吾輩は猫である23

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プレイ回数85難易度(4.2) 300秒 長文 かな 長文モードのみ
読書初心者向け、子ども向け
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吾輩は猫である1 https://typing.twi1.me/game/367741
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 スヌスムムリク 5030 B+ 5.1 98.4% 300.0 1533 24 20 2024/04/30
2 ヨッシー 3580 D+ 3.8 93.8% 300.0 1149 75 16 2024/05/01
3 sada 3303 D 3.4 95.4% 300.0 1041 50 14 2024/04/30
4 ミント 2376 F++ 2.4 97.9% 300.0 728 15 10 2024/05/01

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問題文

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(ふたりがでていったあとで、わがはいはちょっとしっけいしてかんげつくんのくいきったかまぼこの)

両人が出て行ったあとで、吾輩はちょっと失敬して寒月君の食い切った蒲鉾の

(のこりをちょうだいした。わがはいもこのごろではふつういっぱんのねこではない。)

残りを頂戴した。吾輩もこの頃では普通一般の猫ではない。

(まずももかわじょえんいこうのねこか、ぐれーのきんぎょをぬすんだねこくらいのしかくは)

まず桃川如燕以降の猫か、グレーの金魚を偸んだ猫くらいの資格は

(じゅうぶんあるとおもう。くるまやのくろなどはもとよりがんちゅうにない。)

充分あると思う。車屋の黒などは固より眼中にない。

(かまぼこのひときれくらいちょうだいしたってひとからかれこれいわれることもなかろう。)

蒲鉾の一切くらい頂戴したって人からかれこれ云われる事もなかろう。

(それにこのひとめをぬすんでかんしょくをするというくせは、)

それにこの人目を盗んで間食をするという癖は、

(なにもわれらねこぞくにかぎったことではない。うちのおさんなどはよくさいくんのるすちゅうに)

何も吾等猫族に限った事ではない。うちの御三などはよく細君の留守中に

(もちがしなどをしっけいしてはちょうだいし、ちょうだいしてはしっけいしている。)

餅菓子などを失敬しては頂戴し、頂戴しては失敬している。

(おさんばかりじゃないげんにじょうひんなしつけをうけつつあるとさいくんからふいちょうせられている)

御三ばかりじゃない現に上品な仕付を受けつつあると細君から吹聴せられている

(こどもですらこのけいこうがある。しごにちまえのことであったが、)

小児ですらこの傾向がある。四五日前のことであったが、

(ふたりのこどもがばかにはやくからめをさまして、まだしゅじんふうふのねているあいだに)

二人の小供が馬鹿に早くから眼を覚まして、まだ主人夫婦の寝ている間に

(むかいおうてしょくたくについた。かれらはまいあさしゅじんのくうぱんのいくぶんに、さとうをつけて)

対い合うて食卓に着いた。彼等は毎朝主人の食う麺麭の幾分に、砂糖をつけて

(くうのがれいであるが、このひはちょうどさとうつぼがたくのうえにおかれて)

食うのが例であるが、この日はちょうど砂糖壺が卓の上に置かれて

(さじさえそえてあった。いつものようにさとうをぶんぱいしてくれるものがないので、)

匙さえ添えてあった。いつものように砂糖を分配してくれるものがないので、

(おおきいほうがやがてつぼのなかからひとさじのさとうをすくいだしてじぶんのさらのうえへあけた。)

大きい方がやがて壺の中から一匙の砂糖をすくい出して自分の皿の上へあけた。

(するとちいさいのがあねのしたとおりどうぶんりょうのさとうをどうほうほうでじぶんのさらのうえにあけた。)

すると小さいのが姉のした通り同分量の砂糖を同方法で自分の皿の上にあけた。

(しばらくりょうにんはにらみあっていたが、おおきいのがまたさじをとっていっぱいをわがさらのうえに)

少く両人は睨み合っていたが、大きいのがまた匙をとって一杯をわが皿の上に

(くわえた。ちいさいのもすぐさじをとってわがぶんりょうをあねとどういつにした。)

加えた。小さいのもすぐ匙をとってわが分量を姉と同一にした。

(するとあねがまたいっぱいすくった。いもうともまけずにいっぱいをふかした。)

すると姉がまた一杯すくった。妹も負けずに一杯を附加した。

(あねがまたつぼへてをかける、いもうとがまたさじをとる。みているあいだにいっぱいいっぱいいっぱいと)

姉がまた壺へ手を懸ける、妹がまた匙をとる。見ている間に一杯一杯一杯と

など

(かさなって、ついにはふたりのさらにはやまもりのさとうがうずたかくなって、つぼのなかには)

重なって、ついには両人の皿には山盛の砂糖が堆くなって、壺の中には

(ひとさじのさとうもあまっておらんようになったとき、しゅじんがねぼけまなこをこすりながら)

一匙の砂糖も余っておらんようになったとき、主人が寝ぼけ眼を擦りながら

(しんしつをでてきてせっかくしゃくいだしたさとうをもとのごとくつぼのなかへ)

寝室を出て来てせっかくしゃくい出した砂糖を元のごとく壺の中へ

(いれてしまった。こんなところをみると、にんげんはりこしゅぎからわりだした)

入れてしまった。こんなところを見ると、人間は利己主義から割り出した

(こうへいというねんはねこよりまさっているかもしれぬが、ちえはかえってねこより)

公平という念は猫より優っているかも知れぬが、智慧はかえって猫より

(おとっているようだ。そんなにやまもりにしないうちにはやくなめてしまえばいいに)

劣っているようだ。そんなに山盛にしないうちに早く嘗めてしまえばいいに

(とおもったが、れいのごとく、わがはいのいうことなどはつうじないのだから、きのどくながら)

と思ったが、例のごとく、吾輩の言う事などは通じないのだから、気の毒ながら

(おはちのうえからだまってけんぶつしていた。 かんげつくんとでかけたしゅじんはどこを)

御櫃の上から黙って見物していた。 寒月君と出掛けた主人はどこを

(どうあるいたものか、そのばんおそくかえってきて、よくじつしょくたくについたのはくじごろ)

どう歩行いたものか、その晩遅く帰って来て、翌日食卓に就いたのは九時頃

(であった。れいのおはちのうえからはいけんしていると、しゅじんはだまってぞうにをくっている)

であった。例の御櫃の上から拝見していると、主人はだまって雑煮を食っている

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