【2ch洒落怖】『リョウメンスクナ』3
●梵字
・日本や東アジアで歴史的・伝統的に用いられてきた、
総称的な漢訳名で「梵語」を記すために用いられる文字
・梵字は一文字で仏さまを表す
●即身仏
・飢饉や病の苦しみ等を代行して救うために修行に挑み、
自らの体を捧げて仏となったもの
●リョウメンスクナ
・第16代天皇、仁徳天皇の時代に現れた怪人
・漢字表記は「両面宿儺」と書き、両面(2つの顔)を持つ
●物部天獄
・都市伝説の中に存在するカルト教団の教祖の名前
・明治時代~大正時代に存在した朝鮮人ではないかといわれている
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順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
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1 | tetsumi | 4763 | B | 5.0 | 94.6% | 626.9 | 3166 | 180 | 84 | 2024/10/11 |
2 | なり | 4375 | C+ | 4.6 | 93.9% | 659.3 | 3083 | 198 | 84 | 2024/11/21 |
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問題文
(「りょうめんすくなってなんですか」)
「リョウメンスクナって何ですか」
(「しんわのじだいにちかいほどのおおむかしに、)
「神話の時代に近いほどの大昔に、
(ふたつのかお、よんほんのてをもつかいぶつ)
二つの顔、四本の手を持つ怪物
(りょうめんすくながいたというでんせつにちなんで、)
リョウメンスクナが居たという伝説にちなんで、
(れいのけつごうそうせいじをそうよぶことにしたんだ。)
例の結合双生児をそう呼ぶ事にしたんだ。
(そして、そのりょうめんすくなを、)
そして、そのリョウメンスクナを、
(てんごくはきょうだんのほんぞんにした。)
天獄は教団の本尊にした。
(じゅぶつとしてね。)
呪物としてね。
(たにんをのろいころせる、)
他人を呪い殺せる、
(へたしたらおおぜいのひとをのろいころせるかもしれない、)
下手したら大勢の人を呪い殺せるかも知れない、
(とんでもないじゅぶつをつくった、としんじていた」)
とんでもない呪物を作った、と信じていた」
(「そののろいのたいしょうはなんですか」)
「その呪いの対象は何ですか」
(「こっかだとおやじはいってた」)
「国家だと親父は言ってた」
(「にほんそのものですか。)
「日本そのものですか。
(あたまいかれてるんじゃないですか、そのてんごくって」)
頭イカレてるんじゃないですか、その天獄って」
(「いかれたんだろうねえ。)
「イカレたんだろうねえ。
(でもね、のろいのこうりょくはそれだけじゃないんだ。)
でもね、呪いの効力はそれだけじゃないんだ。
(りょうめんすくなのはらのなかに、あるものをいれてね」)
リョウメンスクナの腹の中に、ある物を入れてね」
(「なんですか」)
「何ですか」
(「こだいじんのほねだよ。やまとちょうていとかにほろぼされた、)
「古代人の骨だよ。大和朝廷とかに滅ぼされた、
(いわゆるちょうていからみたはんぎゃくしゃだね。ぎゃくぞくさ。)
いわゆる朝廷からみた反逆者だね。逆賊さ。
(そのこだいじんのほねのふんまつを、はらにいれたのさ」)
その古代人の骨の粉末を、腹に入れたのさ」
(「こだいじんのほねなんて、どこでてにいれるんですか」)
「古代人の骨なんて、どこで手に入れるんですか」
(「てれびやしんぶんとかでみたことあるだろう。)
「テレビや新聞とかで見たことあるだろう。
(こだいのいせきやはかがはっくつされたとき、)
古代の遺跡や墓が発掘された時、
(はっくつさぎょうをするひとたちがいるじゃない。)
発掘作業をする人たちが居るじゃない。
(とうじは、そのへんのけいびとかがあまかったらしい。)
当時は、その辺の警備とかが甘かったらしい。
(そういうところからおもにとってきたらしいよ」)
そういう所から主に盗ってきたらしいよ」
(「にわかにはしんじがたいはなしですね」)
「にわかには信じがたい話ですね」
(「わたしもそうおもったよ。)
「私もそう思ったよ。
(でもね、たいしょうじだいにおもにおこったさいがいが)
でもね、大正時代に主に起こった災害が
(これだけあるんだよ。)
これだけあるんだよ。
(たいしょうさんねん、さくらじまのだいふんか、ふしょうしゃきゅうせんろっぴゃくにん。)
大正三年、桜島の大噴火、負傷者九千六百人。
(たいしょうさんねん、あきたのだいじしん、ししゃきゅうじゅうよにん。)
大正三年、秋田の大地震、死者九十四人。
(たいしょうさんねん、ほうじょうたんこうのばくはつ、ししゃろっぴゃくはちじゅうななにん。)
大正三年、方城炭鉱の爆発、死者六百八十七人。
(たいしょうごねん、はこだてのおおかじ。)
大正五年、函館の大火事。
(たいしょうろくねん、ひがしにほんのだいすいがい、ししゃせんさんびゃくにん。)
大正六年、東日本の大水害、死者千三百人。
(たいしょうろくねん、きりのたんこうのばくはつ、ししゃさんびゃくろくじゅういちにん。)
大正六年、桐野炭鉱の爆発、死者三百六十一人。
(たいしょうじゅういちねん、ほくりくせんれっしゃのなだれじこ、ししゃひゃくさんじゅうにん。)
大正十一年、北陸線列車の雪崩事故、死者百三十人。
(そしてたいしょうじゅうにねんくがつついたちのかんとうだいしんさい。)
そして大正十二年九月一日の関東大震災。
(ししゃとゆくえふめいしゃは、じゅうよんまんにせんはっぴゃくめい」)
死者と行方不明者は、十四万二千八百名」
(「それがなんなんですか」)
「それが何なんですか」
(「すべて、りょうめんすくながいどうしたちいきだ」)
「全て、リョウメンスクナが移動した地域だ」
(「ってことは、かくちにきょうだんしぶがあったんですか。)
「ってことは、各地に教団支部があったんですか。
(というか、ただのぐうぜんでしょう」)
というか、ただの偶然でしょう」
(「おれもばかなはなしだとおもうよ。)
「俺も馬鹿な話だと思うよ。
(で、たいしょうじだいのさいあくさいだいのさいがい、かんとうだいしんさいのひね。)
で、大正時代の最悪最大の災害、関東大震災の日ね。
(このひ、じしんがおこるちょくぜんにてんごくはしんだ」)
この日、地震が起こる直前に天獄は死んだ」
(「しんだんですか」)
「死んだんですか」
(「じさつだったそうだ。)
「自殺だったそうだ。
(じゅんすいなにほんじんではなかった、といううわさもあるらしい」)
純粋な日本人ではなかった、という噂もあるらしい」
(「どうやってしんだんですか」)
「どうやって死んだんですか」
(「にほんとうでのどをかっきったんだよ。)
「日本刀で喉をかっ斬ったんだよ。
(りょうめんすくなのまえで。)
リョウメンスクナの前で。
(くわえて、ちもじでいしょがあったんだ」)
加えて、血文字で遺書があったんだ」
(「なんてかいてあったんですか」)
「なんて書いてあったんですか」
(「にほんほろぶべし」)
「日本滅ブベシ」
(「それが、かんとうだいしんさいのおこるちょくぜんなんですよね。)
「それが、関東大震災の起こる直前なんですよね。
(ぐうぜんですよね」「ぐうぜんだろうね」)
偶然ですよね」「偶然だろうね」
(「そのとき、りょうめんすくなとてんごくは)
「その時、リョウメンスクナと天獄は
(どこにいたんですか」)
どこに居たんですか」
(「しんげんにちかい、さがみわんえんがんのきんぺんだったそうだ」)
「震源に近い、相模湾沿岸の近辺だったそうだ」
(「そのご、どういうけいいで)
「そのご、どういう経緯で
(りょうめんすくなはいわてのおてらへいったんですか」)
リョウメンスクナは岩手のお寺へいったんですか」
(「そればっかりはおやじがはなしてくれなかった」)
「そればっかりは親父が話してくれなかった」
(「そういえばあのとき、じゅうしょくさんに、)
「そういえばあの時、住職さんに、
(なぜきょうとのおてらへおくらなかったって)
なぜ京都のお寺へ送らなかったって
(いわれてたけど、あれはどういうことなんですか」)
言われてたけど、あれはどういうことなんですか」
(「あ、きいてたのか。)
「あ、聞いてたのか。
(もうさんじゅうねんくらいまえだけどね。)
もう三十年くらい前だけどね。
(わたしもおやじのあとをついで、)
私も親父の後を継いで、
(ぼうずになるよていだったんだよ。)
坊主になる予定だったんだよ。
(けどおれのたいまんというか、てちがいでね。)
けど俺の怠慢というか、手違いでね。
(そのままずっと、あのてらもほうちしていたんだ」)
そのままずっと、あの寺も放置していたんだ」
(「そうだったんですか。)
「そうだったんですか。
(いま、りょうめんすくなはどこにあるんですか」)
今、リョウメンスクナはどこにあるんですか」
(「それはしらない。)
「それは知らない。
(というか、ここすうじつおやじとれんらくがつかないんだ。)
というか、ここ数日親父と連絡がつかないんだ。
(あれをもってかえっていらい、)
アレを持って帰って以来、
(みょうなくるまにあとをつけられたりしたらしくてね」)
妙な車にあとをつけられたりしたらしくてね」
(「そういえばさいしょ、ぜんぶははなさないといってたけど、)
「そういえば最初、全部は話さないと言ってたけど、
(なぜここまでくわしくおしえてくれたんですか」)
なぜここまで詳しく教えてくれたんですか」
(「おやじが、あのときいってただろう。)
「親父が、あの時言ってただろう。
(「かわいそうだけど、あんたらながいきできんよ」ってね」)
「可哀想だけど、あんたら長生き出来んよ」ってね」