星の王子さま 3 (4/32)
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | すもさん | 5634 | A | 5.8 | 96.1% | 421.7 | 2476 | 100 | 52 | 2024/11/19 |
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問題文
(おうじさまが、いったい、どこからきたのか、それがわかるまでには、)
王子さまが、いったい、どこからきたのか、それがわかるまでには、
(だいぶじかんがかかりました。)
だいぶ時間がかかりました。
(おうじさまは、ぼくにいろんなことをきくのですが、ぼくのきくこととなると、)
王子さまは、ぼくにいろんなことをきくのですが、ぼくのきくこととなると、
(いっこう、きいているようすがありません。)
いっこう、聞いているようすがありません。
(ひょいとしたひょうしで、おうじさまのいったことから、すこしずつ、ことがほぐれて)
ひょいとした拍子で、王子さまのいったことから、少しずつ、ことがほぐれて
(しまいに、やっと、いろいろなことがわかってきたというありさまです。)
しまいに、やっと、いろいろなことがわかってきたというありさまです。
(たとえば、おうじさまは、はじめてぼくのひこうきをみたとき(ひこうきのえなんか、)
たとえば、王子さまは、初めてぼくの飛行機を見た時(飛行機の絵なんか、
(ごめんです。あんまりこみいってて、とてもぼくのてにおえません)、)
ごめんです。あんまりこみいってて、とてもぼくの手におえません)、
(こう、ぼくにききました。)
こう、ぼくにききました。
(「それ、なあに?そのしなもの?」)
「それ、なあに?そのしなもの?」
(「しなものじゃないよ。これ、とぶんだ。ひこうきなんだ。ぼくのひこうきなんだ」)
「しなものじゃないよ。これ、飛ぶんだ。飛行機なんだ。ぼくの飛行機なんだ」
(ぼくは、はなをたかくしながら、ぼくはとりのようにとべるにんげんだと)
ぼくは、鼻を高くしながら、ぼくは鳥のように飛べる人間だと
(いってやりました。)
いってやりました。
(すると、おうじさまは、おおごえをあげていいました。)
すると、王子さまは、大声をあげていいました。
(「なんだって!きみ、てんからおちてきたんだね?」)
「なんだって!きみ、天から落ちてきたんだね?」
(「そうだよ」と、ぼくは、しおらしいかおをしていいました。)
「そうだよ」と、ぼくは、しおらしい顔をしていいました。
(「へええ!へんだな、そりゃ・・・」)
「へええ!へんだな、そりゃ・・・」
(おうじさまは、そういって、たいそうかわいらしいこえでわらいました。)
王子さまは、そういって、たいそうかわいらしい声で笑いました。
(わらわれたぼくは、とてもはらがたちました。)
笑われたぼくは、とても腹がたちました。
(てんからおちるなんて、ありがたくないことなんですから、)
天から落ちるなんて、ありがたくないことなんですから、
(しんけんにかんがえてもらいたかったのです。)
真剣に考えてもらいたかったのです。
(やがて、おうじさまはまたこういいました。)
やがて、王子さまはまたこういいました。
(「じゃあ、きみも、てんからやってきたんだね!どのほしからきたの?」)
「じゃあ、きみも、天からやってきたんだね!どの星からきたの?」
(そのとたん、おうじさまのゆめのようなすがたが、ぼうっとひかったようなきがしました。)
そのとたん、王子さまの夢のような姿が、ぼうっと光ったような気がしました。
(ぼくは、いきをはずませてききました。)
ぼくは、息をはずませて聞きました。
(「じゃあ、あんたは、どこかほかのほしからきたんだね?」)
「じゃあ、あんたは、どこかほかの星から来たんだね?」
(しかし、おうじさまは、なんのへんじもしません。)
しかし、王子さまは、なんの返事もしません。
(ぼくの、ひこうきをみながら、しずかにくびをふっています。)
ぼくの、飛行機を見ながら、しずかに首をふっています。
(「そうか、じゃ、そうとおくからきたわけでもないな・・・」)
「そうか、じゃ、そう遠くからきたわけでもないな・・・」
(そういって、おうじさまは、ながいこと、かんがえこんでいましたが、)
そういって、王子さまは、長いこと、考えこんでいましたが、
(やがてぽけっとから、ぼくのかいたひつじのえをとりだして、)
やがてポケットから、ぼくのかいたヒツジの絵をとりだして、
(こんどは、さもだいじそうに、それを、じっとながめました。)
こんどは、さもだいじそうに、それを、じっとながめました。
(どうやら、<どこかほかのほし>のことをいっているらしいおうじさまのくちぶりに、)
どうやら、<どこかほかの星>のことをいっているらしい王子さまの口ぶりに、
(ぼくはどんなにつりこまれたことでしょう。)
ぼくはどんなにつりこまれたことでしょう。
(で、そのことを、もっとくわしくしろうとしました。)
で、そのことを、もっと詳しく知ろうとしました。
(「ぼっちゃん、あんた、いったい、どこからきたの。<ぼくんとこ>って、それ)
「ぼっちゃん、あんた、いったい、どこからきたの。<ぼくんとこ>って、それ
(どこにあるの? ぼくのかいたひつじ、いったい、どこへつれていくの?」)
どこにあるの? ぼくのかいたヒツジ、いったい、どこへつれていくの?」
(だまってかんがえこんでから、おうじさまは、こうこたえました。)
だまって考え込んでから、王子さまは、こう答えました。
(「ああ、よかった。きみのくれたはこがあるんで、よるになったら、これ、)
「ああ、よかった。きみのくれた箱があるんで、夜になったら、これ、
(ひつじのうちになるよ」)
ヒツジの家になるよ」
(「そうだね。それに、あんたがいいこなら、ぼく、つなをあげるよ。)
「そうだね。それに、あんたがいい子なら、ぼく、綱をあげるよ。
(ひるま、それでひつじをつないでおくのさ。それから、ぼうぐいもね」)
ひるま、それでヒツジをつないでおくのさ。それから、棒ぐいもね」
(こういわれて、おうじさまは、ひどくきにさわったようでした。)
こういわれて、王子さまは、ひどく気にさわったようでした。
(「つないでおく?へんなこと、かんがえるじゃないか!」)
「つないでおく?へんなこと、考えるじゃないか!」
(「でも、つないでおかないと、どこへでもいっちまうよ、まいごになってさ・・・」)
「でも、繋いでおかないと、どこへでも行っちまうよ、迷子になってさ・・・」
(ぼっちゃんは、また、こえをたててわらいました。)
ぼっちゃんは、また、声をたてて笑いました。
(「だって、どこへもいくこと、ないじゃないか」)
「だって、どこへもいくこと、ないじゃないか」
(「どこへだってさ。まっすぐどんどん・・・」)
「どこへだってさ。まっすぐどんどん・・・」
(すると、おうじさまは、まじめなかおになっていいました。)
すると、王子さまは、まじめな顔になっていいました。
(「だいじょうぶなんだよ。ぼくんとこ、とってもちっぽけなんだもの」)
「大丈夫なんだよ。ぼくんとこ、とってもちっぽけなんだもの」
(そして、どこかしら、しずんだかおになって、いいたしました。)
そして、どこかしら、しずんだ顔になって、いいたしました。
(「まっすぐどんどんいったって、そうとおくへいけやしないよ・・・」)
「まっすぐどんどんいったって、そう遠くへいけやしないよ・・・」