【第117回 検定試験】1級

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日本語ワープロ検定
第117回(平成30年12月)速度問題
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 モチモチの木 7522 7.8 96.1% 259.5 2034 82 41 2024/11/01
2 ももも 7205 7.5 95.5% 268.4 2029 95 41 2024/11/10
3 茶々 5207 B+ 5.4 95.6% 380.8 2078 95 41 2024/10/15
4 なり 4865 B 5.1 94.1% 393.2 2040 127 41 2024/09/03
5 ブリキ 4274 C+ 4.4 95.9% 456.4 2036 85 41 2024/10/28

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問題文

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(さいきん、よくみみにすることばのつかいかたが)

最近、よく耳にする言葉の使い方が

(ほんとうにただしいのかどうか、きになることがある。)

本当に正しいのかどうか、気になることがある。

(たとえば「あのみせはしきいがたかい」というひょうげんをきいて、)

例えば「あの店は敷居が高い」という表現を聞いて、

(どんなかいしゃくをするだろうか。)

どんな解釈をするだろうか。

(とくにわかいせだいでは、)

特に若い世代では、

(こうきゅうすぎたりじょうひんすぎたりして)

高級すぎたり上品すぎたりして

(はいりにくいみせといういみでつかうばあいがおおいようである。)

入りにくい店という意味で使う場合が多いようである。

(しかしそれはほんらいではない。)

しかしそれは本来ではない。

(このしきいというのはひきどやふすま、しょうじなどをたてつけるため、)

この敷居というのは引き戸やふすま、障子などを立て付けるため、

(そしてこれらをかいへいさせるためにゆかにせっちされた、)

そしてこれらを開閉させるために床に設置された、

(みぞのついたよこぎのことだ。)

溝の付いた横木のことだ。

(それがたかいというこのひょうげんは、)

それが高いというこの表現は、

(もんだいをおこすなどのふぎりでめんぼくないことがあって、)

問題を起こすなどの不義理で面目ないことがあって、

(そのひとのいえにいきにくいじょうたいをあらわすものである。)

その人の家に行きにくい状態を表すものである。

(しかしぶんかちょうのちょうさによれば、)

しかし文化庁の調査によれば、

(とくに30だいいかにおいてまちがったとらえかたをしているひとがおおいという。)

特に30代以下において間違った捉え方をしている人が多いという。

(さいしょのれいでは、こうきゅうすぎてはいれないみせといったつもりが、)

最初の例では、高級すぎて入れない店と言ったつもりが、

(ほんらいのいみでりかいすると、かこにみせでなにかもんだいをおこしたということになる。)

本来の意味で理解すると、過去に店で何か問題を起こしたということになる。

(もうひとつのれいをあげてみよう。)

もう一つの例を挙げてみよう。

(てれびのとうろんばんぐみなどでもよくつかわれる「ぎろんがにつまった」というひょうげんだが、)

テレビの討論番組などでもよく使われる「議論が煮詰まった」という表現だが、

など

(これはどのようなじょうたいのことをさすのか。)

これはどのような状態のことを指すのか。

(これもおなじちょうさによると50だいいじょうでは、)

これも同じ調査によると50代以上では、

(かんがえがでつくしてけつろんをだすだんかいになるというこたえがおおく、)

考えが出尽くして結論を出す段階になるという答えが多く、

(30だいよりしたのそうでは、)

30代より下の層では、

(もんだいやじょうたいがいきづまってどうにもならなくなるとうけとるひとがたいはんであった。)

問題や状態が行き詰まってどうにもならなくなると受け取る人が大半であった。

(つまりにつまるということばをはんたいのいみでとらえているのだ。)

つまり煮詰まるという言葉を反対の意味で捉えているのだ。

(じつは、さいきんしゅっぱんされたじしょにはふたつともけいさいされているという。)

実は、最近出版された辞書には二つとも掲載されているという。

(つかうじょうきょうによってごかいをうむおそれがあるので、ようちゅういだ。)

使う状況によって誤解を生む恐れがあるので、要注意だ。

(たとえば、じょうしからけいかくのすすみぐあいをきかれ、)

例えば、上司から計画の進み具合を聞かれ、

(うまくいってないことをつたえるつもりで「につまってます」とこたえたとしよう。)

うまくいってないことを伝えるつもりで「煮詰まってます」と答えたとしよう。

(きいたほうは、さいしゅうてきなだんかいにはいっているとかいしゃくしてしまうかもしれない。)

聞いた方は、最終的な段階に入っていると解釈してしまうかもしれない。

(おなじことばでも、じだいによってちがうかいしゃくになることはよくあるが、)

同じ言葉でも、時代によって違う解釈になることはよくあるが、

(へんかのとちゅうにあるばあいは、こういったきけんをはらんでいる。)

変化の途中にある場合は、こういった危険をはらんでいる。

(さいきん、いんたーねっとじょうで、)

最近、インターネット上で、

(わたしのはつげんがゆうじんのいかりのきんせんにふれてしまったというひょうげんをみかけた。)

わたしの発言が友人の怒りの琴線に触れてしまったという表現を見掛けた。

(これもほんらいのいみとはことなる。)

これも本来の意味とは異なる。

(これは、ものごとにかんどうしてきょうめいするこころのおくのしんじょうをひゆてきにあらわしたことばで、)

これは、物事に感動して共鳴する心の奥の心情を比喩的に表した言葉で、

(いってはいけないことやふかいなわだいにふれるということではない。)

言ってはいけないことや不快な話題に触れるということではない。

(めうえのひとをはげしくおこらせることをさす)

目上の人を激しく怒らせることを指す

(「げきりんにふれる」とこんどうしてつかっているとかんがえられる。)

「逆鱗に触れる」と混同して使っていると考えられる。

(りかいがあいまいなばあいは、じしょでかくにんしてからつかうのがけんめいだろう。)

理解が曖昧な場合は、辞書で確認してから使うのが賢明だろう。

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