星の金貨

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投稿者投稿者matthew いいね0お気に入り登録
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問題文

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(むかしむかし、あるところに、ちいさなおんなのこがいました。)

むかしむかし、あるところに、小さな女の子がいました。

(おとうさんもおかあさんもしんでしまって、おんなのこのもっているものはきているふくと、)

お父さんもお母さんも死んでしまって、女の子の持っている物は着ている服と、

(しんせつなひとがくれたひときれのぱんだけです。)

親切な人がくれた一切れのパンだけです。

(たよるひとのいないおんなのこは、かみさまだけをたよりにのはらへでていきました。)

頼る人のいない女の子は、神様だけを頼りに野原へ出て行きました。

(すると、まずしいおとこのひとがやってきていいました。)

すると、貧しい男の人がやって来て言いました。

(「おねがいだ。わたしになにかたべるものをおくれ。もう、はらぺこなんだ」)

「お願いだ。私に何か食べるものをおくれ。もう、腹ぺこなんだ」

(たべるものといっても、おんなのこにはひときれのぱんしかありません。)

食べるものと言っても、女の子には一切れのパンしかありません。

(でもおんなのこは、もっていたぱんをぜんぶあげていいました。)

でも女の子は、持っていたパンを全部あげて言いました。

(「かみさまのおめぐみが、ありますように」)

「神様のお恵みが、ありますように」

(そしてさきへあるいていくと、ひとりのこどもがやってきてなきながらいいました。)

そして先へ歩いて行くと、一人の子供がやって来て泣きながら言いました。

(「さむい、あたまがさむいよ。ねぇ、なにかかぶるものをちょうだい」)

「寒い、頭が寒いよ。ねぇ、何かかぶるものをちょうだい」

(そこでおんなのこは、じぶんのぼうしをあげていいました。)

そこで女の子は、自分の帽子をあげて言いました。

(「かみさまのおめぐみが、ありますように」)

「神様のお恵みが、ありますように」

(またしばらくいくと、こんどはうわぎがなくてこごえているこどもにあいました。)

またしばらく行くと、今度は上着がなくてこごえている子供に会いました。

(おんなのこはじぶんのうわぎをぬぐと、そのこどもにあげていいました。)

女の子は自分の上着を脱ぐと、その子供にあげて言いました。

(「かみさまのおめぐみが、ありますように」)

「神様のお恵みが、ありますように」

(またさきへあるいていくとべつのこがすかーとをほしがるので、)

また先へ歩いて行くと別の子がスカートを欲しがるので、

(すかーとをあげていいました。)

スカートをあげて言いました。

(「かみさまのおめぐみが、ありますように」)

「神様のお恵みがありますように」

(とうとうおんなのこは、もりにやってきました。)

とうとう女の子は、森にやって来てました。

など

(あたりはもう、すっかりくらくなっています。)

辺りはもう、すっかり暗くなっています。

(そこへまたひとりのこどもがやってきて、したぎをほしがりました。)

そこへまた一人の子供がやって来て、下着を欲しがりました。

(したぎをあげると、おんなのこははだかになってしまいます。)

下着をあげると、女の子は裸になってしまいます。

(おんなのこは、すこしまよいましたが、)

女の子は、少し迷いましたが、

((くらいよるだから、だれにもみえやしないわ))

(暗い夜だから、誰にも見えやしないわ)

(おんなのこはこうかんがえてしたぎをぬぐと、とうとうこれもあげていいました。)

女の子はこう考えて下着を脱ぐと、とうとうこれもあげて言いました。

(「かみさまのおめぐみが、ありますように」)

「神様のお恵みが、ありますように」

(こうしておんなのこがなにひとつみにつけずにたっていると、)

こうして女の子が何一つ身に着けずに立っていると、

(とつぜんそらからほしがおちてきました。)

突然空から星が落ちてきました。

(そしてそのそらは、ぴかぴかひかるきんかになったのです。)

そしてその空は、ピカピカ光る金貨になったのです。

(きがつくとはだかだったはずのおんなのこは、いつのまにかりっぱなふくをきていました。 )

気が付くと裸だったはずの女の子は、いつの間にか立派な服を着ていました。

(「ああ、かみさまあありがとう」)

「ああ、神様ありがとう」

(おんなのこはきんかをひろいあつめると、そのおかねでいっしょうしあわせにくらしたということです。)

女の子は金貨を拾い集めると、そのお金で一生幸せに暮らしたということです。

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