「心理試験」22(終) 江戸川乱歩

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投稿者投稿者蛍☆プレイ回数789
難易度(4.5) 1076打 長文タグ小説 長文
江戸川乱歩の小説「心理試験」です。
今はあまり使われていない漢字や、読み方、表現などがありますが、原文のままです。
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 おちり 7366 7.7 95.8% 136.7 1053 46 15 2023/05/13
2 かす 7210 7.4 96.4% 143.4 1074 40 15 2023/05/25
3 だいちゃん 7146 7.4 95.9% 141.6 1057 45 15 2023/05/10
4 C-text 7061 7.2 97.5% 150.1 1087 27 15 2023/04/01
5 かまくら 6705 S+ 6.7 99.4% 156.0 1052 6 15 2023/05/04

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問題文

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(ふきやは、ここでしょめいをこばんだところで、なんのかいもないことをじゅうぶんしっていた。)

蕗谷は、ここで署名を拒んだところで、何の甲斐もないことを十分知っていた。

(かれはあけちのおどろくべきすいりをも、あわせてしょうにんするいみで、しょめいなついんした。)

彼は明智の驚くべき推理をも、併せて承認する意味で、署名捺印した。

(そして、いまはもうすっかりあきらめはてたひとのようにうなだれていた。)

そして、今はもうすっかりあきらめ果てた人の様にうなだれていた。

(「さきにももうしあげたとおり」あけちはさいごにせつめいした。「みゅんすたーべるひは、)

「先にも申上げた通り」明智は最後に説明した。「ミュンスターベルヒは、

(しんりしけんのしんのこうのうは、けんぎしゃが、あるばしょ、ひとまたはものについてしっているか)

心理試験の真の効能は、嫌疑者が、ある場所、人又は物について知っているか

(どうかをためすばあいにかぎってかくていてきだといっています。こんどのじけんでいえば、)

どうかを試す場合に限って確定的だといっています。今度の事件で云えば、

(ふきやくんがびょうぶをみたかどうかというてんが、それなんです。このてんをほかにしては、)

蕗谷君が屏風を見たかどうかという点が、それなんです。この点を外にしては、

(ひゃくのしんりしけんもおそらくむだでしょう。なにしろ、あいてがふきやくんのような、なにもかも)

百の心理試験も恐らく無駄でしょう。何しろ、相手が蕗谷君の様な、何もかも

(よそうして、めんみつなじゅんびをしているおとこなのですからね。それからもうひとつ)

予想して、綿密な準備をしている男なのですからね。それからもう一つ

(もうしあげたいのは、しんりしけんというものは、かならずしも、しょもつにかいてあるとおり)

申上げ度いのは、心理試験というものは、必ずしも、書物に書いてある通り

(いっていのしげきごをつかい、いっていのきかいをよういしなければできないものではなくて、)

一定の刺戟語を使い、一定の機械を用意しなければ出来ないものではなくて、

(いまぼくがじっけんしておめにかけたとおり、ごくにちじょうてきなかいわによってでも、)

今僕が実験してお目にかけた通り、極く日常的な会話によってでも、

(じゅうぶんやれるということです。むかしからのめいはんがんは、たとえばおおおかえちぜんのかみというような)

十分やれるということです。昔からの名判官は、例えば大岡越前守という様な

(ひとは、みなじぶんでもきづかないので、さいきんのしんりがくがはつめいしたほうほうを、)

人は、皆自分でも気づかないので、最近の心理学が発明した方法を、

(ちゃんとおうようしているのですよ」)

ちゃんと応用しているのですよ」

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