おくのほそ道①人生は旅ーみちのく憧憬
すてきな日本の文化をあなたへ
松尾芭蕉 おくのほそ道
関連タイピング
-
芥川龍之介
プレイ回数1339長文3883打 -
プレイ回数263長文1952打
-
山形県の民話です
プレイ回数958長文180秒 -
秋田県の民話です
プレイ回数530長文180秒 -
岩手県の民話です
プレイ回数744長文180秒 -
プレイ回数256長文1931打
-
夏目漱石
プレイ回数16万長文かな512打 -
山本周五郎作
プレイ回数257長文1549打
問題文
ふりがな非表示
ふりがな表示
(つきひははくたいのくわかくにして、ゆきかふとしもまたたびびとなり。)
月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。
(ふねのうへにしゃうがいをうかべ、うまのくちとらへておいをむかふるものは、)
舟の上に生涯を浮かべ、馬の口とらへて老いを迎ふる者は、
(ひびたびにして、たびをすみかとす。)
日々旅にして、旅を栖とす。
(こじんもおおくたびにしせるあり。よも、いづれのとしよりか、へんうんのかぜにさそはれて、)
古人も多く旅に死せるあり。予も、いづれの年よりか、片雲の風に誘はれて、
(へうはくのおもひやまず、かいひんにさすらへ、こぞのあき、)
漂白の思ひやまず、海浜にさすらへ、去年の秋、
(かうしゃうのはをくにくものふるすをはらひて、ややとしもくれ、はるたてるかすみのそらに、)
江上の破屋に蜘蛛の古巣を払ひて、やや年も暮れ、春立てる霞の空に、
(しらかはのせきこえんと、そぞろがみのものにつきてこころをくるはせ、)
白河の関越えんと、そぞろ神のものにつきて心を狂はせ、
(だうそじんのまねきにあひてとるものてにつかず、ももひきのやぶれをつづり、)
道祖神の招きにあひて取るもの手につかず、股引の破れをつづり、
(かさのをつけかへて、さんりにきうすうるより、まつしまのつきまづこころにかかりて、)
笠の緒付けかへて、三里に灸すうるより、松島の月まづ心にかかりて、
(すめるかたはひとにゆづり、さんぷうがべっしょにうつるに、)
住めるかたは人に譲り、杉風が別墅に移るに、
(くさのともすみかはるよぞひなのいへ おもてはちくをいほりのはしらにかけおく。)
草の戸も住み替はる代ぞ雛の家 表八句を庵の柱に掛け置く。