武者小路実篤『友情』 下篇⑤
武者小路実篤『友情』で交わされる手紙です
武者小路実篤『友情』(新潮社、昭和22年)より、主人公・野島の思いを知りつつ野島の親友・大宮と結婚することにした杉子と、その大宮との間に交わされる手紙です。
大宮が杉子に返信します。
大宮が杉子に返信します。
関連タイピング
-
プレイ回数244 長文5007打
-
江戸川乱歩の短編小説です
プレイ回数4827 長文6698打 -
プレイ回数210 長文3648打
-
プレイ回数188 長文2616打
-
夏目漱石「こころ」2-22
プレイ回数970 長文1149打 -
YOASOBIのハルカです!!いい曲だよね〜!!
プレイ回数331 歌詞かな30秒 -
夏目漱石「こころ」2-24
プレイ回数1036 長文1169打 -
坂口安吾の小説です。青空文庫から引用
プレイ回数642 長文3437打
問題文
ふりがな非表示
ふりがな表示
(おてがみはいけんしました。)
御手紙拝見しました。
(しょうじきにいうと、あなたのてがみをうけとらなかったことをぼくはのぞんでいます。)
正直に云うと、あなたの手紙を受けとらなかったことを僕は望んでいます。
(うけとってもおへんじをださないほうがいいのかともおもいます。)
受けとっても御返事を出さない方がいいのかとも思います。
(ですがのじまのことを、もいっぺんかんがえていただきたいことをもうします。)
ですが野島のことを、も一ぺん考えて戴きたいことを申します。
(あなたはまだのじまのいいところをほんとうにはごぞんじないのです。)
あなたはまだ野島のいい所を本当には御存知ないのです。
(のじまのみかけばかりにまだひっかかっていらっしゃるようにみえます。)
野島の見かけばかりにまだひっかかっていらっしゃるように見えます。
(のじまのたましいをみてほしくおもいます。)
野島の魂を見てほしく思います。
(のじまをともだからほめるのではありません。)
野島を友だからほめるのではありません。
(のじまはじっさい、ほめていいわずかのにんげんのひとりです。)
野島は実際、ほめていい僅かの人間の一人です。
(そんなおとこにこいされたことはあなたのめいよです。)
そんな男に恋されたことはあなたの名誉です。
(そのめいよにあなたがあたいしないとはもうしません。)
その名誉にあなたが値しないとは申しません。
(ぼくはあなたをのじまをはなしてかんがえるわけにはゆきません。)
僕はあなたを野島をはなして考えるわけにはゆきません。
(ぼくはのじまのつまになるひととしてあなたをそんけいしてきました。)
僕は野島の妻になる人としてあなたを尊敬して来ました。
