親愛なるフランツ・カフカに捧ぐ

(さらばゆにヴぁーすはねをひろげめのまえからきえていった)

さらばユニヴァース羽を広げ　目の前から消えていった

(またおなじようなあさがきてもなにもしらないまま)

また同じような朝が来ても　何も知らないまま

(きっとてんしかあくまだろうこのせかいそれいがいいないだろう)

きっと天使か悪魔だろう　この世界それ以外いないだろう

(またいつかどこかであえるからないてないてわらって)

またいつかどこかで会えるから　泣いて　泣いて　笑って

(だけどだけどほんとうにひはのぼるの？)

だけどだけど本当に陽は昇るの？

(もしももしもあめがやまないなら？)

もしももしも雨が止まないなら？

(きみもおなじきもちかかえてそっとふるえてるなら)

君も同じ気持ち抱えて　そっと震えてるなら

(だいじょうぶだときかせてくれおわりのみえないうずにのまれ)

大丈夫だと聞かせてくれ　終わりの見えない渦に飲まれ

(ひとりじゃだれもいきられないそんなことはもうわかっているんだ)

一人じゃ誰も生きられない　そんなことはもうわかっているんだ

(だれよりもつよくありたいとだれにもしばられたくないと)

誰よりも強くありたいと　誰にも縛られたくないと

(おもうほどよわいぼくがいるただうたいたいやさしいうた)

思うほど弱い僕がいる　ただ歌いたい　優しい歌

(ひととおなじようなしあわせみつかるとしんじてたのに)

人と同じような幸せ　見つかると信じてたのに

(ちがうものばかりがいとしくていだいていだいてかんじて)

違うものばかりが愛しくて　抱いて　抱いて　感じて

(いつかほんとうのあいをしるなんて)

いつか本当の愛を知るなんて

(だれもほんとうのあいはわからない)

誰も本当の愛は分からない

(きみもぼくもしらないままであたためあうだけ)

君も僕も知らないままで温めあうだけ

(さよならがいちばんこわいからいわれてもただあるいたけれど)

さよならが一番怖いから　言われてもただ歩いたけれど

(なみだとともにしまいこんでおとなになれとつぶやいた)

涙とともに仕舞い込んで　大人になれと呟いた

(さびしくなるまえにはなたばをつみぶかきぼくらにじゅうじかを)

寂しくなる前に花束を　罪深き僕らに十字架を

(せめてながれぼしにねがいをただうたいたいやさしいうた)

せめて流れ星に願いを　ただ歌いたい　優しい歌

(だいじょうぶだときかせてくれわがままだけどきみのこえで)

大丈夫だと聞かせてくれ　わがままだけど君の声で

(ひとりじゃだれもいきられないそんなことはもうわかっているんだ)

一人じゃ誰も生きられない　そんなことはもうわかっているんだ

(だれよりもつよくありたいとだれにもしばられたくないと)

誰よりも強くありたいと　誰にも縛られたくないと

(おもうほどよわいぼくがいるただうたいたいやさしいうたを)

思うほど弱い僕がいる　ただ歌いたい　優しい歌を