銀河鉄道の夜 38
(沈没船の乗客 6/6)
その氷山の流れる北のはての海で、小さな船に乗って、風や凍りつく潮水やはげしい寒さとたたかって、だれかが一生けんめいはたらいている。・・・)
| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ちゃった | 5242 | B+ | 5.2 | 98.9% | 183.5 | 972 | 10 | 25 | 2025/09/22 |
| 2 | sada | 3068 | E++ | 3.2 | 94.3% | 296.6 | 968 | 58 | 25 | 2025/10/26 |
関連タイピング
-
北海道の民話です
プレイ回数554長文180秒 -
父親がイワンに残した食うに困らぬ「行末」とは。
プレイ回数1515長文3078打 -
明智小五郎シリーズ
プレイ回数1739長文3663打 -
プレイ回数275長文1931打
-
山川方夫の短編小説です。青空文庫から引用
プレイ回数587長文2056打 -
山形県の民話です
プレイ回数997長文180秒 -
りんご娘の「0と1の世界」です。
プレイ回数272歌詞855打 -
岩手県の民話です
プレイ回数771長文180秒
問題文
(そこからちいさいいのりのこえがきこえ)
そこから小さいいのりの声がきこえ
(じょばんにもかむぱねるらもいままでわすれていた)
ジョバンニもカムパネルラもいままで忘れていた
(いろいろのことをぼんやりおもいだしてめがあつくなりました。)
いろいろのことをぼんやり思い出して目が熱くなりました。
((ああ、そのおおきなうみはぱしふぃっくというのではなかったろうか。)
(ああ、その大きな海はパシフィックというのではなかったろうか。
(そのひょうざんのながれるきたのはてのうみで、)
その氷山の流れる北のはての海で、
(ちいさなふねにのって、)
小さな船に乗って、
(かぜやこおりつくしおみずやはげしいさむさとたたかって、)
風や凍りつく潮水やはげしい寒さとたたかって、
(だれかがいっしょうけんめいはたらいている。)
だれかが一生けんめいはたらいている。
(ぼくはそのひとにほんとうにきのどくで)
ぼくはそのひとにほんとうに気の毒で
(そしてすまないようなきがする。)
そしてすまないような気がする。
(ぼくはそのひとのさいわいのために)
ぼくはそのひとのさいわいのために
(いったいどうしたらいいのだろう。))
いったいどうしたらいいのだろう。)
(じょばんにはくびをたれて、すっかりふさぎこんでしまいました。)
ジョバンニは首をたれて、すっかりふさぎこんでしまいました。
(「なにがしあわせかわからないです。)
「なにがしあわせかわからないです。
(ほんとうにどんなつらいことでも)
ほんとうにどんなつらいことでも
(それがただしいみちをすすむなかでのできごとなら、)
それがただしいみちを進む中でのできごとなら、
(とうげののぼりもくだりもみんなほんとうのこうふくにちかづくためのひとあしずつですから。」)
峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づくための一足ずつですから。」
(とうだいもりがなぐさめていいました。)
燈台守がなぐさめていいました。
(「ああそうです。ただいちばんのさいわいにいたるために)
「ああそうです。ただいちばんのさいわいにいたるために
(いろいろのかなしみもみんなおぼしめしです。」)
いろいろのかなしみもみんなおぼしめしです。」
(せいねんがいのるようにそうこたえました。)
青年が祈るようにそう答えました。
(そしてあのきょうだいはもうつかれて)
そしてあの姉弟はもうつかれて
(めいめいぐったりせきによりかかってねむっていました。)
めいめいぐったり席によりかかってねむっていました。
(さっきのあのはだしだったあしには)
さっきのあのはだしだった足には
(いつかしろいやわらかなくつをはいていたのです。)
いつか白い柔らかな靴をはいていたのです。