ラツパ(新美南吉)タイピング

カタカナの文なのですが、ふりがなは日本語です。
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問題文
(おぢいさんはいなかにひとりぼつちでくらしていました。)
オヂイサンハ イナカニ ヒトリボツチデ クラシテ ヰマシタ。
(だんだんみみがとほくなつたので、みやこにいるむすこのところへ)
ダンダン ミミガ トホク ナツタノデ、ミヤコニ ヰル ムスコノ トコロヘ
(みみがとほくなつたから、)
「ミミガ トホク ナツタカラ、
(よくきこえるきかいをかつておくつてくれ。)
ヨク キコエル キカイヲ カツテ オクツテ クレ。」
(といつてやりました。)
ト イツテ ヤリマシタ。
(むすこは、いろいろさがしたが、)
ムスコハ、イロイロ サガシタガ、
(あまりよいきかいがないので、らつぱをかつて、)
アマリ ヨイ キカイガ ナイノデ、ラツパヲ カツテ、
(これをさかさまにしてみみにつけて、)
「コレヲ サカサマニ シテ ミミニ ツケテ、
(らつぱのしりからききなさい。といつてやりました。)
ラツパノ シリカラ キキナサイ。」ト イツテ ヤリマシタ。
(おぢいさんは、そのらつぱをよろこんでつかつていましたが、)
オヂイサンハ、ソノ ラツパヲ ヨロコンデ ツカツテ ヰマシタガ、
(みみはどんどんとほくなつて、とうとうつんぼになりました。)
ミミハ ドンドン トホク ナツテ、トウトウ ツンボニ ナリマシタ。
(それでもおぢいさんは、)
ソレデモ オヂイサンハ、
(あのらつぱではきこえなくなつたから、)
「アノ ラツパデハ キコエナク ナツタカラ、
(もつとよくきこえるのをおくつてくれ。)
モツト ヨク キコエルノヲ オクツテ クレ。」
(とむすこにてがみをやりました。)
ト ムスコニ テガミヲ ヤリマシタ。
(むすこはいろいろかんがへてから、)
ムスコハ イロイロ カンガヘテカラ、
(またまえのらつぱとおなじらつぱをおくつて、)
マタ マエノ ラツパト オナジ ラツパヲ オクツテ、
(このらつぱをみみにつけると)
「コノ ラツパヲ ミミニ ツケルト
(わたしのこえがきこえます。)
ワタシノ コヱガ キコエマス。
(といつてやりました。)
ト イツテ ヤリマシタ。
(おぢいさんは、そのらつぱをみみにあててみました。)
オヂイサンハ、ソノ ラツパヲ ミミニ アテテ ミマシタ。
(そして、)
ソシテ、
(ああきこえるきこえる、なつかしいむすこのこえがきこえる。)
「アア キコエル キコエル、ナツカシイ ムスコノ コヱガ キコエル。」
(といつてよろこびました。)
ト イツテ ヨロコビマシタ。
(けれどそれは、おぢいさんのみみがきいたのではありません、)
ケレド ソレハ、オヂイサンノ ミミガ キイタノデハ アリマセン、
(こころがきいたのです。)
ココロガ キイタノデス。