おくのほそ道①人生は旅ーみちのく憧憬

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プレイ回数533難易度(4.2) 120秒 長文 かな
すてきな日本の文化をあなたへ
松尾芭蕉 おくのほそ道

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問題文

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(つきひははくたいのくわかくにして、ゆきかふとしもまたたびびとなり。)

月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。

(ふねのうへにしゃうがいをうかべ、うまのくちとらへておいをむかふるものは、)

舟の上に生涯を浮かべ、馬の口とらへて老いを迎ふる者は、

(ひびたびにして、たびをすみかとす。)

日々旅にして、旅を栖とす。

(こじんもおおくたびにしせるあり。よも、いづれのとしよりか、へんうんのかぜにさそはれて、)

古人も多く旅に死せるあり。予も、いづれの年よりか、片雲の風に誘はれて、

(へうはくのおもひやまず、かいひんにさすらへ、こぞのあき、)

漂白の思ひやまず、海浜にさすらへ、去年の秋、

(かうしゃうのはをくにくものふるすをはらひて、ややとしもくれ、はるたてるかすみのそらに、)

江上の破屋に蜘蛛の古巣を払ひて、やや年も暮れ、春立てる霞の空に、

(しらかはのせきこえんと、そぞろがみのものにつきてこころをくるはせ、)

白河の関越えんと、そぞろ神のものにつきて心を狂はせ、

(だうそじんのまねきにあひてとるものてにつかず、ももひきのやぶれをつづり、)

道祖神の招きにあひて取るもの手につかず、股引の破れをつづり、

(かさのをつけかへて、さんりにきうすうるより、まつしまのつきまづこころにかかりて、)

笠の緒付けかへて、三里に灸すうるより、松島の月まづ心にかかりて、

(すめるかたはひとにゆづり、さんぷうがべっしょにうつるに、)

住めるかたは人に譲り、杉風が別墅に移るに、

(くさのともすみかはるよぞひなのいへ おもてはちくをいほりのはしらにかけおく。)

草の戸も住み替はる代ぞ雛の家 表八句を庵の柱に掛け置く。

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