黄金仮面1
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | sai | 8263 | 神 | 8.5 | 97.0% | 129.6 | 1104 | 33 | 21 | 2024/04/21 |
2 | berry | 7866 | 神 | 7.8 | 99.8% | 138.3 | 1090 | 2 | 21 | 2024/04/13 |
3 | subaru | 7126 | 王 | 7.4 | 95.6% | 147.9 | 1104 | 50 | 21 | 2024/04/19 |
4 | □「いいね」する | 7056 | 王 | 7.3 | 96.4% | 151.5 | 1110 | 41 | 21 | 2024/04/25 |
5 | つぅー | 5467 | B++ | 5.6 | 96.5% | 203.0 | 1151 | 41 | 21 | 2024/04/19 |
関連タイピング
問題文
(「きんいろのきょうふ」)
「金色の恐怖」
(このよには、ごじゅうねんにいちど、あるいはひゃくねんにいちど、てんぺんちい)
この世には、五十年に一度、或は百年に一度、天変地異
(とか、だいせんそうとか、おおはやりびょうなどとおなじに、ひじょうなきかいことが)
とか、大戦争とか、大流行病などと同じに、非常な奇怪事が
(、どんなあくむよりも、どんなしょうせつかのくうそうよりも、もっと)
、どんな悪夢よりも、どんな小説家の空想よりも、もっと
(とほうもないことがらが、ひょいとおこることがあるものだ。)
途方もない事柄が、ヒョイと起ることがあるものだ。
(にんげんしゃかいといういっぴきのきょだいなせいぶつが、なにかしら)
人間社会という一匹の巨大な生物が、何かしら
(えたいのしれぬきゅうせいのきびょうにとりつかれ、ちょっとのあいだ、きがへんに)
えたいの知れぬ急性の奇病にとりつかれ、一寸の間、気が変に
(なるのかもしれない。それほどじょうしきはずれな、へんてこなことがらが、)
なるのかも知れない。それ程常識はずれな、変てこな事柄が、
(とっぴょうしもなくおこることがある。)
突拍子もなく起ることがある。
(で、あのひどくこうとうむけいな「おうごんかめん」のふうせつも、やっぱり)
で、あのひどく荒唐無稽な「黄金仮面」の風説も、やっぱり
(その、ごじゅうねんひゃくねんにいちどの、しゃかいてききょうきのたぐいであったかも)
その、五十年百年に一度の、社会的狂気の類であったかも
(しれないのだ。)
知れないのだ。
(あるとしのはる、まだふゆがいとうがてばなせぬ、さんがつはじめのことで)
ある年の春、まだ冬外套が手離せぬ、三月初めのことで
(あったが、どこからともなく、きんせいのかめんをつけたかいじんぶつの)
あったが、どこからともなく、金製の仮面をつけた怪人物の
(ふうひょうがおこり、それがひとからひとへとつたわり、ひいちにちとちからづよく)
風評が起り、それが人から人へと伝わり、日一日と力強く
(なって、ついにはかくしんぶんのしゃかいめんをにぎわすほどのだいひょうばんになって)
なって、遂には各新聞の社会面を賑わす程の大評判になって
(しまった。)
しまった。
(ふうひょうはひじょうにまちまちで、いわばとりとめもないかいだんにるい)
風評は非常にまちまちで、謂わば取りとめもない怪談に類
(したものであったが、しかしそのふうひょうにふくまれた、いっしゅいようの)
したものであったが、併しその風評に含まれた、一種異様の
(ようかいみが、ひとびとのこうきしんをしげきした。したがって、このしんじだいの)
妖怪味が、人々の好奇心を刺戟した。随って、この新時代の
(ゆうれいは、とうきょうしみんのあいだに、ひじょうなにんきをはくしたのである。)
幽霊は、東京市民の間に、非常な人気を博したのである。