「自由」に関する考察④

(じんせいはたたかいです。しゃかいはきびしい。)

人生は戦いです。社会は厳しい。

(あまったれのじゆうはゆるされない。)

甘ったれの自由は許されない。

(よきにつけ、あしきにつけ、じゃくにくきょうしょく、これがげんじつです。)

善きにつけ、悪しきにつけ、弱肉強食、これが現実です。

(もちろん、ほんらいてきには、すべてのひとがびょうどうで、すべてのひとがじゆうで、)

もちろん、本来的には、全ての人が平等で、全ての人が自由で、

(すべてのひとがこうふくであることがげんそくでなくてはならない。)

全ての人が幸福であることが原則でなくてはならない。

(しかし、げんじつには、にんげんはきかいではない。)

しかし、現実には、人間は機械ではない。

(かんがえかたや、こせい、せいかくもちがうし、しゅくめいもちがう。)

考え方や、個性、性格も違うし、宿命も違う。

(ゆえに、しまつにおえないことだが、ひとをけおとして、)

ゆえに、始末に負えないことだが、人を蹴落として、

(じぶんがまんぞくしようとするにんげんのごうは、えいきゅうにきえないでしょう。)

自分が満足しようとする人間の業は、永久に消えないでしょう。

(それをほうりつや、ぎょうせいや、きょういくでどのようにしていくか。)

それを法律や、行政や、教育でどのようにしていくか。

(げんじょうは、ざんねんながらふじゅうぶんです。)

現状は、残念ながら不十分です。

(にんげんしゃかいのげんじつは、りそうてきなだんかいには、ほどとおい。)

人間社会の現実は、理想的な段階には、程遠い。

(あるいみで、すべてのひとがこうふくにならないかぎり、)

ある意味で、全ての人が幸福にならない限り、

(じぶんのしんのこうふくはないともいえる。)

自分の真の幸福はないともいえる。

(おなじいみで、すべてのひとがじゆうにならないかぎり、)

同じ意味で、全ての人が自由にならない限り、

(じぶんのしんのじゆうはないともいえる。)

自分の真の自由はないともいえる。

(いまのせかいには、「ひんこん」や「よくあつ」や「きょうふ」にしばりつけられたり、)

今の世界には、「貧困」や「抑圧」や「恐怖」に縛りつけられたり、

(「むち」にしばりつけられたり、「せんそう」や「さべつ」に)

「無知」に縛りつけられたり、「戦争」や「差別」に

(じゆうをはかいされているひとびとはおおい。)

自由を破壊されている人々は多い。

(そういうひとびとのじゆうのためにたちあがり、)

そういう人々の自由のために立ち上がり、