未 -1-

cicciさんのアカウント
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順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | berry | 7584 | 神 | 7.6 | 98.5% | 402.4 | 3097 | 45 | 60 | 2025/10/09 |
2 | りく | 6545 | S+ | 6.6 | 98.1% | 474.7 | 3167 | 60 | 60 | 2025/10/05 |
3 | Jyo | 5449 | B++ | 5.6 | 96.3% | 547.4 | 3099 | 116 | 60 | 2025/10/04 |
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問題文
(うにです。)
ウニです。
(こんばんわ。)
こんばんわ。
(これからかくはなしは、とあるじじょうでたいとるはさいごにでてきます。)
これから書く話は、とある事情でタイトルは最後に出てきます。
(しかし、まださいごまでかんせいしておらず、つづきはとしあけになります。)
しかし、まだ最後まで完成しておらず、続きは年明けになります。
(なんとか1がつちゅうにはおわらせたいですが、どうなることか・・・・・)
なんとか1月梅雨には終わらせたいですが、どうなることか・・・・・
(ずるずるとさきのばしにしていたはなしなので、とりあえずみきりはっしゃすれば)
ずるずると先延ばしにしていた話なので、とりあえず見切り発車すれば
(いやがおうにもかかざるとえなくなるのでは、というあまいかんがえです。)
いやがおうにも書かざると得なくなるのでは、という甘い考えです。
(では。)
では。
(ししょうからきいたはなしだ。)
師匠から聞いた話だ。
(においのきおくというものはふしぎなものだ。)
匂いの記憶というものは不思議なものだ。
(すっかりわすれていたかこが、ふとしたときにかいだなつかしいにおいにさそわれて、)
すっかり忘れていた過去が、ふとした時に嗅いだ懐かしい匂いに誘われて、
(あざやかによみがえることがある。)
鮮やかに蘇ることがある。
(たとえばおさないころ、ぼくのいえのきんじょにはおおきなこうじょうがあり、)
例えば幼いころ、僕の家の近所には大きな工場があり、
(そのそばをとおるときにかいだなんともいえないかがくぶっしつのにおいがそうだ。)
そのそばを通る時に嗅いだなんともいえない化学物質の匂いがそうだ。
(いえをはなれ、だいがくのあるまちにうつりすんでからも、)
家を離れ、大学のある街に移り住んでからも、
(どこかのこうじょうでおなじものをせいせいしているのか、)
どこかの工場で同じものを精製しているのか、
(ときおりよくにたにおいをかぐことがあった。)
時おり良く似た匂いを嗅ぐことがあった。
(そんなときにはただおもいだすよりも、ずっとしんたいのおくふかくにしみこむような)
そんな時にはただ思い出すよりも、ずっと身体の奥深くに染み込むような
(きょうしゅうにおそわれる。)
郷愁に襲われる。
(つぎのかどをまがれば、こどものころにあるいたあのみちにつうじているのではないか。)
次の角を曲がれば、子どものころに歩いたあの道に通じているのではないか。
(そんなきがするのだ。)
そんな気がするのだ。
(そんなぼくにとっていちばんおもいいれのあるにおいのきおくは、せっけんのにおいだ。)
そんな僕にとって一番思い入れのある匂いの記憶は、石鹸の匂いだ。
(どこにでもうっているごくふつうのせっけん。そのせいけつなにおいをかぐたびに、)
どこにでも売っているごく普通の石鹸。その清潔な匂いを嗅ぐたびに、
(いまはもういないあのひとのことをおもいだす。)
今はもういないあの人のことを思い出す。
(からだをうごかすのがすきで、やまにのぼったりまちじゅうをじてんしゃではしったり、)
身体を動かすのが好きで、山に登ったり街中を自転車で走ったり、
(いつもじぶんのことやたにんのことでかけずりまわっていたそのひとは、)
いつも自分のことや他人のことで駆けずり回っていたその人は、
(きっとけんこうてきなあせのにおいをまとっていたにちがいない。)
きっと健康的な汗の匂いを纏っていたに違いない。
(けれど、ぼくのきおくのなかではどういうわけかいつもせっけんのにおいと)
けれど、僕の記憶の中ではどういうわけかいつも石鹸の匂いと
(つよくむすびついている。)
強く結びついている。
(そのひとがこのよをさったあと、そのあきべやとなったあぱーとのいっしつを)
その人がこの世を去った後、その空き部屋となったアパートの一室を
(ぼくがかりることになった。)
僕が借りることになった。
(さっぷうけいなへやにじぶんににもつをすべてはこびこんでこんぽうをとき、)
殺風景な部屋に自分に荷物をすべて運び込んで梱包を解き、
(ひとつひとつあるべきばしょにはいちしていった。)
一つ一つあるべき場所に配置していった。
(そのさぎょうもひとだんらくし、ほこりでよごれたてをあらおうととながしだいのじゃぐちをひねった。)
その作業もひと段落し、埃で汚れた手を洗おうとと流し台の蛇口を捻った。
(こんこんこんというおとがすいどうかんのなかからひびき、)
コンコンコンという音が水道管の中から響き、
(すうびょうからすうじゅうびょうていどたってからようやくみずがほとばしる。)
数秒から数十秒程度経ってからようやく水が迸る。
(ふるいすいどうかんのせいなのか、そのひとがいたころからそうだった。)
古い水道管のせいなのか、その人がいたころからそうだった。
(そのひとはよくぼくにてりょうりをつくってくれた。そういうと)
その人はよく僕に手料理を作ってくれた。そういうと
(みょうにいろけがあるようにきこえるが、じっさいは「おなじかまのめし」というほうがちかい。)
妙に色気があるように聞こえるが、実際は「同じ釜の飯」という方が近い。
(きょうだいか、あるいはしたしいなかまのようなかんけい。)
兄弟か、あるいは親しい仲間のような関係。
(それがのぞましいかどうかはべつとして。)
それが望ましいかどうかは別として。
(そのひとはだいどころにたつとまずまっさきにてをあらった。せっけんでにゅうねんに。)
その人は台所に立つとまず真っ先に手を洗った。石鹸で入念に。
(だからしょくじどきのそのひとは、いつもほのかなせっけんのにおいをまとっていた。)
だから食事どきのその人は、いつもほのかな石鹸の匂いを纏っていた。
(いまでもさわやかなそのにおいをかぐと、あのころのことがのうりによみがえる。)
今でも爽やかなその匂いを嗅ぐと、あのころのことが脳裏に蘇る。
(いたみやあせり、さむけやひたん。ぜつぼうといのり。ぼくのせいしゅんのすべてが。)
痛みや焦り、寒気や悲嘆。絶望と祈り。僕の青春のすべてが。
(じゃぐちをひねり、みずがでるまでのわずかなじかん。)
蛇口を捻り、水が出るまでの僅かな時間。
(そのひとはかわいたせっけんをりょうてではさみ、そっとすりあわせていた。そのちいさなおと。)
その人は乾いた石鹸を両手で挟み、そっと擦り合わせていた。その小さな音。
(それをぼくはせなかできくともなしにきいている。ささやかなひととき。)
それを僕は背中で聞くともなしに聞いている。ささやかなひと時。
(もどれないかこはなぜこんなにやさしいのだろう。)
戻れない過去はなぜこんなに優しいのだろう。
(そのひとがいないへやで、ぼくはひとりじゃぐちからおちていくみずをみつめている。)
その人がいない部屋で、僕は一人蛇口から落ちていく水を見つめている。
(てにはむいしきににぎったせっけん。ゆびのあいだからとうとうとみずはながれおちる。)
手には無意識に握った石鹸。指の間から滔々と水は流れ落ちる。
(ほのかにたちのぼるすずしげなにおい。ぼくはよみがえるきおくのながれに、しばしみをまかせる。)
ほのかに立ち上る涼しげな匂い。僕は蘇る記憶の流れに、しばし身を任せる。
(さむいひだった。ひるすぎからぼくはあるしめいにおびて)
寒い日だった。昼過ぎから僕はある使命に帯びて
(おかるとみちのししょうがすむあぱーとにのりこんだ。)
オカルト道の師匠が住むアパートに乗り込んだ。
(じゅうにがつもなかばをすぎ、まちじゅうを、いやめにうつるすべてをいっしょくに、いや、)
十二月も半ばを過ぎ、街中を、いや目に映る全てを一色に、いや、
(にしょくにそめているいべんとがもくぜんにせまっていた。)
二色に染めているイベントが目前に迫っていた。
(あかとしろだ。なにもかもが。それにともない、ぼくにもあせりとじゃっかんのきたいが)
赤と白だ。なにもかもが。それに伴い、僕にも焦りと若干の期待が
(いりまじったかんじょうがおしよせていた。)
入り混じった感情が押し寄せていた。
(どあをのっくするとあかでもしろでもなく、あおいはんてんをきたししょうが)
ドアをノックすると赤でも白でもなく、青い半纏を着た師匠が
(げんかんぐちにあらわれて、じっとぼくのことをみつめる。)
玄関口に現れて、じっと僕のことを見つめる。