【2ch洒落怖】『八尺様』3

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プレイ回数566難易度(4.2) 3268打 長文 長文モードのみ
縁側でくつろいでいると、「ポポポ」という不気味な声が聞こえ…
【2008年8月26日に投稿された体験談】

●八尺様
・背丈が八尺(240㎝)ある女性
・頭に何かを載せている
・「ポポポ」という、変な笑い方をしている
・子供が被害に遭う

前回→https://typing.twi1.me/game/337240
初回→https://typing.twi1.me/game/337235
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 berry 7747 7.9 97.1% 403.1 3218 95 89 2024/03/26
2 ㅁㅁ 5835 A+ 6.0 96.8% 536.4 3237 107 89 2024/03/19

関連タイピング

問題文

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(そして、じいちゃんのうんてんするけいとらをせんとうに、)

そして、じいちゃんの運転する軽トラを先頭に、

(しゃれつは、かなりゆっくりしたすぴーどですすんだ。)

車列は、かなりゆっくりしたスピードで進んだ。

(おそらく、にじゅっきろもでていなかったんじゃないか。)

おそらく、二十キロも出ていなかったんじゃないか。

(まもなくしてからkさんが、)

まもなくしてからkさんが、

(「ここがふんばりどころだ」とつぶやくと、)

「ここがふんばりどころだ」と呟くと、

(なにやらねんぶつのようなものをとなえはじめた。)

何やら念仏のようなものを唱え始めた。

(「ぽっぽぽ、ぽ、ぽ、ぽぽぽ」)

「ポッポポ、ポ、ポ、ポポポ」

(また、あのこえがきこえてきた。)

また、あの声が聞こえてきた。

(kさんからもらったおふだをにぎりしめ、)

kさんからもらったお札を握り締め、

(いわれたとおりにめをとじてしたをむいていたが、)

言われた通りに目を閉じて下を向いていたが、

(なぜかうすめをあけて、そとをすこしだけみてしまった。)

なぜか薄目をあけて、外を少しだけ見てしまった。

(めにはいったのはしろっぽいわんぴーす。)

目に入ったのは白っぽいワンピース。

(それがくるまにあわせていどうしていた。)

それが車に合わせて移動していた。

(あのおおまたでついてきているのか。)

あの大股で付いてきているのか。

(あたまはうぃんどうのそとにあってみえない。)

頭はウィンドウの外にあって見えない。

(しかし、しゃないをのぞきこもうとしているのか、)

しかし、車内を覗き込もうとしているのか、

(あたまをさげるしぐさをした。)

頭を下げる仕草をした。

(むいしきに、ひっとこえをだす。)

無意識に、ヒッと声を出す。

(「みるな」と、となりのひとがこえをあらげる。)

「見るな」と、隣の人が声を荒げる。

(あわててめをぎゅっとつぶり、)

慌てて目をぎゅっとつぶり、

など

(さらにつよくおふだをにぎりしめた。)

さらに強くお札を握り締めた。

(こつ、こつ、こつ。)

コツ、コツ、コツ。

(がらすをたたくおとがする。)

ガラスを叩く音がする。

(まわりにのっているひともえっとか、んんとかこえをだす。)

周りに乗っている人もエッとか、ンンとか声を出す。

(あれは、みえなくてもこえがきこえなくても、)

アレは、見えなくても声が聞こえなくても、

(おとはきこえてしまうようだ。)

音は聞こえてしまうようだ。

(kさんのねんぶつにちからがはいる。)

kさんの念仏に力が入る。

(やがてこえとおとがとぎれたとおもったとき、)

やがて声と音が途切れたと思った時、

(kさんが「うまくぬけた」とこえをあげた。)

kさんが「うまく抜けた」と声をあげた。

(それまでだまっていたまわりのおとこたちも、)

それまで黙っていた周りの男たちも、

(「よかったなあ」とあんどのこえをだした。)

「よかったなあ」と安堵の声を出した。

(やがてくるまはみちのひろいところでとまり、おやじのくるまにうつされた。)

やがて車は道の広い所で止り、親父の車に移された。

(おやじとじいちゃんがほかのおとこたちにあたまをさげているとき、)

親父とじいちゃんが他の男たちに頭を下げている時、

(kさんが「おふだをみせてみろ」とちかよってきた。)

kさんが「お札を見せてみろ」と近寄ってきた。

(むいしきにまだにぎりしめていたおふだをみると、)

無意識にまだ握り締めていたお札を見ると、

(ぜんたいがくろっぽくなっていた。)

全体が黒っぽくなっていた。

(kさんは、「もうだいじょうぶだとおもうがな。)

kさんは、「もう大丈夫だと思うがな。

(ねんのためしばらくはこれをもっていなさい」)

念のためしばらくはこれを持っていなさい」

(といって、あたらしいおふだをくれた。)

と言って、新しいお札をくれた。

(そのあとは、おやじとふたりでじたくへもどった。)

そのあとは、親父と二人で自宅へ戻った。

(ばいくは、じいちゃんときんじょのひとがとどけてくれた。)

バイクは、じいちゃんと近所の人が届けてくれた。

(おやじもはっしゃくさまのことはしっていたようで、)

親父も八尺様のことは知っていたようで、

(こどものころ、ともだちのひとりがみいられていのちをおとした、)

子供の頃、友達の一人が魅入られて命を落とした、

(ということをはなしてくれた。みいられたため、)

ということを話してくれた。魅入られたため、

(ほかのとちにうつったひともしっているという。)

他の土地に移った人も知っていると言う。

(ばんにのっていたおとこたちはすべて、)

バンに乗っていた男たちはすべて、

(じいちゃんのいちぞくにかんけいあるひとで、)

じいちゃんの一族に関係ある人で、

(つまりは、ごくごくうすいながらもじぶんと)

つまりは、極々薄いながらも自分と

(けつえんかんけいがあるひとたちだそうだ。)

血縁関係がある人たちだそうだ。

(まえをはしっていたじいちゃんと、)

前を走っていたじいちゃんと、

(うしろをはしっていたおやじも、)

後ろを走っていた親父も、

(とうぜんちのつながりはあるわけで、)

当然血のつながりはあるわけで、

(すこしでもはっしゃくさまのめをごまかそうと、)

少しでも八尺様の目をごまかそうと、

(あのようなことをしたという。)

あのようなことをしたと言う。

(おやじのきょうだいはひとばんでこちらにこられなかったため、)

親父の兄弟は一晩でこちらに来られなかったため、

(けつえんはうすくても、すぐにあつまれるひとに)

血縁は薄くても、すぐに集まれる人に

(きてもらったようだ。)

来てもらったようだ。

(それでも、さすがにしちにんものおとこがいまのいま、)

それでも、流石に七人もの男が今の今、

(というわけにはいかなくて、)

というわけにはいかなくて、

(また、よるよりひるのほうがあんぜんとおもわれたため、)

また、夜より昼のほうが安全と思われたため、

(おれはひとばん、へやにとじこめられたのである。)

俺は一晩、部屋に閉じ込められたのである。

(どうちゅう、さいあくなら、じいちゃんかおやじが)

道中、最悪なら、じいちゃんか親父が

(みがわりになるかくごだったとか。)

身代わりになる覚悟だったとか。

(そして、さきにもかいたようなことをせつめいされ、)

そして、先にも書いたようなことを説明され、

(「もうあそこにはいかないように」とねんをおされた。)

「もうあそこには行かないように」と念を押された。

(いえにもどってから、じいちゃんとでんわではなしたとき、)

家に戻ってから、じいちゃんと電話で話した時、

(「あのよる、おれにこえをかけたか」ときいたが、)

「あの夜、俺に声をかけたか」と聞いたが、

(「そんなことはしていない」とだんげんされた。)

「そんなことはしていない」と断言された。

(「やっぱり、あれははっしゃくさまだったのだ」とおもうと、)

「やっぱり、あれは八尺様だったのだ」と思うと、

(あらためてせすじがさむくなった。)

改めて背筋が寒くなった。

(はっしゃくさまのひがいにあうのはせいじんまえのわかいにんげん、)

八尺様の被害に遭うのは成人前の若い人間、

(それもこどもがおおいということだ。)

それも子供が多いということだ。

(まだこどもやじゃくねんのにんげんがきょくどのふあんなじょうたいにあるとき、)

まだ子供や若年の人間が極度の不安な状態にある時、

(みうちのこえであのようなことをいわれれば、)

身内の声であのようなことを言われれば、

(ついこころをゆるしてしまうだろう。)

つい心を許してしまうだろう。

(それからじゅうねんたって、わすれがちになっていたとき、)

それから十年経って、忘れがちになっていた時、

(しゃれにならないごじつだんができてしまった。)

洒落にならない後日談が出来てしまった。

(「はっしゃくさまをふうじていたじぞうさまが、)

「八尺様を封じていた地蔵様が、

(だれかにこわされてしまった。)

誰かに壊されてしまった。

(それも、おまえのいえにつうじるみちのものがな」)

それも、お前の家に通じる道のものがな」

(と、ばあちゃんからでんわがあった。)

と、ばあちゃんから電話があった。

(くわえて、じいちゃんはにねんまえになくなったそうだ。)

加えて、じいちゃんは二年前に亡くなったそうだ。

(とうぜんながら、おれはそうしきにもいかせてもらえなかった。)

当然ながら、俺は葬式にも行かせてもらえなかった。

(じいちゃんがおきあがれなくなってからも、)

じいちゃんが起き上がれなくなってからも、

(「ぜったいこさせるな」と、ばあちゃんにいっていたらしい。)

「絶対来させるな」と、ばあちゃんに言っていたらしい。

(いまとなっては、「めいしんだろう」とじぶんにいいきかせても、)

今となっては、「迷信だろう」と自分に言い聞かせても、

(かなりしんぱいなじぶんがいる。)

かなり心配な自分がいる。

(「ぽぽぽ」という、あのこえがきこえてきたら、)

「ポポポ」という、あの声が聞こえてきたら、

(おれはいったい、どうなってしまうのだろうか。)

俺は一体、どうなってしまうのだろうか。

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