あめだま

(ふみつぶしたかえるのとびでためだまが)

ふみつぶしたカエルのとびでた目玉が

(ころがりはねてきみのくちのなかへ)

ころがりはねてきみの口の中へ

(あめだまかなってわらうきみをみて)

あめだまかな？って笑うきみを見て

(ぼくはなんにもしらんぷり)

ぼくはなんにも知らんぷり

(いつものたいようはきょうはおやすみ)

いつもの太陽は今日はお休み

(まひるのくもぞらはもくもくくもり)

真昼の雲空はもくもくくもり

(ぽつぽつとつぜんあめふりそそぎ)

ぽつぽつとつぜん雨ふりそそぎ

(みんなのあまがさがちじょういろどる)

みんなの雨傘が地上彩る

(げんきなあじさいはきらきらひかり)

元気なあじさいはきらきらひかり

(れいんこーときてとぶみずたまり)

レインコート来てとぶ水たまり

(ぴちゃぴちゃばしゃばしゃはしゃいでいたら)

ぴちゃぴちゃばしゃばしゃはしゃいでいたら

(くつしたのうらまでぬれてしまった)

くつしたの裏までぬれてしまった

(たくさんのあめがふったそのあとには)

たくさんの雨がふったその後には

(それはそれはきれいな)

それはそれはきれいな

(にじがきっとみえるにきまってる)

虹がきっと見えるに決まってる！

(しおをかけたなめくじはあばれてもがいて)

塩をかけたなめくじはあばれてもがいて

(きんじょのこどもにいじめられていた)

近所の子供にいじめられていた

(よわむしのぼくはなにもできなくて)

弱虫のぼくは何もできなくて

(かわいそうだけどみてるだけ)

かわいそうだけど見てるだけ

(それをうえからみてたかみさまおこって)

それを上から見てたかみさま怒って

(どくのはいったあめをふらせました)

毒の入った雨を降らせました

(もうにどとたいようにはあえない)

もう二度と太陽には会えない

(じんるいさいごのあめもよう)

人類最後の雨模様

(どくのあめはすべてをゆっくりむしばみ)

毒の雨はすべてをゆっくり蝕み

(ぜんぶとかしたもりもいえもひとも)

全部溶かした森も家も人も

(１０００じかんあめにうたれたみんなは)

1000時間雨に打たれたみんなは

(びょうきになってしにました)

病気になって死にました