武者小路実篤『友情』 下篇③
武者小路実篤『友情』で交わされる手紙です
武者小路実篤『友情』(新潮社、昭和22年)より、主人公・野島の思いを知りつつ野島の親友・大宮と結婚することにした杉子と、その大宮との間に交わされる手紙です。
杉子の野島への感情が痛烈です・・・
杉子の野島への感情が痛烈です・・・
関連タイピング
-
自作小説
プレイ回数622 長文1550打 -
太宰治の人間失格
プレイ回数565 長文かな1944打 -
プレイ回数143 短文2打
-
自作小説
プレイ回数200 長文2946打 -
古典落語の名作、寿限無でタイピング
プレイ回数2.1万 かな232打 -
五十音を打ち終わる時間で勝負!あなたは何秒!?
プレイ回数817万 短文かな137打 -
ちょっと難しい四文字熟語タイピング
プレイ回数3.9万 かな90秒 -
四つ子ぐらしの巻名を打つだけ
プレイ回数224 かな591打
問題文
ふりがな非表示
ふりがな表示
(のじまさまはこのごろちっともおみえになりません。)
野島さまはこの頃ちっともお見えになりません。
(こないだていげきのろうかでちょっとおめにかかりましたが、)
こないだ帝劇の廊下で一寸お目にかかりましたが、
(すぐきがつかないようにおにげになりました。)
すぐ気がつかないようにお逃げになりました。
(くわしいことはのじまさまからおはなしがあったこととおもいますが、)
くわしいことは野島さまからお話があったことと思いますが、
(わたくしはおどろきました。)
私はおどろきました。
(わたくしはのじまさまをにばんめにそんけいしております。)
私は野島さまを二番目に尊敬しております。
(いいかただとおもいます。)
いい方だと思います。
(わたくしにはもったいないかたともおもわれないことはございません。)
私には勿体ない方とも思われないことは御座いません。
(あなたはきっとそうおおもいになるとおもいます。)
あなたはきっとそうお思いになると思います。
(ですが、わたくしはのじまさまのつまにはしんでもならないつもりでおります。)
ですが、私は野島さまの妻には死んでもならないつもりでおります。
(このことをあなたにもうしておきます。)
このことをあなたに申しておきます。
(りょうしんがはんたいしたからではありません。)
両親が反対したからではありません。
(あにはすこしすすめてもくれました。)
兄は少し勧めてもくれました。
(ですがわたくしは、どうしてものじまさまのわきには、)
ですが私は、どうしても野島さまのわきには、
(いちじかんいじょうはいたくないのです。)
一時間以上は居たくないのです。
(なぜだかじぶんにはわかりません。)
なぜだか自分にはわかりません。
(じぶんではせつめいもつきますが、それはようするのにわたくしのしんけいのはなしで、)
自分では説明もつきますが、それは要するのに私の神経の話で、
(かくほどのこととはおもいません。)
かく程のこととは思いません。
