スピード検定3-2

(また、しょうせつのようにかきだしこそがたいせつだとしゅちょうするずいひつかがいる。)

また、小説のように書き出しこそが大切だと主張する随筆家がいる。

(いま、すぐそこにあるきせつのにおいやいろを)

今、すぐそこにある季節の匂いや色を

(よみてのごかんにうったえるかたちでいきいきとひょうげんできれば、)

読み手の五感に訴える形で生き生きと表現できれば、

(あいてにもそのないようがつたわるのではないだろうか。)

相手にもその内容が伝わるのではないだろうか。

(せのびをしないで、じぶんのきもちをすなおにつづっていけばよいのだ。)

背伸びをしないで、自分の気持ちを素直につづっていけばよいのだ。

(そこでそのはっそうほうほうをさぐってみた。)

そこでその発想方法を探ってみた。

(かれによれば、ひびのせいかつのなかで)

彼によれば、日々の生活の中で

(しあわせをかんじるぽいんとをそのままことばにすればよいという。)

幸せを感じるポイントをそのまま言葉にすればよいという。

(たとえば、げんかんさきにさいているくさやはなのこと、)

例えば、玄関先に咲いている草や花のこと、

(ゆうぐれのそらがあかくなっていてとてもきれいだったことなど、)

夕暮れの空が赤くなっていてとてもきれいだったことなど、

(しかいにはいってくるできごとをぶんしょうにしてみよう。)

視界に入ってくる出来事を文章にしてみよう。

(かんけつにすうぎょうでまとめられれば、)

簡潔に数行でまとめられれば、

(それがそのままかろやかでよみやすいあいさつのぶんしょうになるのだ。)

それがそのまま軽やかで読みやすい挨拶の文章になるのだ。

(てがみにせいかいはないが、)

手紙に正解はないが、

(きそをみにつけつつじぶんのきもちをつたえることができるようになれば、)

基礎を身に付けつつ自分の気持ちを伝えることが出来るようになれば、

(よいこみゅにけーしょんつーるとなるだろう。)

良いコミュニケーションツールとなるだろう。

(じんるいは、こだいからながきにわたってきんにあこがれてきた。)

人類は、古代から長きにわたって金に憧れてきた。

(それは、ゆたかさやうつくしさをあらわしているだけでなく、)

それは、豊かさや美しさを表しているだけでなく、

(けんりょくのしょうちょうとなることがあったからだ。)

権力の象徴となることがあったからだ。

(さらには、げいじゅつせいにすぐれたさくひんがおおくうみだされたというりゆうもある。)

さらには、芸術性に優れた作品が多く生み出されたという理由もある。