涙では消せない焔
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歌詞(問題文)
(かりそめのひかりがてらしたこのせいかつは)
仮初めの《焔》が 照らしたこの《貧しい底辺暮らし》は
(くちべらしはびこれどなおもらくにならず)
口減らし蔓延れど 尚も楽にならず
(わたしたちのかっとうがみちびいたそのせいかいは)
私達の葛藤が 導いたその《止むを得ぬ最終手段》は――
(あんしゃんれじーむなぎたおすこうずいよきたれ)
《旧体制》 薙ぎ倒す 洪水よ来たれ
(ながきみよにくさるくさり)
長き御代に腐る《絶大なる権力》
(しそんをみずからのてでちにおとした)
至尊を《民衆の業》で 地に落とした
(わたしたちのれきしはつないだこの)
私達の歴史は 繋いだこの
(せかいは)
地平線の境界を認識出来ない知性では知覚すら出来ない無限に広がる平行世界は
(ゆらぎながらもどこへむかっていくのだろう?)
揺らぎながらも何処へ 向かって往くのだろう?
(くりかえすよるにひかるひかり)
繰り返す夜に 瑆る《数多なる星屑》
(しそんへつながるみちをしにおとした)
子孫へ《至る物語》を 紫に堕とした…
(うまれるじだいがちがえば?うまれるみぶんがちがえば?)
産まれる時代が違えば? 産まれる身分が違えば?
(いきかたのせんたくがほかにゆるされたでしょうか?)
生き方の選択が他に許されたでしょうか?
(じゆうとびょうどうをかかげぎろちんはちをすすりつづける)
自由と平等を掲げ《断頭台》は血を啜り続ける
(ときのうねりこのながれはいつまでつづくのでしょうか?)
《時代》のうねりこの流れは何時まで続くのでしょうか?
(せいとしのはざまでほのおはもゆる)
生 と 死 の狭間で 焔は燃ゆる…
(しょくんのじんそくなこうぐんのせいかにより)
諸君の迅速な行軍の成果により
(わがぐんはみはらしのよいおかをおさえることができた)
我が軍は見晴らしの良い丘を抑える事ができた
(われわれはていこくぐんえいこうのだいにしだんろーらんさんしょうぐんにつづけ!)
我々は帝国軍 栄光の第二師団 ローランサン将軍に続け!
(とみせかけじゅうぶんてきをひきつけたらきへいはさんかい)
――と見せかけ 充分敵を 引きつけたら騎兵は散開
(てきもきゅうにはとまれやしないほうへいがまつあいずはさんかい)
敵も急には 止まれやしない 砲兵が待つ 合図は三回
(あんどぅとろわうてー!)
アン ドゥ トロワ 撃てー!
(たんじゅんなせんじゅつもてきのきょをつけばはちのすさ)
単純な戦術も 敵の虚を突けば蜂の巣さ
(せんかのなかせんかのてごたえにてがふるえた)
戦火の中 戦果の手応えに手が震えた
(れっきょうのれんごうがとびひをおそれてけしにくる)
列強の連合が 飛び火を恐れて消しに来る
(ていせいをひていしなお)
《神聖フランドル帝国》を《革命によって打倒》し尚
(えいゆうをまつりあげ)
《新たなる支配者》を奉り上げ…
(ほえるきゃのんそらをだいてまわりつづけるおかのうえ)
吼える《野砲》空を抱いて 《可動し続ける》丘の上
(ひにくをわらうようにほのおはもゆる)
皮肉を笑うように 焔 は燃ゆる…
(せんじょうへむかういとしいかげきじょうなふりしてみおくった)
戦場へ向かう 愛しい影 気丈な振りして 見送った
(かなしいほどあかいゆうひにこぼれおちたわたしのこころ)
悲しいほど 朱い夕陽に 零れ落ちた 私の《本音》
(みすかすようなこわいろでしょうじょがささやいた)
見透かす様な声色で 少女が囁いた
(せまどもあぜるヴぃおれっときれだんるぶらどろわ)
《右腕には菫の姫君》
(めぐりくるせいにほほえんでくれるこよ)
廻り来る生に微笑んでくれる娘よ
(せまどもわぜるおるたんすきれだんるぶらごーしゅ)
《左腕には紫陽花の姫君》
(めぐりゆくしをいたみないてくれるこよ)
巡り往く死を悼み泣いてくれる娘よ
(このこたちにはなしかけるとふしぎとなつかしいきもちになる)
この娘達に話しかけると 不思議と懐かしい気持ちになる
(なぜなのかしら?こどものころのゆめがよみがえる)
何故なのかしら? 子供の頃の夢がよみがえる
(ああははにすてられたわたしはそれでもあいをゆめみた)
嗚呼 母に捨てられた私は それでも愛を夢見た
(だれよりもやさしいままんになろう)
誰よりも優しい《子煩悩なお母さん》になろう
(そうおもってたはずなのに)
そう思ってた筈なのに
(このくににこのじだいにうまれてくることが)
この《時代》に この【第九の現実】に 生まれてくる事が
(はたしてしあわせなのかかんがえるほどわからなくなっていたの)
果たして幸せなのか 考える程 判らなくなっていたの
(なぁきみがきたあさをきみがいくよるをまよいながらきずつきながらも)
なぁ 君が来た朝を 君が行く夜を 迷いながら傷つきながらも
(いきてるいまをそしてそのさきを)
生きてる《現実》を そしてその《未来》を
(ひかりをあきらめずみとめるなら)
《希望》を諦めず 《肯定する》なら
(そのこもまたせいをあいすだろう?)
その子もまた《波乱に満ちた人生》を愛す…だろう?
(けれどきづいたときにはおそすぎた)
けれど 気づいた時には遅すぎた…
(そうこをなせぬからだになりはてたのさ)
そう 子供を生せぬ身体に 成り果てたのさ…
(いいえそれでもあなたはいきている)
――いいえ それでも アナタは生きている
(そうだまだおわりじゃない)
そうだ まだ終わりじゃない
(ならば)
な ら ば
(よろこびにゆれたこのひびを)
歓びに揺れたこの《革命の時代》を
(かなしみにぬれたこのひびを)
哀しみに濡れたこの《激動の時代》を
(われらがつむいだこのうたをうまれるきみにつなごう)
我らが紡いだこの《物語》を 生まれるキミに繋ごう
(あなたをうむのがわたしじゃなくてもいヴぇーる)
アナタを産むのが 私じゃなくても 《宿せなかった冬の子よ》
(わたしたちあなたをあいしてるわ)
私達 アナタを愛してるわ
(ふさわしいろまんをみつけたなら)
《平和な時代、豊かな国、愛してくれる人》を見つけたなら
(いつかうまれておいで)
何時か 産まれておいで
(ほのおはめぐる)
焔は 廻る