【2ch洒落怖】『くねくね』本人?ver

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プレイ回数588難易度(3.9) 3951打 長文 長文モードのみ
母の実家がある田舎へ遊びに来た二人が、目にした奇怪なモノとは…
【2003年3月29日に投稿された、本人?による体験談】

●「くねくね」
・田んぼの向こう側におり、白くてクネクネ動く
・正体を知ると、精神に異常をきたすとされている
・2010年に映画化された(『クネクネ』)

↓『くねくね』第3者ver
https://typing.twi1.me/game/334726
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 ㅁㅁ 5781 A+ 6.0 95.3% 642.7 3908 192 100 2024/03/21

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問題文

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(これはちいさいころ、あきたにあるそぼのじっかに)

これは小さい頃、秋田にある祖母の実家に

(きせいしたときのことである。ねんにいちどのおぼんにしか)

帰省した時の事である。年に一度のお盆にしか

(おとずれることのないそぼのいえについたぼくは、)

訪れる事のない祖母の家に着いた僕は、

(さっそくおおはしゃぎであにとそとにあそびにいった。)

早速大はしゃぎで兄と外に遊びに行った。

(とかいとはちがい、くうきがだんぜんうまい。)

都会とは違い、空気が断然うまい。

(ぼくは、さわやかなかぜをあびながら、)

僕は、爽やかな風を浴びながら、

(あにとたんぼのまわりをかけまわった。)

兄と田んぼの周りを駆け回った。

(そしてひがのぼりきり、まひるにさしかかったころ、)

そして日が登りきり、真昼に差し掛かった頃、

(ぴたりとかぜがやんだ。とおもったら、)

ピタリと風が止んだ。と思ったら、

(きもちわるいぐらいのなまあたたかいかぜがふいてきた。)

気持ち悪いぐらいの生暖かい風が吹いてきた。

(ぼくは、「ただでさえあついのに、なんでこんな)

僕は、「ただでさえ暑いのに、何でこんな

(あたたかいかぜがふいてくるんだよ」と、さっきのそうかいかんを)

暖かい風が吹いてくるんだよ」と、さっきの爽快感を

(うばわれたことで、すこしきげんわるそうにいいはなった。)

奪われた事で、少し機嫌悪そうに言い放った。

(するとあには、さっきからべつのほうこうをみている。)

すると兄は、さっきから別の方向を見ている。

(そのほうこうには、かかしがある。)

その方向には、カカシがある。

(「あのかかしがどうかしたの」とあににきくと、)

「あのカカシがどうかしたの」と兄に聞くと、

(あには「いや、そのむこうだ」といって、)

兄は「いや、その向こうだ」と言って、

(ますますめをこらしてみている。ぼくもきになり、)

ますます目を凝らして見ている。僕も気になり、

(たんぼのずっとむこうをじーっとみた。)

田んぼのずっと向こうをジーッと見た。

(すると、たしかにみえる。なんだ、あれは。)

すると、確かに見える。何だ、あれは。

など

(とおくからだからよくわからないが、ひとぐらいの)

遠くからだからよく分からないが、人ぐらいの

(おおきさのしろいぶったいが、くねくねうごいている。)

大きさの白い物体が、クネクネ動いている。

(しかもまわりにはたんぼがあるだけ。)

しかも周りには田んぼがあるだけ。

(ちかくにひとがいるわけでもない。)

近くに人がいるわけでもない。

(ぼくはいっしゅんきみょうにかんじたが、ひとまずこうかいしゃくした。)

僕は一瞬奇妙に感じたが、ひとまずこう解釈した。

(「あれ、しんしゅのかかしじゃないか。)

「あれ、新種のカカシじゃないか。

(きっと、そうだよ。いままでうごくかかしなんか)

きっと、そうだよ。今まで動くカカシなんか

(なかったから、のうかのひとかだれかがかんがえたんだ。)

無かったから、農家の人か誰かが考えたんだ。

(たぶん、さっきからふいているかぜでうごいてるんだよ」)

多分、さっきから吹いている風で動いてるんだよ」

(あには、ぼくのずばりてきかくなかいしゃくになっとくしたひょうじょう)

兄は、僕のズバリ的確な解釈に納得した表情

(だったが、そのひょうじょうはいっしゅんできえた。)

だったが、その表情は一瞬で消えた。

(かぜがぴたりとやんだのだ。しかしれいのしろいぶったいは、)

風がピタリとやんだのだ。しかし例の白い物体は、

(あいかわらずくねくねうごいている。)

相変わらずクネクネ動いている。

(あには「おい、まだうごいてるぞ。)

兄は「おい、まだ動いてるぞ。

(あれはいったい、なんなんだ」とおどろいたくちょうでいい、)

あれは一体、何なんだ」と驚いた口調で言い、

(きになってしょうがなかったのか、あにはいえにもどり、)

気になってしょうがなかったのか、兄は家に戻り、

(そうがんきょうをもってふたたびげんばにきた。)

双眼鏡を持って再び現場にきた。

(あにはしょうしょうわくわくしたようすで、)

兄は少々ワクワクした様子で、

(「さいしょおれがみてみるから、おまえはすこしまってろよー」)

「最初俺が見てみるから、お前は少し待ってろよー」

(といい、はりきってそうがんきょうをのぞいた。)

と言い、はりきって双眼鏡を覗いた。

(すると、きゅうにあにのかおにへんかがしょうじた。)

すると、急に兄の顔に変化が生じた。

(みるみるまっさおになっていき、ひやあせをだくだく)

みるみる真っ青になっていき、冷や汗をだくだく

(ながして、ついにはもっているそうがんきょうをおとした。)

流して、ついには持っている双眼鏡を落とした。

(ぼくはあにのへんぼうぶりにおそれながらも、きいてみた。)

僕は兄の変貌ぶりに恐れながらも、聞いてみた。

(「なんだったの」あにはゆっくりこたえた。)

「何だったの」兄はゆっくり答えた。

(「わからないほうがいい」と。)

「わカらナいホうガいイ」と。

(すでにあにのこえではなかった。)

すでに兄の声では無かった。

(あにはそのまま、ひたひたといえにもどっていった。)

兄はそのまま、ヒタヒタと家に戻って行った。

(ぼくは、すぐさまあにをまっさおにしたあのしろいぶったいを)

僕は、すぐさま兄を真っ青にしたあの白い物体を

(みてやろうと、おちているそうがんきょうをとろうとしたが、)

見てやろうと、落ちている双眼鏡を取ろうとしたが、

(あにのことばをきいたせいか、みるゆうきがない。)

兄の言葉を聞いたせいか、見る勇気が無い。

(しかしきになる。とおくからみたら、ただしろいぶったいが)

しかし気になる。遠くから見たら、ただ白い物体が

(きみょうにくねくねとうごいているだけだ。)

奇妙にクネクネと動いているだけだ。

(すこしきみょうだが、それいじょうのきょうふかんはおこらない。)

少し奇妙だが、それ以上の恐怖感は起こらない。

(しかし、あにはみないほうがいいという。)

しかし、兄は見ない方がいいと言う。

(よし、みるしかない。どんなものがあににきょうふを)

よし、見るしかない。どんな物が兄に恐怖を

(あたえたのか、じぶんのめでたしかめてやる。)

与えたのか、自分の目で確かめてやる。

(ぼくはおちているそうがんきょうをとって、のぞこうとした。)

僕は落ちている双眼鏡を取って、覗こうとした。

(そのとき、そふがすごいあせったようすで)

その時、祖父がすごいあせった様子で

(こっちにはしってきた。ぼくが「どうしたの」と)

こっちに走ってきた。僕が「どうしたの」と

(たずねるまえに、すごいいきおいでそふが、)

尋ねる前に、すごい勢いで祖父が、

(「あのしろいぶったいを、みてはならん。みたのか。)

「あの白い物体を、見てはならん。見たのか。

(おまえ、そのそうがんきょうでみたのか」とせまってきた。)

お前、その双眼鏡で見たのか」と迫ってきた。

(ぼくは「いや、まだ」とすこしきょどったかんじで)

僕は「いや、まだ」と少しキョドった感じで

(こたえたら、そふは「よかった」といい、)

答えたら、祖父は「よかった」と言い、

(あんしんしたようすでそのばになきくずれた。)

安心した様子でその場に泣き崩れた。

(ぼくは、わけのわからないまま、いえにもどされた。)

僕は、わけの分からないまま、家に戻された。

(かえると、みんなないている。)

帰ると、みんな泣いている。

(ぼくのことでかなとおもったが、いやちがう。)

僕の事でかなと思ったが、いや違う。

(よくみると、あにだけくるったようにわらいながら、)

よく見ると、兄だけ狂ったように笑いながら、

(まるであのしろいぶったいのようにくねくね、)

まるであの白い物体のようにクネクネ、

(くねくねとらんぶしている。ぼくは、そのあにのすがたに、)

クネクネと乱舞している。僕は、その兄の姿に、

(あのしろいぶったいよりもすごいきょうふかんをおぼえた。)

あの白い物体よりもすごい恐怖感を覚えた。

(そしていえにかえるひ、そぼがこういった。)

そして家に帰る日、祖母がこう言った。

(「あには、ここにおいといたほうがくらしやすいだろう。)

「兄は、ここに置いといた方が暮らしやすいだろう。

(あっちだとせまいし、せけんのことをかんがえたら)

あっちだと狭いし、世間の事を考えたら

(すうじつももたん。うちにおいといて、)

数日も持たん。うちに置いといて、

(なんねんかたってから、たんぼにはなしてやるのがいちばんだ」)

何年か経ってから、田んぼに放してやるのが一番だ」

(ぼくはそのことばをきき、おおごえでなきさけんだ。)

僕はその言葉を聞き、大声で泣き叫んだ。

(いぜんのあにのすがたは、もうない。)

以前の兄の姿は、もう無い。

(またらいねん、じっかにいったときにあったとしても、)

また来年、実家に行った時に会ったとしても、

(それはもうあにではない。なんでこんなことに。)

それはもう兄ではない。何でこんな事に。

(ついこのまえまでなかよくあそんでいたのに、なんで。)

ついこの前まで仲良く遊んでいたのに、何で。

(ぼくはひっしになみだをぬぐい、くるまにのって、じっかをはなれた。)

僕は必死に涙を拭い、車に乗って、実家を離れた。

(そふたちがてをふっているなかで、かわりはてたあにが、)

祖父たちが手を振っている中で、変わり果てた兄が、

(いっしゅん、ぼくにてをふったようにみえた。)

一瞬、僕に手を振ったように見えた。

(ぼくは、とおざかってゆくなか、あにのひょうじょうをみようと、)

僕は、遠ざかってゆく中、兄の表情を見ようと、

(そうがんきょうでのぞいたら、あにはたしかにないていた。)

双眼鏡で覗いたら、兄は確かに泣いていた。

(ひょうじょうはわらっていたが、いままであにがいちどもみせなかった)

表情は笑っていたが、今まで兄が一度も見せなかった

(ような、さいしょでさいごのかなしいえがおだった。)

ような、最初で最後の悲しい笑顔だった。

(そして、すぐまがりかどをまがったときには、)

そして、すぐ曲がり角を曲がった時には、

(もうあにのすがたはみえなくなっていたが、)

もう兄の姿は見えなくなっていたが、

(ぼくはなみだをながしながらずっとそうがんきょうをのぞきつづけた。)

僕は涙を流しながらずっと双眼鏡を覗き続けた。

(「いつか、もとにもどるよね」そうおもって、)

「いつか、元に戻るよね」そう思って、

(あにのもとのすがたをなつかしみながら、みどりがいちめんにひろがる)

兄の元の姿を懐かしみながら、緑が一面に広がる

(たんぼをみはらしていた。そして、あにとのおもいでを)

田んぼを見晴らしていた。そして、兄との思い出を

(かいそうしながら、ただそうがんきょうをのぞいていた。)

回想しながら、ただ双眼鏡を覗いていた。

(そのときだった。)

その時だった。

(みてはいけないとわかっているものを、)

見てはいけないと分かっている物を、

(まぢかでみてしまったのだ。)

間近で見てしまったのだ。

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