吾輩は猫である26
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | りく | 5603 | A | 5.8 | 96.1% | 300.0 | 1751 | 70 | 28 | 2024/04/16 |
2 | スヌスムムリク | 5120 | B+ | 5.1 | 98.6% | 300.0 | 1557 | 21 | 24 | 2024/05/01 |
3 | sada | 3146 | E++ | 3.2 | 95.7% | 300.0 | 988 | 44 | 16 | 2024/05/01 |
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問題文
(むやみにたかじやすたーぜをこうげきする。ひとりでけんかをしてい)
無暗にタカジヤスターゼを攻撃する。独りで喧嘩をしてい
(るようだ。けさのかんしゃくがちょっとここへおをだす。にんげんのにっき)
るようだ。今朝の肝癪がちょっとここへ尾を出す。人間の日
(のほんしょくはこういうへんにぞんするのかもしれない。)
記の本色はこう云う辺に存するのかも知れない。
(せんだってまるまるはあさめしをはいするといがよくなるというたから)
せんだって〇〇は朝飯を廃すると胃がよくなると云うたから
(にさんにちあさめしをやめてみたがはらがぐうぐうなるばかりでこうのうは)
二三日朝飯をやめて見たが腹がぐうぐう鳴るばかりで効能は
(ない。まるまるはぜひこうのものをたてとちゅうこくした。かれのせつによると)
ない。△△は是非香の物を断てと忠告した。彼の説によると
(すべていびょうのげんいんはつけものにある。つけものさえたてばいびょうのみなもとを)
すべて胃病の源因は漬物にある。漬物さえ断てば胃病の源を
(からすわけだからほんぷくはうたがいなしというろんぽうであった。それから)
涸らす訳だから本復は疑なしという論法であった。それから
(いっしゅうかんばかりこうのものにはしをふれなかったがべつだんのげんもみえな)
一週間ばかり香の物に箸を触れなかったが別段の験も見えな
(かったからちかごろはまたくいだした。まるまるにきくとそれはあんぷく)
かったから近頃はまた食い出した。××に聞くとそれは按腹
(もみりょうじにかぎる。ただしふつうのではゆかぬ。みながわりゅうというこりゅう)
揉療治に限る。ただし普通のではゆかぬ。皆川流という古流
(なもみかたでいちにどやらせればたいていのいびょうはこんちできる。)
な揉み方で一二度やらせれば大抵の胃病は根治出来る。
(やすいそっけんもたいへんこのあんまじゅつをあいしていた。さかもとりょうまのような)
安井息軒も大変この按摩術を愛していた。坂本龍馬のような
(ごうけつでもときどきはちりょうをうけたというから、さっそくかみねぎしまでで)
豪傑でも時々は治療をうけたと云うから、早速上根岸まで出
(かけてもましてみた。ところがほねをもまなければなおらぬとか、)
掛けて揉まして見た。ところが骨を揉まなければ癒らぬとか、
(ぞうふのいちをいちどてんとうしなければこんちがしにくいとかいって、)
臓腑の位置を一度顛倒しなければ根治がしにくいとかいって、
(それはそれはざんこくなもみかたをやる。あとでからだがわたのように)
それはそれは残酷な揉み方をやる。後で身体が綿のように
(なってこんすいびょうにかかったようなこころもちがしたので、いちどでへい)
なって昏睡病にかかったような心持ちがしたので、一度で閉
(こうしてやめにした。aきみはぜひこけいたいをくうなという。それ)
口してやめにした。A君は是非固形体を食うなという。それ
(から、いちにちぎゅうにゅうばかりのんでくらしてみたが、このときはちょうのなか)
から、一日牛乳ばかり飲んで暮して見たが、この時は腸の中
(でどぼりどぼりとおとがしておおみずでもでたようにおもわれてよもすがら)
でどぼりどぼりと音がして大水でも出たように思われて終夜
(ねむれなかった。bしはおうかくまくでこきゅうしてないぞうをうんどうさせれば)
眠れなかった。B氏は横隔膜で呼吸して内臓を運動させれば
(しぜんといのはたらきがけんぜんになるわけだからためしにやってごらんとい)
自然と胃の働きが健全になる訳だから試しにやって御覧とい
(う。これもたしょうやったがなんとなくふくちゅうがふあんでこまる。それに)
う。これも多少やったが何となく腹中が不安で困る。それに
(ときどきおもいだしたようにいっしんふらんにかかりはするもののごろっぷん)
時々思い出したように一心不乱にかかりはするものの五六分
(たつとわすれてしまう。わすれまいとするとおうかくまくがきになって)
立つと忘れてしまう。忘れまいとすると横隔膜が気になって
(ほんをよむこともぶんしょうをかくこともできぬ。びがくしゃのめいていがこのてい)
本を読む事も文章を書く事も出来ぬ。美学者の迷亭がこの体
(をみて、さんけのついたおとこじゃあるまいしよすがいいとひやかし)
を見て、産気のついた男じゃあるまいし止すがいいと冷かし
(たからこのころはよしてしまった。cせんせいはそばをくったらよ)
たからこの頃は廃してしまった。C先生は蕎麦を食ったらよ
(かろうというから、さっそくかけともりをかわるがわるくったが、)
かろうと云うから、早速かけともりをかわるがわる食ったが、
(これははらがくだるばかりでなんらのこうのうもなかった。よはねんらいの)
これは腹が下るばかりで何等の効能もなかった。余は年来の
(いじゃくをなおすためにできうるかぎりのほうほうをこうじてみたがすべて)
胃弱を直すために出来得る限りの方法を講じて見たがすべて
(だめである。たださくやかんげつとかたむけたさんばいのまさむねはたしかに)
駄目である。ただ昨夜寒月と傾けた三杯の正宗はたしかに
(ききめがある。これからはまいばんにさんばいずつのむことにしよう。)
利目がある。これからは毎晩二三杯ずつ飲む事にしよう。