オオカミ王ロボ 18
偕成社文庫
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問題文
(そのごろぼは、うまのあしあとをたどってぼくじょうのこやまできた。)
その後ロボは、馬の足跡をたどって牧場の小屋まで来た。
(そこへくればぶらんかがみつかるとおもったのか、)
そこへ来ればブランカが見つかると思ったのか、
(しかえしのあいてをさがしていたのか、わからない。)
仕返しの相手を探していたのか、わからない。
(だが、みつかったのはしかえしのあいてのほうだった。)
だが、見つかったのは仕返しの相手の方だった。
(ちょうどうんわるく、そとにいたばんけんにろぼはとびかかり、)
ちょうど運悪く、外にいた番犬にロボは飛びかかり、
(とぐちからごじゅうめーとるとはなれないところで、かたちをとどめぬまでにひきさいていた。)
戸口から五十メートルと離れないところで、形を留めぬまでに引き裂いていた。
(ろぼはあきらかにひとりでやってきたのだった。)
ロボは明らかに一人でやってきたのだった。
(つぎのあさ、あしあとはいっしゅるいしかなかったのだから、これはまちがいない。)
次の朝、足跡は一種類しかなかったのだから、これは間違いない。
(しかも、いつもににず、むこうみずにめちゃくちゃにはしりまわっていた。)
しかも、いつもに似ず、向こう見ずにめちゃくちゃに走り回っていた。
(もともと、こうなるだろうとは、わたしもいくらかはおもっていたのである。)
もともと、こうなるだろうとは、私もいくらかは思っていたのである。
(だからぼくじょうのあたりにも、わなをいくつかうめたしておいたのだ。)
だから牧場のあたりにも、罠をいくつか埋め足しておいたのだ。
(あとでみにいってみると、ろぼはじっさい、このわなにふみこんでいた。)
後で見に行ってみると、ロボは実際、この罠に踏み込んでいた。
(しかし、じつにおそろしいちからをもったやつだ。)
しかし、実におそろしい力を持ったやつだ。
(すっぽりとこのこうてつからあしをぬいて、わなはちかくにほうりだしてあった。)
すっぽりとこの鋼鉄から足を抜いて、罠は近くに放り出してあった。
(ぶらんかをみつけるまでは、)
ブランカを見つけるまでは、
(ろぼはこのあたりをうろつきつづけるにちがいない、とわたしはおもった。)
ロボはこのあたりをうろつき続けるに違いない、と私は思った。
(そこで、そのあいだに、しかもこのおおかみがむこうみずな、)
そこで、その間に、しかもこのオオカミが向こう見ずな、
(あらっぽいきもちでいるあいだに、どんなことがあってもとらえてしまおうとけっしんした。)
荒っぽい気持ちでいる間に、どんな事があっても捕らえてしまおうと決心した。
(わたしはこのためにぜんせいりょくをしゅうちゅうしたが、このときになってはじめて、)
私はこのために全精力を集中したが、この時になって初めて、
(ぶらんかをころしたことがまちがいだったときづいた。)
ブランカを殺したことが間違いだったと気づいた。
(このめすおおかみをおとりにつかえば、ろぼをてにおさめることは、)
この雌オオカミを囮に使えば、ロボを手に収めることは、
(つぎのよるにもできたはずだったからである。)
次の夜にもできたはずだったからである。