終戦70年談話④

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平成27年8月14日安倍内閣総理大臣による談話です

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問題文

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(ななじゅうねんかんにおよぶへいわこっかとしてのあゆみに、わたしたちは、)

七十年間に及ぶ平和国家としての歩みに、私たちは、

(しずかなほこりをいだきながら、このふどうのほうしんを、これからもつらぬいてまいります。)

静かな誇りを抱きながら、この不動の方針を、これからも貫いてまいります。

(わがくには、さきのたいせんにおけるおこないについて、くりかえし、)

我が国は、先の大戦における行いについて、繰り返し、

(つうせつなはんせいとこころからのおわびのきもちをひょうめいしてきました。)

痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明してきました。

(そのおもいをじっさいのこうどうでしめすため、いんどねしあ、ふぃりぴんはじめ)

その思いを実際の行動で示すため、インドネシア、フィリピンはじめ

(とうなんあじあのくにぐに、たいわん、かんこく、ちゅうごくなど、りんじんであるあじあのひとびとが)

東南アジアの国々、台湾、韓国、中国など、隣人であるアジアの人々が

(あゆんできたくなんのれきしをむねにきざみ、せんごいっかんして、)

歩んできた苦難の歴史を胸に刻み、戦後一貫して、

(そのへいわとはんえいのためにちからをつくしてきました。)

その平和と繁栄のために力を尽くしてきました。

(こうしたれきだいないかくのたちばは、こんごも、ゆるぎないものであります。)

こうした歴代内閣の立場は、今後も、揺るぎないものであります。

(ただ、わたしたちがいかなるどりょくをつくそうとも、)

ただ、私たちがいかなる努力を尽くそうとも、

(かぞくをうしなったかたがたのかなしみ、せんかによってとたんのくるしみをあじわった)

家族を失った方々の悲しみ、戦禍によって塗炭の苦しみを味わった

(ひとびとのつらいきおくは、これからも、けっしていえることはないでしょう。)

人々の辛い記憶は、これからも、決して癒えることはないでしょう。

(ですから、わたしたちは、こころにとどめなければなりません。)

ですから、私たちは、心に留めなければなりません。

(せんご、ろっぴゃくまんにんをこえるひきあげしゃが、あじあたいへいようのかくちから)

戦後、六百万人を超える引揚者が、アジア太平洋の各地から

(ぶじきかんでき、にっぽんさいけんのげんどうりょくとなったじじつを。)

無事帰還でき、日本再建の原動力となった事実を。

(ちゅうごくにおきざりにされたさんぜんにんちかいにほんじんのこどもたちが、)

中国に置き去りにされた三千人近い日本人の子どもたちが、

(ぶじせいちょうし、ふたたびそこくのつちをふむことができたじじつを。)

無事成長し、再び祖国の土を踏むことができた事実を。

(べいこくやえいこく、おらんだ、ごうしゅうなどのもとほりょのみなさんが、ながねんにわたり、)

米国や英国、オランダ、豪州などの元捕虜の皆さんが、長年にわたり、

(にっぽんをおとずれ、たがいのせんししゃのためにいれいをつづけてくれているじじつを。)

日本を訪れ、互いの戦死者のために慰霊を続けてくれている事実を。

(せんそうのくつうをなめつくしたちゅうごくじんのみなさんや、)

戦争の苦痛を嘗め尽くした中国人の皆さんや、

など

(にほんぐんによってたえがたいくつうをうけたもとほりょのみなさんが、)

日本軍によって耐え難い苦痛を受けた元捕虜の皆さんが、

(それほどかんようであるためには、どれほどのこころのかっとうがあり、)

それほど寛容であるためには、どれほどの心の葛藤があり、

(いかほどのどりょくがひつようであったか。)

いかほどの努力が必要であったか。

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