吉田茂 訓示 ②

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防衛大学一期生卒業時の吉田茂の訓示

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問題文

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(くれまんそーおよびちゃーちるのこのけっしんがぱりをまもり、えいこくをまもりえたのである) クレマンソー及びチャーチルのこの決心がパリを守り、英国を守り得たのである (しかしながら、へいきはきょうきである。これをもちうるはいやしくもすべきではない。) 然しながら、兵器は凶器である。これを用ふるは苟もすべきではない。 (また、これをもちうるにおいてはこれをとむるよういがなければならない。) 又、これを用ふるにおいてはこれを止むる用意がなければならない。 (いわゆる、ぶなるもじは、ほこをとむるとかくのである。) 所謂、武なる文字は、矛を止むると書くのである。 (にちろせんそうのとき、こだまさんぼうそうちょうはほうてんかいせんをもってにちろせんそうをおわるべきときなり、) 日露戦争の時、児玉参謀総長は奉天会戦を以って日露戦争を終わるべき時なり、 (とだいほんえいにしんげんして、へいをおさめてにちろせんえきのこうをまっとうした。) と大本営に進言して、兵を収めて日露戦役の功を全うした。 (このえんぼうしんりょありてこそぶしょうというべく、しかるに、) この遠謀深慮ありてこそ武将と言ふべく、然るに、 (だいにじせかいたいせんにおけるわがぐんは、そのゆうせんぜんせん、) 第二次世界大戦における我が軍は、その勇戦善戦、 (にちろせんそうとうじにくらべてまさるともおとることなかりしにもかかわらず、) 日露戦争当時に比べて優るとも劣ることなかりしにも拘らず、 (すすむをしってひくをしらず、とおくぶーげんびる、らばうるまでしゅっしんして) 進むを知って退くを知らず、遠くブーゲンビル、ラバウルまで出進して (いたずらにたいへいをことうにしゅうちゅうばくろして、にほんほんどとのれんらくのよういなく、) 徒に大兵を孤島に集中暴露して、日本本土との連絡の用意なく、 (べいぐんのためにわがかんせん、ひこうきとうのかいめつせらるるや、) 米軍のために我が艦船、飛行機等の皆滅せらるるや、 (ついにほんごくとのれんらくをたたれて、たいへいむなしく、) 遂に本国との連絡を絶たれて、大兵空しく、 (なんようかいじょうのことうにおきざりにされてぜんぱい、ついになんぽうさくせんはとんざした。) 南洋海上の孤島に置き去りにされて全敗、遂に南方作戦は頓挫した。 (れきしのしめすところは、もって、しょうらいのいましめとすべく、) 歴史の示すところは、以って、将来の戒めとすべく、 (へいをもちいてへいをとどむるのよういなくんば、) 兵を用いて兵をとどむるの用意なくんば、 (ぜんぼうぜんせんもなんのえきするところなし。) 善謀善戦も何の益するところなし。 (へいをまなぶしょくん、) 兵を学ぶ諸君、 (つねにここにこころをいたされんことをのぞむ。) 常に茲に心を致されんことを望む。

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