黄金仮面2
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | sai | 8363 | 神 | 8.5 | 97.6% | 133.2 | 1142 | 28 | 20 | 2024/04/21 |
2 | HAKU | 8171 | 神 | 8.3 | 97.8% | 136.7 | 1142 | 25 | 20 | 2024/04/19 |
3 | berry | 7779 | 神 | 7.9 | 98.1% | 141.4 | 1121 | 21 | 20 | 2024/04/13 |
4 | subaru | 7170 | 王 | 7.5 | 94.9% | 150.2 | 1137 | 60 | 20 | 2024/04/19 |
5 | つぅー | 5795 | A+ | 5.8 | 98.6% | 199.8 | 1174 | 16 | 20 | 2024/04/16 |
関連タイピング
問題文
(あるわかいむすめさんは、ぎんざのしょうういんどうのまえで、その)
ある若い娘さんは、銀座のショウウインドウの前で、その
(おとこをみたといった。しんちゅうのてすりにもたれて、ひとりのせの)
男を見たと云った。真鍮の手すりにもたれて、一人の背の
(たかいおとこが、がらすまどのなかをのぞきこんでいたが、そふとぼうの)
高い男が、ガラス窓の中を覗き込んでいたが、ソフト帽の
(ひさしをはなのあたままでさげ、おーヴぁーこーとのえりをみみのうえ)
ひさしを鼻の頭まで下げ、オーヴァーコートの襟を耳の上
(までたてて、かおをすっかりつつんでいるようすが、なんとなくへん)
まで立てて、顔をすっかり包んでいる様子が、何となく変
(だったので、むすめさんはまどのなかのちんれつひんにきをとられている)
だったので、娘さんは窓の中の陳列品に気をとられている
(ようなふうをして、くびをのばして、ふいにひょいとおとこのかおを)
様な風をして、首を延ばして、不意にヒョイと男の顔を
(のぞいてやったという。すると、ぼうしのひさしと、がいとうのえり)
覗いてやったという。すると、帽子のひさしと、外套の襟
(とのわずかちょっとばかりのすきまから、めをいるようにぎらぎらと)
との僅か一寸ばかりの隙間から、目を射る様にギラギラと
(ひかったものがある。はっとして、あおくなって、むすめさんは)
光ったものがある。ハッとして、青くなって、娘さんは
(おとこのそばをはなれてしまったが、おとこのかおは、ふるいときんぶつみたいに)
男の側を離れてしまったが、男の顔は、古い鍍金仏みたいに
(、たしかにたしかに、むひょうじょうなおうごんでできていたということだ。)
、確かに確かに、無表情な黄金で出来ていたということだ。
(むねをどきどきさせて、とおくのほうからながめていると、おとこは、)
胸をドキドキさせて、遠くの方から眺ていると、男は、
(しょうたいをみけんされたようかいのように、ひじょうにあわてて、まるでかぜに)
正体を見顕された妖怪の様に、非常に慌てて、まるで風に
(さらわれでもしたように、むこうのやみとぐんしゅうのなかにまぎれこんで)
さらわれでもした様に、向うの闇と群衆の中にまぎれ込んで
(しまった。おとこののぞいていたのはあるゆうめいなこぶつしょうのちんれつまどで)
しまった。男の覗いていたのはある有名な古物商の陳列窓で
(、そこのちゅうおうにはよしありげなかんたんおとこののうめんがおはぐろのくちをはんかい)
、そこの中央には由ありげな邯鄲男の能面が鉄漿の口を半開
(にして、ほそいめでしょうめんをにらんでいたという。このぶきみな)
にして、細い目で正面を睨んでいたという。この不気味な
(のうめんと、おとこのおうごんかめんのむひょうじょうのそうじについてさまざまなしんじ)
能面と、男の黄金仮面の無表情の相似について様々な信じ
(がたいうわささえつたえられた。)
難い噂さえ伝えられた。