもええぞ」)

再び声がする。「どうした、こっちに来てもええぞ」

(じいちゃんのこえにかぎりなくにているけど、)

じいちゃんの声に限りなく似ているけど、

(あれはじいちゃんのこえじゃない。)

あれはじいちゃんの声じゃない。

(どうしてかわからないけれど、そんなきがして、)

どうしてか分からないけれど、そんな気がして、

(そしてそうおもったとどうじに、ぜんしんにとりはだがたった。)

そしてそう思ったと同時に、全身に鳥肌が立った。

(ふとすみにあるもりじおをみてみると、)

ふと隅にある盛り塩を見てみると、

(うえのほうがくろくへんしょくしていた。)

上のほうが黒く変色していた。

(いちもくさんにぶつぞうのまえにすわると、おふだをにぎりしめて)

一目散に仏像の前に座ると、お札を握り締めて

(「たすけてください」と、ひっしにおいのりをはじめた。)

「助けてください」と、必死にお祈りを始めた。

(そのとき、「ぽぽっぽ、ぽ、ぽぽ」というこえがきこえ、)

その時、「ポポッポ、ポ、ポポ」という声が聞こえ、

(まどがらすがとんとん、とんとんとなりだした。)

窓ガラスがトントン、トントンと鳴り出した。

(そこまでせがたかくないことはわかっていたが、)

そこまで背が高くないことは分かっていたが、

(あれがしたからてをのばして、まどがらすを)

アレが下から手を伸ばして、窓ガラスを

(たたいているこうけいがうかんできてしかたなかった。)

叩いている光景が浮かんできて仕方なかった。

(もうできることは、ぶつぞうにいのることだけだった。)

もう出来ることは、仏像に祈ることだけだった。

(とてつもなくながいいちやにかんじたが、)

とてつもなく長い一夜に感じたが、

(それでもあさはくるもので、つけっぱなしのてれびが、)

それでも朝は来るもので、つけっぱなしのテレビが、

(いつのまにかあさのにゅーすをやっていた。)

いつの間にか朝のニュースをやっていた。

(がめんのすみにひょうじされているじかんは、)

画面の隅に表示されている時間は、

(たしかにしちじじゅうさんぷんになっていた。)

確かに七時十三分になっていた。

(がらすをたたくおとも、あのこえも)

ガラスを叩く音も、あの声も

(きづかないうちにやんでいた。)

気づかないうちにやんでいた。

(どうやらねむってしまったか、)

どうやら眠ってしまったか、

(きをうしなってしまったかしたらしい。)

気を失ってしまったかしたらしい。

(もりじおはさらにくろくへんしょくしていた。)

盛り塩はさらに黒く変色していた。

(ねんのためうでどけいをみたが、)

念のため腕時計を見たが、

(ほぼおなじじこくだったので、おそるおそるどあをあけると、)

ほぼ同じ時刻だったので、恐る恐るドアを開けると、

(そこにはしんぱいそうなかおをした、)

そこには心配そうな顔をした、

(ばあちゃんとkさんがいた。ばあちゃんが)

ばあちゃんとkさんがいた。ばあちゃんが

(「よかった、よかった」となみだをながしてくれた。)

「よかった、よかった」と涙を流してくれた。

(したにおりると、おやじもきていた。)

下に降りると、親父も来ていた。

(じいちゃんがそとからかおをだして、)

じいちゃんが外から顔を出して、

(「はやくくるまにのれ」とうながし、)

「早く車に乗れ」と促し、

(にわにでてみると、どこからもってきたのか、)

庭に出てみると、どこから持ってきたのか、

(わんぼっくすのばんがいちだいあった。)

ワンボックスのバンが一台あった。

(そして、にわになんにんかのおとこたちがいた。)

そして、庭に何人かの男たちがいた。

(わんぼっくすはきゅうにんのりで、)

ワンボックスは九人乗りで、

(おれはちゅうれつのまんなかにすわらされ、)

俺は中列の真ん中に座らされ、

(kさんはじょしゅせきにすわり、)

kさんは助手席に座り、

(にわにいたおとこたちはそれいがいのせきにすわった。)

庭にいた男たちはそれ以外の席に座った。

(けいきゅうめいがのりこみ、おれはしほうはっぽうのすべてを)

計九名が乗り込み、俺は四方八方のすべてを

(かこまれたかたちになった。「たいへんなことになったな。)

囲まれた形になった。「大変なことになったな。

(きになるかもしれないが、)

気になるかもしれないが、

(これからはめをとじてしたをむいていろ。)

これからは目を閉じて下を向いていろ。

(おれたちにはなんもみえんが、)

俺たちにはなんも見えんが、

(おまえにはみえてしまうだろうからな。)

お前には見えてしまうだろうからな。

(いいというまで、がまんしてめをあけるなよ」)

いいと言うまで、我慢して目を開けるなよ」

(みぎどなりにいる、ごじゅっさいくらいのおじさんがそういった。)

右隣にいる、五十歳くらいのおじさんがそう言った。

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