【2ch洒落怖】『コトリバコ』5

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納屋から見つかった、不思議な小箱の正体とは…
【2005年6月6日に投稿された体験談】

●主要人物→基本的に「名字:大文字、名前:小文字」です
・a:主人公
・m:家が神社
・k:mの彼女
・s:箱を持って来た女性
・おじいさん:S家の隣人
・t:S家の前に箱を管理していた人
・A:aの先祖

●コトリバコ
・舞台は島根県の、とある集落
・漢字で表記すると、「子取り箱」になる
・子供と子供を生める女性に取り憑き、危害を加える
・箱の作成時に、犠牲になった子の数が多いほど強力
・2011年に映画化された(『ことりばこ』)

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初回→https://typing.twi1.me/game/340580

関連タイピング

問題文

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(「そしてまず、sのちちにはこのことをそれとなくきき、)

「そしてまず、sの父に箱のことをそれとなく聞き、

(なにもしらされていないことをかくにんしました。)

何も知らされていないことを確認しました。

(そしてなやのかんしだけはつづけ、)

そして納屋の監視だけは続け、

(sけにはこをおいたままにしておくことにしたのです。)

S家に箱を置いたままにしておくことにしたのです。

(tがおふだのはりかえをしたあとひっこせば、)

tがお札の貼り替えをしたあと引っ越せば、

(ほかのはんから「あそこはおわったんだな」)

他の班から「あそこは終わったんだな」

(とおもってもらえるかもしれない。)

と思ってもらえるかもしれない。

(そしてわたしはsけのかんしをつづけ、やくそくのねんすうがきたら、)

そして私はS家の監視を続け、約束の年数が来たら、

(なやからもちだして、mけにとどければいいと。)

納屋から持ち出して、M家に届ければいいと。

(ほんとうに、ほんとうにもうしわけない。)

本当に、本当に申し訳ない。

(それまでに、はこにsやsのははがちかづいて、)

それまでに、箱にsやsの母が近づいて、

(しんでしまったとしても、だれにもしられない。)

死んでしまったとしても、だれにも知られない。

(ほかのはんのはこについてふれることは、きんしだから。)

他の班の箱について触れることは、禁止だから。

(ばれることはないだろうと、tとそうだんしたんです。)

ばれることは無いだろうと、tと相談したんです。

(ほんとうにもうしわけない。もうしわけない」)

本当に申し訳ない。申し訳ない」

(おじいさんはどげざをして、なんどもあやまりました。)

おじいさんは土下座をして、何度も謝りました。

(sのおとうさんは、しんだsのおじいさんに)

sのお父さんは、死んだsのおじいさんに

(「なやにはちかづくな」といわれていたそうです。)

「納屋には近づくな」と言われていたそうです。

(またじっさい、きみのわるいなやで、)

また実際、気味の悪い納屋で、

(あえてちかづこうとはおもっていなかったようです。)

あえて近づこうとは思っていなかったようです。

など

(それは、sもどうようでした。)

それは、sも同様でした。

(それで、こんかいどうせならとりこわそうというはなしになり、)

それで、今回どうせなら取り壊そうという話になり、

(なかのせいりをしていたときにsがはこをみつけたのです。)

中の整理をしていた時にsが箱を見つけたのです。

(sけのひとたちはしんじられないかんじでしたが、)

S家の人たちは信じられない感じでしたが、

(sのおばあさんだけがなにやらなっとくしたようなかんじで、)

sのおばあさんだけが何やら納得したような感じで、

(「それだから、ちかづかせてもらえなかったのか」)

「それだから、近づかせてもらえなかったのか」

(ということをいいました。)

ということを言いました。

(「なるほど、そういうことでしたか。)

「なるほど、そういうことでしたか。

(ひきつぎはせずとも、かんしはしなければならず、)

引き継ぎはせずとも、監視はしなければならず、

(けっきょくははこからにげることはできなかったんですね。)

結局は箱から逃げることは出来なかったんですね。

(けっきょく、くるしんだんですね。)

結局、苦しんだんですね。

(きまりのねんすうまで、たしかあとじゅうきゅうねんでしたよね。)

決まりの年数まで、確かあと十九年でしたよね。

(ひきついでいたとしてもけっきょくは、)

引き継いでいたとしても結局は、

(おれがはらうことになっていたのかな。)

俺が祓うことになっていたのかな。

(sけのかたたちにはげんじつみのないはなしで、)

S家の方たちには現実味の無い話で、

(まだなにがなんだかわからないとおもう。)

まだ何が何だか分からないと思う。

(でもこれはげんじつで、このごじせいにうそみたいに)

でもこれは現実で、このご時世に嘘みたいに

(おもうかもしれないが、げんじつなんです。)

思うかもしれないが、現実なんです。

(ですが、おじいさんをおこらないであげてほしい。)

ですが、おじいさんを怒らないであげてほしい。

(あのはこが、なにかについてしっているものにとっちゃ、)

あの箱が、何かについて知っている者にとっちゃ、

(それほどにげたいもんなんだ。)

それほど逃げたいもんなんだ。

(まあ、もうはこはないからあんしんだとおもうが。)

まあ、もう箱はないから安心だと思うが。

(おもしろいはなしがきけてたのしかったとおもって、)

面白い話が聞けて楽しかったと思って、

(おじいさんをゆるしてやってほしい。)

おじいさんを許してやって欲しい。

(おじいさんはうつむいて、うなだれており、)

おじいさんはうつむいて、うなだれており、

(みていていたいたしかったです。)

見ていて痛々しかったです。

(「たぶん、みんなあのはこのなかみについてしりたいですよね。)

「多分、皆あの箱の中身について知りたいですよね。

(ここまではなしたら、もうさいごまできいてほしい。)

ここまで話したら、もう最後まで聞いてほしい。

(おれもぜんぶはしらないが、しっていることははなす。)

俺も全部は知らないが、知っていることは話す。

(ここのはこは、もうおわったからもんだいないとおもう。)

ここの箱は、もう終わったから問題ないと思う。

(しょうじき、のこりのあとふたつのはこもたぶん、)

正直、残りのあと二つの箱も多分、

(おれがはらわないといけんっていう、おれのけついもある。)

俺が祓わないといけんっていう、俺の決意もある。

(それと、sのおとうさんはほんらい、)

それと、sのお父さんは本来、

(しっておかんといけんはなしやから。)

知っておかんといけん話やから。

(それとaは、いまはなしとかんとしつこいからなあ」)

それとaは、いま話しとかんとしつこいからなあ」

(mのはつげんにおれは、たしょうむかついたが、だまっていた。)

mの発言に俺は、多少むかついたが、黙っていた。

(「あのはこはな、「ことりばこ」といって、)

「あの箱はな、「コトリバコ」といって、

(まびかれたこどものからだをいれたはこでな。)

間引かれた子供の体を入れた箱でな。

(つくられたのは、せんはっぴゃくろくじゅうねんだいこうはんから)

作られたのは、千八百六十年代後半から

(はちじゅうねんだいぜんはんごろ。このしゅうらくは、)

八十年代前半頃。この集落は、

(とくにひどいさべつやはくがいをうけていた。)

特にひどい差別や迫害を受けていた。

(で、あまりにもひどいはくがいだったので、)

で、余りにもひどい迫害だったので、

(まびきもけっこうおこなわれていた。)

間引きもけっこう行われていた。

(とあるちいきのかんかつかにあったんだが、)

とある地域の管轄下にあったんだが、

(そのちいきからのはくがいがとくにひどかったらしい。)

その地域からの迫害が特にひどかったらしい。

(で、はたらきてがほしいからこどもはつくるが、)

で、働き手が欲しいから子供は作るが、

(まともなきゅうりょうはなく、せいかつがくるしいから)

まともな給料はなく、生活が苦しいから

(こどもをまびかないといけなかった。)

子供を間引かないといけなかった。

(で、せんはっぴゃくろくじゅうねんだいこうはんくらいに、)

で、千八百六十年代後半くらいに、

(しまではんらんをおこしたがわのひとりが、)

島で反乱を起こした側の一人が、

(このしゅうらくにのがれてきたんだ。)

この集落にのがれてきたんだ。

(そのにんげんのみょうじがな、aとおなじaだったんだ。)

その人間の名字がな、aと同じAだったんだ。

(aはしまながしさせられるときに、すきをみてにげて、)

Aは島流しさせられる時に、隙を見て逃げて、

(このしゅうらくまでにげてきたらしい。)

この集落まで逃げてきたらしい。

(しゅうらくのひとたちは、よけいなやっかいごとをかかえると、)

集落の人たちは、余計な厄介事を抱えると、

(さらにはくがいをうけるとおもって、aをころそうとした。)

さらに迫害を受けると思って、Aを殺そうとした。

(それでaが「いのちをたすけてくれたら、)

それでAが「命を助けてくれたら、

(おまえたちにぶきをやる」といったそうだ。)

お前たちに武器をやる」と言ったそうだ。

(そのぶきっていうのが、あのこばこだよ。)

その武器っていうのが、あの小箱だよ。

(aは、こばこのつくりかたをおしえるといったのさ。)

Aは、小箱の作り方を教えると言ったのさ。

(しゅうらくのひとたちは、そのぶきがどのようなものかきき、)

集落の人たちは、その武器がどのようなものか聞き、

(そうだんしたけっか、じょうけんをのむことにしたんだ。)

相談した結果、条件を飲むことにしたんだ。

(けれどaは、もうひとつじょうけんをだしてきた。)

けれどAは、もう一つ条件を出してきた。

(「こばこのつくりかたはおしえるが、)

「小箱の作り方は教えるが、

(さいしょにつくったはこはじぶんにゆずってほしい。)

最初に作った箱は自分に譲って欲しい。

(のめるならおしえる。どうしてもだめならころせ」と。)

飲めるなら教える。どうしてもダメなら殺せ」と。

(しゅうらくのひとたちは、それにりょうしょうした。)

集落の人たちは、それに了承した。

(そしてaは、はこのつくりかたをおしえた。)

そしてAは、箱の作り方を教えた。

(つくりかたをおしえているあいだも、)

作り方を教えているあいだも、

(「やめてもいい。そして、ころしてくれてもいい」と)

「やめてもいい。そして、殺してくれてもいい」と

(aはいったらしいが、しゅうらくのひとたちはやめなかった。)

Aは言ったらしいが、集落の人たちはやめなかった。

(それだけこのこばこは、まがまがしいものだから、)

それだけこの小箱は、まがまがしいものだから、

(aもおもうところがあったのかもしれない。)

Aも思うところがあったのかもしれない。

(aは、「やりとげたら、じぶんもいのちをたつが、)

Aは、「やり遂げたら、自分も命を絶つが、

(それでもやらなければならないことがある」)

それでもやらなければならないことがある」

(といっていたそうだ」)

と言っていたそうだ」

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