美由紀と美雪3

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プレイ回数327難易度(4.8) 4045打 長文
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問題文

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(ゆうしょくまでのじゆうじかん、わたしはおみやげをかおうとばいてんにきていた。)

夕食までの自由時間、私はお土産を買おうと売店に来ていた。

(みゆきちゃんになにかかってあげようかな?あれこれみていると、)

美雪ちゃんに何か買ってあげようかな?あれこれ見ていると、

(「ここにいたのかすこしはなさないか?」)

「ここにいたのか少し話さないか?」

(「あなたとはなすことはなにもないわ。」)

「あなたと話すことは何もないわ。」

(「みゆきになくてもおれにはあるんだ、あんないっぽうてきなてがみひとつで)

「美由紀になくても俺にはあるんだ、あんな一方的な手紙ひとつで

(わかれるっていわれて、はいそうですかってきけるわけないだろ?」)

別れるって言われて、はいそうですかって聞けるわけないだろ?」

(「わたしはもうげんかいだったのよ、あなたとこのままつづけていくことに。」)

「私はもう限界だったのよ、あなたとこのまま続けていく事に。」

(「ここじゃはなしもできない、ばしょをかえよう。」)

「ここじゃ話もできない、場所を変えよう。」

(ゆきやはわたしのてをつかんでつれていこうとした。)

幸也は私の手を掴んで連れて行こうとした。

(「ここにいたんですか。みんなよんでますよ。」)

「ここにいたんですか。みんな呼んでますよ。」

(「あ、そうだったわね、ごめんなさいわたしいかないと。」)

「あ、そうだったわね、ごめんなさい私行かないと。」

(そういってゆきやのてをふりほどいた。)

そう言って幸也の手を振りほどいた。

(「ありがとう、たすかったわ。」)

「ありがとう、助かったわ。」

(「あきせんぱいがみゆきがいないっておおさわぎで、ぼくにみてきいって。」)

「亜紀先輩が美由紀がいないって大騒ぎで、僕に見て来いって。」

(「みゆきちゃんは?」)

「美雪ちゃんは?」

(「みんながあいてしてくれてます。」)

「みんなが相手してくれてます。」

(「なかはらくんかんじてつだってくれる?」)

「中原君幹事手伝ってくれる?」

(「いいですよ、なんかあのひとあぶなそうだし。」)

「いいですよ、なんかあの人危なそうだし。」

(「あぶなそう?」)

「危なそう?」

(「なんていうかうまくいえないですけど、いやなよかんしかしないんですよね。」)

「何て言うかうまく言えないですけど、嫌な予感しかしないんですよね。」

など

(「やっぱりね、わたしもかんじたの、いっしょにいたらわたしがだめになるって。」)

「やっぱりね、私も感じたの、一緒に居たら私が駄目になるって。」

(「かいしゃにかえるまでおれがまもるっす!!」)

「会社に帰るまで俺が守るっす!!」

(「たのんだわよ!!」)

「頼んだわよ!!」

(なかはらくんはわたしにけいれいしてみせた。)

中原君は私に敬礼して見せた。

(ゆうしょくじかん、おおひろまでえんかいがはじまった。かんじのわたしとなかはらくんは)

夕食時間、大広間で宴会が始まった。幹事の私と中原君は

(しかいしんこうをするため、ぶたいにちかいせきにすわった。)

司会進行をするため、舞台に近い席に座った。

(りょこうがいしゃのひとのせきはいちばんでぐちにちかいせき。ゆきやひとりじゃなくてよかった。)

旅行会社の人の席は一番出口に近い席。幸也一人じゃなくて良かった。

(がいしゃのひとがいればゆきやだっておかしなことはできないはず。)

会社の人がいれば幸也だっておかしなことは出来ないはず。

(「みなさんうたげもたけなわではございますが、ここでなかじめとさせていただきます。)

「皆さん宴もたけなわではございますが、ここで中締めとさせていただきます。

(このあとはちかにありますからおけをよやくしてありますので、)

この後は地下にありますカラオケを予約してありますので、

(そちらへいどうしてください。」)

そちらへ移動してください。」

(みんながせきをたちはじめうたげかいじょうからいどうはじめた。)

みんなが席を立ち始め宴会場から移動始めた。

(「ぼくみゆきをほてるのしったーさんにあずけてきます。」)

「僕美雪をホテルのシッターさんに預けてきます。」

(「さきにいってるから。」)

「先に行ってるから。」

(「みゆき、わたしがいっしょにいるからだいじょうぶだよ。」)

「美由紀、私が一緒にいるから大丈夫だよ。」

(「あき・・・、ありがとう。」)

「亜紀…、ありがとう。」

(あんのじょう、ゆきやがやってきた。)

案の定、幸也がやってきた。

(「みゆき、これからはなせないか?」)

「美由紀、これから話せないか?」

(「ごめんなさい、わたしかんじだからみんなといっしょにいないといけないのよ」)

「ごめんなさい、私幹事だからみんなと一緒にいないといけないのよ」

(「いくわよみゆき。」)

「行くわよ美由紀。」

(あきがわたしのうでをくんでちかへとつれていく、なかはらくんもごうりゅうし)

亜紀が私の腕を組んで地下へと連れていく、中原君も合流し

(「おまたせしました、いきましょう。」)

「お待たせしました、行きましょう。」

(えれべーたーでちかへいどうした。)

エレベーターで地下へ移動した。

(そのようすをじっとみつめるゆきやがいた。)

その様子をじっと見つめる幸也がいた。

(よくじつ、ちょうしょくのあとちぇっくあうとが10じ。)

翌日、朝食の後チェックアウトが10時。

(みんなばすにのりこんで、あやとりばしとたいけんがたのしせつへ。)

みんなバスに乗り込んで、あやとり橋と体験型の施設へ。

(あやとりばしはsじがたのはしでそうげつりゅうのいえもとがでざいんしたことでゆうめい。)

あやとり橋はS字型の橋で草月流の家元がデザインしたことで有名。

(あやとりばしでみんなできねんしゃしんをとり)

あやとり橋でみんなで記念写真を撮り

(たいけんがたしせつはちゅうしょくとおのおのおわんをつくってもちかえることになっている。)

体験型施設は昼食と各々お椀を作って持ち帰ることになっている。

(ごご7じがいしゃへかえるとちゅうにみんなをおろしながらもどった。)

午後7時会社へ帰る途中にみんなを下ろしながら戻った。

(わたしとなかはらくんはかいしゃまでのってかんじのしごとはしゅうりょう。)

私と中原君は会社まで乗って幹事の仕事は終了。

(「なかはらくんありがとう。かえりおくるけどごはんでもいっしょにたべない?」)

「中原君ありがとう。帰り送るけどご飯でも一緒に食べない?」

(「ありがとうございます。」)

「ありがとうございます。」

(わたしはまえからきになっていたわしょくのみせにいった。)

私は前から気になっていた和食の店に行った。

(ひとりではちょっとはいりずらいようなたたずまいのみせ。)

一人ではちょっと入りずらいような佇まいの店。

(こしつになっていてかくへやにちいさなにわがある)

個室になっていて各部屋に小さな庭がある

(ししおどしがあって、ふぜいのあるおみせだ。)

鹿威しがあって、風情のあるお店だ。

(「なかはらくんほんとうにありがとう、きょうはごちそうさせて。」)

「中原君本当にありがとう、今日はご馳走させて。」

(「いいんですか?」)

「いいんですか?」

(「なんでもすきなものたのんで。みゆきちゃんもね。」)

「何でも好きなもの頼んで。美雪ちゃんもね。」

(「よかったな~みゆき~。」)

「良かったな~美雪~。」

(「これみゆきちゃんに、かわいかったからおもわずかっちゃった。」)

「これ美雪ちゃんに、可愛かったから思わず買っちゃった。」

(「いいんですか?」)

「いいんですか?」

(わたしはみゆきちゃんにおみやげをわたした。)

私は美雪ちゃんにお土産を渡した。

(みゆきちゃんはうれしそうにあそびはじめた。)

美雪ちゃんは嬉しそうに遊び始めた。

(「よかったな~みゆき。」)

「良かったな~美雪。」

(「みゆきちゃんておたんじょうびはいつ?」)

「美雪ちゃんてお誕生日はいつ?」

(「12がつ24にちなにですよ。」)

「12月24日何ですよ。」

(「くりすますいぶなんだ、なまえもうつくしいゆきだもんね。」)

「クリスマスイブなんだ、名前も美しい雪だもんね。」

(なかはらくんはばっくからてがみをとりだしてわたしにわたした。)

中原君はバックから手紙を取り出して私に渡した。

(「これは?」)

「これは?」

(「なくなったつまがのこしたてがみです。」)

「亡くなった妻が残した手紙です。」

(「わたしがよんでいいの?」)

「私が読んでいいの?」

(たかしへ)

隆へ

(ごめんなさい、こんなかたちであなたのまえからいないくなること)

ごめんなさい、こんな形であなたの前からいないくなること

(ゆるしてほしいとはいわない、にくんでくれていい。)

許してほしいとは言わない、憎んでくれていい。

(びょうきがちだったわたしがこうこうのときたかとであった。)

病気がちだった私が高校の時隆と出会った。

(びじゅつしつでえをかくわたしにこえをかけてくれた。)

美術室で絵を描く私に声をかけてくれた。

(びじゅつしつでのじかんがすごくたいせつなじかんになった。)

美術室での時間がすごく大切な時間になった。

(ふたりでくらしはじめて、みゆきがおなかにできたとき。)

二人で暮らし始めて、美雪がお腹に出来た時。

(わたしがなやんでることたかしはきづいてた。)

私が悩んでること隆は気づいてた。

(ふたりでそだてようっていってくれたあのことば)

二人で育てようって言ってくれたあの言葉

(なによりうれしかった・・・。)

何よりうれしかった・・・・。

(みゆきがうまれて、うれしそうなたかしのかおをみたとき)

美雪が生まれて、嬉しそうな隆の顔を見た時

(すごくふあんになったの。)

凄く不安になったの。

(わたしだいじょうぶなの?って)

私大丈夫なの?って

(このこをしっかりそだてていくじしんがなくて・・・。)

この子をしっかり育てていく自信が無くて・・・。

(わたしのよわさがくやしい、つよくなろうっておもっていたのに、)

私の弱さが悔しい、強くなろうって思っていたのに、

(たかし・・・。おねがいがあります、むしがいいおねがいだけど)

隆・・・。お願いがあります、虫がいいお願いだけど

(わたしがいなくなったあと、あなたはあたらしいこいをして)

私がいなくなった後、あなたは新しい恋をして

(みゆきとそのひととしあわせになってほしい・・・。)

美雪とその人と幸せになってほしい・・・。

(さいごのわたしのわがままです・・・。)

最後の私のわがままです・・・。美香

(「きをわるくしたらごめんなさい、みかさん)

「気を悪くしたらごめんなさい、美香さん

(じぶんのことしかかんがえてないわね、たしかに)

自分の事しか考えてないわね、確かに

(からだがよわい、じしんがない、あなたにもうしわけない)

体が弱い、自信が無い、あなたに申し訳ない

(そのきもちはわかるけど、おなじおんなとしてはゆるせない。)

その気持ちはわかるけど、同じ女としては許せない。

(こんななにもわからないこどもをのこしていくなんて。」)

こんな何もわからない子供を残して逝くなんて。」

(わたしははなしながらなみだをながしていた。)

私は話しながら涙を流していた。

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