『六月のアパート』403号室
『六月のアパート』403号室/tokumei-kibou
関連タイピング
-
有名な詩のタイピングです。
プレイ回数1319 長文860打 -
『もしもし神様、聞こえていますか?』/tokumei-kibou
プレイ回数373 長文かな774打 -
1962年 田村隆一 詩集「言葉のない世界」に掲載の詩です。
プレイ回数169 長文かな637打 -
親の教えは きくのはな
プレイ回数23 かな272打 -
小景異情の中の作品
プレイ回数182 かな215打 -
宮沢賢治の詩です
プレイ回数603 かな125打 -
その名の通り
プレイ回数1593 かな617打 -
恋がしたくなるかもしれない詩。
プレイ回数721 かな371打
問題文
ふりがな非表示
ふりがな表示
(かぜとおしがよく、ひあたりもいい。)
風通しがよく、日当たりもいい。
(いずれこのへやになにもしらないだれかがおとずれ、)
いずれこの部屋に何も知らない誰かが訪れ、
(なにもしらないだれかがじんせいをしょうひし、)
何も知らない誰かが人生を消費し、
(そしてなにもしらないままでていくことになるのだろう。)
そして何も知らないまま出て行くことになるのだろう。
(このへやではなにもなかった。)
この部屋では何もなかった。
(かのじょのしあわせも、ふこうも、とびおりじさつも。)
彼女の幸せも、不幸も、飛び降り自殺も。
(そうおもえてしまうくらい、ここにかのじょはのこっていない。)
そう思えてしまうくらい、ここに彼女は残っていない。
(もしかしたらかのじょもそれをのぞんでいたのかもしれない。)
もしかしたら彼女もそれを望んでいたのかもしれない。
(ろくがつのあのひ、じぶんにまとわりついたすべてのものをたちきって、)
六月のあの日、自分に纏わり付いた全てのものを断ち切って、
(こころにたまったおもたいなにかをすてて、)
心に溜まった重たい何かを捨てて、
(かるくなったかのじょはとんだ。)
軽くなった彼女は飛んだ。
(できるだけとおくへ、だれもしらないばしょまで。)
できるだけ遠くへ、誰も知らない場所まで。
(しろいかーてんがゆれる。)
白いカーテンが揺れる。
(でんしゃのおとがする。)
電車の音がする。
(ひびはつづく。)
日々は続く。
(おわったかのじょをむしして。)
終わった彼女を無視して。
(ひさしぶりにどあがひらいた。)
久しぶりにドアが開いた。
(いいへやですね。)
「いい部屋ですね。」
(まんぞくげにそういったじょせいは、)
満足気にそう言った女性は、
(どこかかのじょとにているきがした。)
どこか彼女と似ている気がした。