第52回パソコンスピード認定試験問題
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | maro | 6457 | S | 6.7 | 95.6% | 849.4 | 5747 | 262 | 77 | 2024/09/24 |
2 | ラーズうるりっち | 4205 | C | 4.6 | 91.9% | 1230.9 | 5669 | 493 | 77 | 2024/11/10 |
3 | サミダレマイキ | 2174 | F+ | 2.2 | 96.5% | 2511.0 | 5664 | 203 | 77 | 2024/10/08 |
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問題文
(わたしたちは、おかねとこうかんにほしいものをてにいれることでせいかつしています。)
わたしたちは、お金と交換に欲しいものを手に入れることで生活しています。
(このうりかいのたいしょうとなっているものがしょうひんです。)
この売り買いの対象となっているものが商品です。
(これは、しょくひんやようふくのようにかたちがあるものばかりではありません。)
これは、食品や洋服のように形があるものばかりではありません。
(たっきゅうびんやまっさーじなどのように、かたちがないものもあります。)
宅急便やマッサージなどのように、形がないものもあります。
(たとえば、えいかいわきょうしつは、りょうきんをはらってれっすんをうけるけんりをこうにゅうしているため)
例えば、英会話教室は、料金を払ってレッスンを受ける権利を購入しているため
(それじたいにかたちはありません。そして、これらはものとちがって、)
それ自体に形はありません。そして、これらは物と違って、
(さーびすがていきょうされるのとどうじにしょうひされてしまい、たくわえることもできない)
サービスが提供されるのと同時に消費されてしまい、蓄えることもできない
(のです。けいざいがくではぜんしゃをゆうけいのざい、こうしゃをむけいのざいとぶんるいしています。)
のです。経済学では前者を有形の財、後者を無形の財と分類しています。
(ざいとは、わたしたちのくらしにおいて、いしょくじゅうのよっきゅうをまんぞくさせてくれるものの)
財とは、わたしたちの暮らしにおいて、衣食住の欲求を満足させてくれるものの
(ことです。ところでさいきん、このふたつとはちがうあたらしいざいがちゅうもくされています。)
ことです。ところで最近、この二つとは違う新しい財が注目されています。
(それがじょうほうざいです。かんたんにいえば、じしょうやじじつなど、たいしょうについてとくていのいみを)
それが情報財です。簡単にいえば、事象や事実など、対象について特定の意味を
(ゆうするでーたをひとにつたえることでかちがしょうじるもののことです。ぐたいてきにいえば)
有するデータを人に伝えることで価値が生じるもののことです。具体的にいえば
(にゅーすやおんがくなどはすべてこれにあたります。ちゅういしなければならないのは、)
ニュースや音楽などはすべてこれに当たります。注意しなければならないのは、
(それじたいにはかたちがないことです。そこでかみやでんぱ、ひかりやふぃるむなどのばいたいを)
それ自体には形がないことです。そこで紙や電波、光やフィルムなどの媒体を
(とおしてひとにつたえます。たとえば、しんぶんはかみにいんさつされたり、ねっとではいしんされたり)
通して人に伝えます。例えば、新聞は紙に印刷されたり、ネットで配信されたり
(することではじめてしょうひんとなります。むけいのざいとはことなり、これはたくわえることが)
することで初めて商品となります。無形の財とは異なり、これは蓄えることが
(かのうで、いつでもすきなときにしょうひすることができるのです。)
可能で、いつでも好きなときに消費することができるのです。
(じょうほうは、でじたるかできるのもとくちょうです。いちどこれによってげんぽんを)
情報は、デジタル化できるのも特徴です。一度これによって原本を
(つくってしまえば、かんたんにこぴーをすることがかのうになります。これはほとんど)
作ってしまえば、簡単にコピーをすることが可能になります。これはほとんど
(てまをかけず、しょうひんをぞうさんできるということです。たとえばしゅっぱんぶつは、げんぱんさえ)
手間を掛けず、商品を増産できるということです。例えば出版物は、原版さえ
(できてしまえば、うれゆきにおうじていんさつをくりかえすだけですむのです。また、)
できてしまえば、売れ行きに応じて印刷を繰り返すだけで済むのです。また、
(えいがもかんせいしたでじたるでーたをこぴーしてはいきゅうすれば、じょうえいできるしせつを)
映画も完成したデジタルデータをコピーして配給すれば、上映できる施設を
(ふやすことができます。おんがくもそれとどうようで、がっきょくをはいしんさいとにあっぷ)
増やすことができます。音楽もそれと同様で、楽曲を配信サイトにアップ
(するだけで、せかいじゅうのひとびとにどれだけでもはんばいすることができるのです。)
するだけで、世界中の人々にどれだけでも販売することができるのです。
(でじたるかされたじょうほうは、じかんがたってもれっかすることはありません。)
デジタル化された情報は、時間がたっても劣化することはありません。
(いんたーねっとなどをしようすれば、ほかんすぺーすがすくなくてすみますし、)
インターネットなどを使用すれば、保管スペースが少なくて済みますし、
(しょっぷのこすとをおさえられます。ゆそうひやじんけんひなどをおおはばにさくげんすることが)
ショップのコストを抑えられます。輸送費や人件費などを大幅に削減することが
(かのうになるのです。ほかのしょうひんではこんなまほうのようなことはできないでしょう。)
可能になるのです。他の商品ではこんな魔法のようなことはできないでしょう。
(さらに、じょうほうをくみあわせてあたらしいかちをうみだすこともかのうです。たとえば、)
さらに、情報を組み合わせて新しい価値を生み出すことも可能です。例えば、
(おんがくはえいぞうといっしょにはいしんすることでよりゆたかなひょうげんができるようになりました。)
音楽は映像と一緒に配信することでより豊かな表現ができるようになりました。
(そしてげんだいではあたりまえのようにつかわれているでんしまねーも、おかねをでじたるか)
そして現代では当たり前のように使われている電子マネーも、お金をデジタル化
(したものです。ちかごろ、にほんこくないのたっきゅうびんのかずがきゅうぞうしています。2015ねんには)
したものです。近頃、日本国内の宅急便の数が急増しています。2015年には
(ついに37おくこをこえ、かこさいこうのかずをこうしんしたそうです。そのおもなよういんは、)
ついに37億個を超え、過去最高の数を更新したそうです。その主な要因は、
(ねっとでのつうしんはんばいがふきゅうしたことだといいます。たしかにつかってみると、)
ネットでの通信販売が普及したことだといいます。確かに使ってみると、
(いつでもかいものをたのしむことができて、しょうひんをしていしたばしょまで)
いつでも買い物を楽しむことができて、商品を指定した場所まで
(はこんでくれるので、とてもべんりだとじっかんしました。さて、こうこくやかたろぐで)
運んでくれるので、とても便利だと実感しました。さて、広告やカタログで
(ちゅうもんをとり、しょうひんをはっそうするはんばいほうほう、いわゆるつうはんがはじまったのは17せいきの)
注文を取り、商品を発送する販売方法、いわゆる通販が始まったのは17世紀の
(いぎりすでした。はじめてうられたのはしょくぶつのたねで、えんげいようひんのりすとのなかから)
イギリスでした。初めて売られたのは植物の種で、園芸用品のリストの中から
(ほしいたねをえらんではがきでおくるとゆうびんでしょうひんがおくられてくるというしくみです。)
欲しい種を選んではがきで送ると郵便で商品が送られてくるという仕組みです。
(18せいきにはこのほうほうでほんをうろうとかんがえたひとがいます。それは「ときはかねなり」)
18世紀にはこの方法で本を売ろうと考えた人がいます。それは「時は金なり」
(というめいげんのうみのおやであるあめりかのせいじかです。いんさつぎょうをいとなんでいたかれは、)
という名言の生みの親であるアメリカの政治家です。印刷業を営んでいた彼は、
(かたろぐをはっこうしちゅうもんをうけてゆうびんでほんをはっそうしていたそうです。)
カタログを発行し注文を受けて郵便で本を発送していたそうです。
(ほんかくてきにつうはんがはってんするのは、19せいきこうはんになってからです。このころ、)
本格的に通販が発展するのは、19世紀後半になってからです。このころ、
(あめりかではちゅうせいぶのかいたくがすすみ、のうみんがたくさんいじゅうしてきました。)
アメリカでは中西部の開拓が進み、農民がたくさん移住してきました。
(ところが、かいたくしたばかりのとちにはちかくにみせがなく、まんぞくにしょうひんをてにいれる)
ところが、開拓したばかりの土地には近くに店がなく、満足に商品を手に入れる
(こともできませんでした。そのためぎょうしょうからたかいねだんでしょうひんをかうか、)
こともできませんでした。そのため行商から高い値段で商品を買うか、
(じかんをかけてまちまでいくほうほうしかなかったのです。ここにめをつけたしょうにんが、)
時間をかけて街まで行く方法しかなかったのです。ここに目を付けた商人が、
(じぶんでしいれて、のうみんたちにやすくはんばいするほうほうをおもいつきます。かいいんになると、)
自分で仕入れて、農民たちに安く販売する方法を思い付きます。会員になると、
(しはらいをまってくれることやへんぴんにおうじてくれるとくてんもつけました。)
支払いを待ってくれることや返品に応じてくれる特典も付けました。
(とうしょ、たった1まいのしょうひんりすとからはじまったじぎょうが、10ねんごには1まんてんの)
当初、たった1枚の商品リストから始まった事業が、10年後には1万点の
(しょうひんをけいさいするほどおおきなじぎょうへとせいちょうしたのです。)
商品を掲載するほど大きな事業へと成長したのです。
(いっぽう、にほんでもめいじじだいになってゆうびんせいどがそうせつされると、これをりようして)
一方、日本でも明治時代になって郵便制度が創設されると、これを利用して
(しょうひんをうるしょうばいがはじまります。にほんではじめてのつうはんは、1876ねんにそうかんされた)
商品を売る商売が始まります。日本で初めての通販は、1876年に創刊された
(のうみんむけのざっしで、あめりかさんのとうもろこしのたねをうったのがはじまりだと)
農民向けの雑誌で、アメリカ産のトウモロコシの種を売ったのが始まりだと
(いわれています。そのご、にっしんせんそうのしょうりによるこうけいきをはいけいに、ひゃっかてんが)
いわれています。その後、日清戦争の勝利による好景気を背景に、百貨店が
(このじぎょうにさんにゅうします。しゃしんがはいったみやすいかたろぐをつくって、もでるには)
この事業に参入します。写真が入った見やすいカタログを作って、モデルには
(めいかのれいじょうやにんきのげいしゃをきようしたそうです。とくに、みせのなかった)
名家の令嬢や人気の芸者を起用したそうです。特に、店のなかった
(ちほうのきゃくにこうひょうで、うりあげをのばしました。たいしょうじだいになると、)
地方の客に好評で、売り上げを伸ばしました。大正時代になると、
(けんこういんりょうのはんばいでせいこうをおさめるひとやおちゃをしょうひんとしてざいをなすひともでてきます。)
健康飲料の販売で成功を収める人やお茶を商品として財を成す人も出てきます。
(ところが、にほんのつうはんはいちぶをのぞいてじぎょうとしてはなかなかうまくいきません)
ところが、日本の通販は一部を除いて事業としてはなかなかうまくいきません
(でした。いっときはせいこうしても、あくしつなぎょうしゃがおうこうしてひょうばんをおとしたり、)
でした。いっときは成功しても、悪質な業者が横行して評判を落としたり、
(じだいのながれでそのしょうひんがうれなくなったりしたためです。)
時代の流れでその商品が売れなくなったりしたためです。
(さんぎょうとしてかくりつされたのはずいぶんあとのことで、1960ねんだいになってからです。)
産業として確立されたのは随分後のことで、1960年代になってからです。
(こうどけいざいせいちょうのなみにのってさまざまなしょうひんがつうはんでうられるようになりました。)
高度経済成長の波に乗ってさまざまな商品が通販で売られるようになりました。
(そのなかでも、だいひっとしょうひんとなったのは、あるざっししゃがはんばいしたちきゅうぎでした。)
その中でも、大ヒット商品となったのは、ある雑誌社が販売した地球儀でした。
(とうじこのざっしは、あたらしいほんやざっしのばっすいきじをのせることでにんきがありました。)
当時この雑誌は、新しい本や雑誌の抜粋記事を載せることで人気がありました。
(そのていきこうどくしゃむけにうられたのがこのちきゅうぎでした。)
その定期購読者向けに売られたのがこの地球儀でした。
(これまでとちがったのはこうどくしゃめいぼをつかったことです。つうはんでは、こきゃくりすとを)
これまでと違ったのは購読者名簿を使ったことです。通販では、顧客リストを
(どれだけもっているかがせいこうのわかれみちとなります。これをかつようすれば、)
どれだけ持っているかが成功の分かれ道となります。これを活用すれば、
(かってくれそうなおきゃくさんにかくじつにじょうほうをとどけることができるからです。)
買ってくれそうなお客さんに確実に情報を届けることができるからです。
(1970ねんだいになると、てれびしょっぴんぐがはじまり、ばんぐみのなかでしかいしゃが)
1970年代になると、テレビショッピングが始まり、番組の中で司会者が
(しょうひんのよさをしょうかいしてしちょうしゃにこうにゅうをうながしました。)
商品の良さを紹介して視聴者に購入を促しました。
(このほうほうは、いまでもひきつがれています。1976ねんにはたっきゅうびんのしすてむが)
この方法は、今でも引き継がれています。1976年には宅急便のシステムが
(たんじょうし、せいちょうをかげでささえました。げんざいねっとつうはんはますますべんりになっており、)
誕生し、成長を陰で支えました。現在ネット通販はますます便利になっており、
(ちゅうもんから1じかんもたたないうちにとどくばあいもあります。このさーびすをつかって)
注文から1時間もたたないうちに届く場合もあります。このサービスを使って
(おはなみかいじょうからのみものやおかしなどをちゅうもんするひともいるそうです。)
お花見会場から飲み物やお菓子などを注文する人もいるそうです。
(しょうらいは、こうりの2わりがこのほうほうになるといわれています。)
将来は、小売りの2割がこの方法になるといわれています。