見えざる腕
関連タイピング
歌詞(問題文)
(ねむれぬよいはろじうらの)
眠れぬ宵は路地裏の
(みだらなしゃっとにやつあたりして)
淫らな雌猫に八つ当たりして
(ああみえざるそのうででくびをしめる)
ああ見えざるその腕で首を絞める
(ふぁんとむどれーヴこわれゆくえごのいたみ)
《夢幻影》壊れゆく自我の痛み
(くるえぬよいはやねうらの)
狂えぬ宵は屋根裏の
(ちいさなしゃとーをころげまわる)
小さな居城を転げ回る
(ああみえざるそのうでのやけるいたみ)
ああ見えざるその腕の灼ける痛み
(ふぁんとむどぅるーるやすざけをあびてねむる)
《幻肢痛》安酒を浴びて眠る
(あるヴぁれすしょうぐんにつづけ)
「アルヴァレス将軍に続け!」
(たそがれにそまるふるきけもののもりせんじょうでであったふたりのおとこ)
黄昏に染まる古き獣の森戦場で出会った二人の男
(きんぱつのろーらん)
金髪の騎士
(せきはつのろーらん)
赤髪の騎士
(あらそいはめぐりしかばねをつみあげる)
争いは廻り屍を積み上げる
(かがいしゃはだれでひがいしゃはだれか)
加害者は誰で被害者は誰か?
(しゃようのかげにやいばはあかぐろくきらめいて)
斜陽の影に刃は緋黒く煌めいて
(かたうでとともにうばわれたかれのさヴぃ)
片腕とともに奪1001れた彼の人生
(しごとはほされこいびとはでていった)
仕事は干され恋人は出て行った
(なにもかもうしなったうばわれた)
何もかも喪った奪1001れた
(さいていなさヴぃ)
最低な人生
(ふいにおそういたみにおびえるくらし)
不意に襲う痛みに怯える暮らし
(るぷりゅすヴぁん)
「大抵の場合
(あなたはうなされなぐるから)
貴方はうなされ殴るから
(わたしはこのままじゃ)
私は此の儘じゃ
(いずれしんでしまうわ)
いずれ死んでしまう1001
(おるヴぉわーる)
さよなら
(あなたをだれよりあいしてる)
貴方を誰より愛してる
(それでもおなかのこのよいぺーるにはなれないわ)
それでもお腹の子の良い父親にはなれない1001」
(てゅヴぁん)
葡萄酒
(てゅしゃんぱーにゅ)
発砲葡萄酒
(てゅおーどヴぃ)
蒸留葡萄酒
(ああねむりのもりのせいじゃくをきりさき)
ああ眠りの森の静寂を切り裂き
(またやつがあらわれる)
また奴が現れる
(うまをかるすがたまさにあくむ)
馬を駆る姿まさに悪夢
(あかいかみをふりみだして)
赤い髪を振り乱して
(ふるうしにがみのかま)
振るう死に神の鎌
(くびをかるすがたまさにふうしゃ)
首を刈る姿まさに風車
(あかいはながさきみだれて)
緋い花が咲き乱れて
(ふるうせいしんのはり)
奮う精神の針
(やみをかるくまとった)
闇を軽く纏った
(ゆめからさめたげんじつは)
夢から醒めた現実は
(それでもなおもゆめのなか)
其れでも尚も悪夢の中
(ゆえにそのごのかれのじんせいは)
故に其の後の彼の人生は
(さけときょうきめぐるいたみのなか)
酒と狂気廻る痛みの中
(ひだりのほおにじゅうじきず)
左の頬に十字傷
(あかくもえるかみにとびいろのめ)
赤く燃える髪に鳶色の瞳
(やつをころせとうでがうずくのだ)
奴を殺せと腕が疼くのだ
(みえざるうでがうずくのだ)
『見えざる腕』が疼くのだ
(だれがかがいしゃでだれがひがいしゃだ)
誰が加害者で誰が被害者だ
(しにがみをさがしほうむろう)
死神を捜し葬ろう
(ころしてくれる)
「殺してくれる!」
(しゅヴぁりえはふたたびうまにまたがりときはもくしたまませかいをうつろう)
騎士は再び馬に跨がり時は黙したまま世界を移ろう
(いこくのさかばでふたたびであったふたりのおとこ)
異国の酒場で再び出逢った二人の男
(せきがんにしてせきわん)
隻眼にして隻腕
(あるちゅうにしてやくちゅう)
泥酔状態にして陶酔状態
(ああかつてのばんゆうみるかげもなく)
ああかつての蛮勇見る影もなく
(ふいにとびだしたおとこのてにはえぺのわーる)
不意に飛び出した男の手には黒き険
(しゅういにとびちったさんまるでぴののわーる)
周囲に飛び散った液体まるで葡萄酒
(さしながらともされたたむけのはなのな)
刺しながら供された手向けの花の名
(ぼんそわーる)
「こんばんは」
(ぬきながらともされたうたのな)
抜きながら灯された詩の名
(おるヴぉわーる)
「さようなら」
(くずれおちたおとこのなはろーらん)
崩れ落ちた男の名はLaurant
(はしりさったおとこのなはろーらんさん)
走り去った男の名はLaurencin
(もうひとりのろーらんはただぼうぜんとたちつくしたまま)
もう一人のLaurantは唯呆然と立ち尽くしたまま
(だれがかがいしゃでだれがひがいしゃだ)
誰が加害者で誰が被害者だ
(ぎせいしゃばかりがふえてゆく)
犠牲者ばかりが増えてゆく
(まわるよまわるにくしみのふうしゃが)
廻るよ廻る憎しみの風車が
(おどるよおどるほのおのように)
踊るよ踊る炎のように
(ああはしらのかげにはしょうねんのかげが)
嗚呼柱の陰には少年の影が
(とびいろのめでみつめていた)
鳶色の瞳で見つめていた
(じんせいはままならぬされどこのいたみこそわたしがいきたあかしなのだ)
「人生は儘ならぬされどこの痛みこそ私が生きた証なのだ」
(ふくしゅうげきのぶたいをおろされおとこはかんがえはじめる)
復讐劇の舞台を下ろされ男は考え始める
(のこされたうでのこされたじんせいみえざるそのいみを)
残された腕残された人生見えざるその意味を
(さかずきをみたしたぶどうしゅそのあじわいがむねにしみた)
杯を満たした葡萄酒その味1001いが胸に沁みた
(そこにろまんはあるのかしら)
「其処にロマンは在るのかしら」