雫の落ちたのが聞こえたなら(夢見為事)
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歌詞(問題文)
(うめのあめのふるころの、)
梅の雨の降る頃の、
(いつかのゆうぐれ。)
何時かの夕暮れ。
(ぱらぽらおちるあまおとが、)
ぱらぽら落ちる雨音が、
(ひどくみみにつく。)
ひどく耳につく。
(まどのむこうのけしきを、)
窓の向こうの景色を、
(ふっとながめてたら、)
ふっと眺めてたら、
(かさをさしたよこがおが、)
傘を差した横顔が、
(いとおしくみえたの。)
愛おしく見えたの。
(うつろなあまおとから、)
空虚な雨音から、
(にげかえってゆくように。)
逃げ帰ってゆくように。
(しずくのおちたのがきこえたなら、)
雫の落ちたのが聞こえたなら、
(すぐにはしりだした。)
直ぐに走り出した。
(わたしのこころさわぎを、)
私の心騒ぎを、
(しらずふるあめと、)
知らず降る雨と、
(こんいろのかさにかくれた、)
紺色の傘に隠れた、
(あなたのよこがお。)
想い人の横顔。
(ふたりだけのかえりみち、)
二人だけの帰り道、
(あまおとがひびいた。)
雨音が響いた。
(かさのしたのしんぞうが、)
傘の下の心臓が、
(とろけてしまいそう。)
蕩けてしまいそう。
(にくらしいあまおとを、)
憎らしい雨音を、
(とめれればいいのにな。)
止めれればいいのにな。
(あなたのぜんぶによいしれてた、)
あなたの全部に酔いしれてた、
(わたしのからだじゅう。)
私の体中。
(こころのなかのあなたが、)
心の中の灯火が、
(いまにもきえてしまいそう。)
今にも消えてしまいそう。
(そんなふあんをかきけす、)
そんな愍みをかき消す、
(ゆうきをふりしぼった。)
勇気を振り絞った。
(だいすきなあまつぶを、)
大好きな雨粒を、
(なくしてしまわぬように。)
失くしてしまわぬ様に。
(しずくのおちたのがきこえたとき、)
雫の落ちたのが聞こえたとき、
(かさをすててかけた。)
傘を捨てて駆けた。
(だいすきなあのかさを、)
大好きなわたしのばしょを、
(なくしてしまわぬように。)
失くしてしまわぬ様に。
(あなたにひとことだけつたえたい、)
あなたに一言だけ伝えたい、
(すきと、)
好きと、
(すきと。)
好きと。
(なつのはなびでいろづく、)
夏の花火で色づく、
(きみのわらいがお。)
君の笑い顔。