銀河鉄道の夜 36
九、ジョバンニの切符 8/36
(沈没船の乗客 4/6)
(沈没船の乗客 4/6)
私は大学へ入っていて、家庭教師にやとわれていたのです。
ところがちょうど十二日目、船が氷山にぶっつかって、一ぺんに傾きもう沈みかけました。
ところがちょうど十二日目、船が氷山にぶっつかって、一ぺんに傾きもう沈みかけました。
関連タイピング
-
夏目漱石「こころ」3-26
プレイ回数1320 長文1481打 -
今回はSF系です!「星を返す日」
プレイ回数967 長文1942打 -
恋愛小説系です!「君と隣で見る世界」第五話
プレイ回数266 長文2228打 -
プレイ回数1083 長文かな102打
-
五十音を打ち終わる時間で勝負!あなたは何秒!?
プレイ回数818万 短文かな137打 -
秋田県の民話です
プレイ回数1758 長文180秒 -
よく耳にすることわざを集めてみました
プレイ回数42万 かな60秒 -
夏目漱石「抗夫」
プレイ回数134 長文かな2304打
問題文
ふりがな非表示
ふりがな表示
(わたしはだいがくへはいっていて、かていきょうしにやとわれていたのです。)
私は大学へ入っていて、家庭教師にやとわれていたのです。
(ところがちょうどじゅうににちめ、)
ところがちょうど十二日目、
(きょうかきのうのあたりです、)
今日か昨日のあたりです、
(ふねがひょうざんにぶっつかって)
船が氷山にぶっつかって
(いっぺんにかたむきもうしずみかけました。)
一ぺんに傾きもう沈みかけました。
(つきのあかりはどこかぼんやりありましたが、)
月のあかりはどこかぼんやりありましたが、
(きりがひじょうにふかかったのです。)
霧が非常に深かったのです。
(ところがぼーとはさげんのほう、はんぶんはもうだめになっていましたから、)
ところがボートは左舷の方、半分はもうだめになっていましたから、
(とてもみんなはのりきらないのです。)
とてもみんなは乗り切らないのです。
(もうそのうちにもふねはしずみますし、わたしはひっしとなって、)
もうそのうちにも船は沈みますし、私は必死となって、
(どうかちいさなひとたちをのせてくださいとさけびました。)
どうか小さな人たちを乗せて下さいと叫びました。
(ちかくのひとたちはすぐみちをひらいて、)
近くの人たちはすぐ路を開いて、
(そしてこどもたちのためにいのってくれました。)
そして子どもたちのために祈ってくれました。
(けれどもそこからぼーとまでのところには)
けれどもそこからボートまでのところには
(まだまだちいさなこどもたちやおやたちやなんかいて、)
まだまだ小さな子どもたちや親たちやなんかいて、
(とてもおしのけるゆうきがなかったのです。)
とても押しのける勇気がなかったのです。
(それでもわたしはどうしてもこのかたたちをおたすけするのが)
それでも私はどうしてもこの方たちをお助けするのが
(わたしのぎむだとおもいましたから、)
私の義務だと思いましたから、
(まえにいるこどもらをおしのけようとしました。)
前にいる子どもらを押しのけようとしました。
(けれどもまたそんなにしてたすけてあげるよりは、)
けれどもまたそんなにして助けてあげるよりは、
など
(このままかみのおまえにみんなでいくほうが)
このまま神のお前にみんなで行く方が
(ほんとうにこのかたたちのこうふくだともおもいました。)
ほんとうにこの方たちの幸福だとも思いました。
(それからまたそのかみにそむくつみはわたしひとりでしょって、)
それからまたその神にそむく罪は私ひとりでしょって、
(ぜひともたすけてあげようとおもいました。)
ぜひとも助けてあげようと思いました。
(けれどもどうしてみているとそれができないのでした。)
けれどもどうして見ているとそれができないのでした。