意味怖「写真家の投稿」

(じめんにねころがりながらｘをみているとひとつのとうこうがめにとまった)

地面に寝転がりながらXを見ていると一つの投稿が目に留まった。

(それはわたしがよくつかうもよりえきのしゃしんだった)

それは私がよく使う最寄り駅の写真だった。

(いいねやりぽすとは０でとうこうぬしのあいこんはかめらをつくえにおいているしゃしん)

いいねやリポストは０で、投稿主のアイコンはカメラを机に置いている写真。

(わたしはよくつかうのかとおもってそのときはしんきんかんをおぼえていた)

私はよく使うのかと思ってそのときは親近感を覚えていた。

(いちじかんごのくじまたおなじとうこうしゅがしゃしんをのせていた)

一時間後の九時、また同じ投稿主が写真を載せていた。

(それはわたしごようたしのはなやさんだったみせまえのはながぐしゃぐしゃになっている)

それは私御用達の花屋さんだった。店前の花がぐしゃぐしゃになっている。

(わたしはすこしこわさをおぼえたこんなじかんにわたしのよくいくばしょだけをとる)

私は少し怖さを覚えた。こんな時間に私のよくいく場所だけを撮る。

(いちじかんごのじゅうじほんかくてきにきょうふをおぼえはじめた)

一時間後の十時。本格的に恐怖を覚え始めた。

(おなじとうこうしゃがわたしとなかがいいただおかさんのいえのしゃしんをとうこうした)

同じ投稿者が私と仲がいい忠岡さんの家の写真を投稿した。

(ただおかさんのいえは１０ぷんじゃくでつくそれにいえのまどにはべったりとけっこんがついていた)

忠岡さんの家は10分弱で着く。それに家の窓にはベッタリと血痕がついていた

(そしていまとうこうしゃがちかづいていることにきづいた)

そして今、投稿者が近づいていることに気づいた。

(けいさつをよぼうかまよったがとめたわたしとおっとのせいかつをこわすわけにはいかない)

警察を呼ぼうか迷ったが止めた。私と夫の生活を壊すわけにはいかない。

(またいちじかんごのごごじゅういちじあらたなとうこうがなされた)

また一時間後の午後十一時、新たな投稿がなされた。

(おそるおそるみてみるととほさんぷんのかきさわさんのいえだった)

恐る恐る見てみると徒歩三分の柿澤さんの家だった。

(くらくてみえにくいがかきさわさんのいぬのなきがらがよこたわっている)

暗くて見えにくいが柿澤さんの犬の亡骸が横たわっている。

(わたしはついにほうちょうをとりだしてにかいへあがった)

私はついに包丁を取り出して二階へ上がった。

(わたしはいざとなったらきりさくとこころにきめた)

私はいざとなったら切り裂くと心に決めた。

(いちじかんごのじゅうにじついにかくしんてきなしゃしんがとうこうされた)

一時間後の十二時、ついに確信的な写真が投稿された。

(わたしのいえだどうきがはやくなる)

私の家だ。動悸が早くなる。

(ふるえるあしでにかいからいえのまえをみたがそこにはだれもいなかった)

振るえる足で二階から家の前を見たがそこには誰も居なかった。