シンガロング

(まぶしさそれはせきをゆずった)

眩しさそれは席を譲った

(しょうねんのほこらしげなかお)

少年の誇らしげな顔

(ちぎったぱんのおおきなほうを)

ちぎったパンの大きな方を

(おとうとにわたす)

弟に渡す

(しょうじょのあのえがお)

少女のあの笑顔

(なかなかりそうにおいつかなくて)

中々理想に追いつかなくて

(まだまだあいまでとどかなくって)

まだまだ愛まで届かなくって

(だけどこのせかいはくさっていると)

だけどこの世界は腐っていると

(しらけていすにすわり)

白けて椅子に座り

(なにもしないやつにはなりたくない)

何もしないやつにはなりたくない

(ぼくはえらいひとじゃないけれど)

僕は偉い人じゃないけれど

(ぼくはすごいひとじゃないけれど)

僕はすごい人じゃないけれど

(きみといっしょにうたをうたうだけで)

君と一緒に歌を歌うだけで

(つよくなれるきがするんだよ)

強くなれる気がするんだよ

(こころはときにつごうがよくて)

心は時に　都合がよくて

(いまをまわりのせいにできる)

今を周りのせいにできる

(してあげたことわすれずにいて)

してあげたこと　忘れずにいて

(してもらったことはわすれるのだから)

してもらったことは忘れるのだから

(なやみごとにばかりめをくばって)

悩み事にばかり目を配って

(いるうちによるがふくらんでゆく)

いるうちに夜が膨らんでゆく

(ゆめやきぼうにうらぎられてきたと)

夢や希望に裏切られてきたと

(しらけていすにすわり)

白けて椅子に座り

(なにもしないやつとはぼくのことだ)

何もしない奴とは僕のことだ

(ついついぼくたちはかなしみを)

ついつい僕たちは悲しみを

(あいしてしまういきものだから)

愛してしまう生き物だから

(ほがらかさこそすべてのひかりだと)

朗らかさこそ全ての光だと

(しんじてこえをかけあおう)

信じて声をかけ合おう

(かみさまっていうゆめ)

神様っていう夢、

(まぼろしてんじょう)

幻、天井？

(はつこいっていうかがやかしいざれごと)

初恋っていう輝かしい戯言？

(じんせいっていうなぞ)

人生っていう謎、

(めいきゅうげんしょう)

迷宮、現象？

(もしもたったひとつだけめいかくな)

もしもたった一つだけ明確な

(こたえがあるとするのなら)

答えがあるとするのなら

(きみとぼくがあいとあいでしか)

君と僕が愛と愛でしか

(おたがいをまもれぬことをしり)

お互いを守れぬことを知り

(よわくちいさなひととひとであれたなら)

弱く小さな人と人であれたなら

(ずっとなかよしでいられる)

ずっと仲良しでいられる

(きみといっしょにうたをうたうだけで)

君と一緒に歌を歌うだけで

(つよくなれるきがしたから)

強くなれる気がしたから