第9章 湖の守り神

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(りゅうのようなかげはじったいではなかった。) 龍のような影は実体ではなかった。 (ひかりでできたそんざいだった。) 光でできた存在だった。 (しかしあっとうてきなはくりょくがある。) しかし圧倒的な迫力がある。 (ゆうらんせんほどのおおきさがあった。) 遊覧船ほどの大きさがあった。 (さんにんはうごけなかった。) 三人は動けなかった。 (ひかりのりゅうはこじょうをせんかいする。) 光の龍は湖上を旋回する。 (やがてゆっくりとちかづいてきた。) やがてゆっくりと近付いてきた。 (「おそれるな」) 『恐れるな』 (あたまのなかへちょくせつこえがひびいた。) 頭の中へ直接声が響いた。 (かいとはおどろく。) 海斗は驚く。
(れんもみさきもおなじこえをきいているようだった。) 蓮も美咲も同じ声を聞いているようだった。 (「しれんをうけよ」) 『試練を受けよ』 (こめんがはげしくゆれはじめる。) 湖面が激しく揺れ始める。 (とつぜん、みずのかべがたちあがった。) 突然、水の壁が立ち上がった。 (さんにんはひっしにはしる。) 三人は必死に走る。 (だがにげられない。) だが逃げられない。 (するとかいとのもつけっしょうがひかった。) すると海斗の持つ結晶が光った。 (あおいまくがあらわれる。) 青い膜が現れる。 (みずがはじきかえされた。) 水が弾き返された。 (りゅうがうなずいた。) 龍がうなずいた。
など
(「しかくあり」) 『資格あり』 (みずうみのちゅうおうからみっつめのかぎがふじょうする。) 湖の中央から三つ目の鍵が浮上する。 (とうめいなけっしょうだった。) 透明な結晶だった。 (かいとがうけとる。) 海斗が受け取る。 (りゅうはまんぞくそうにそらをみあげた。) 龍は満足そうに空を見上げた。 (そしてよぞらへきえていった。) そして夜空へ消えていった。 (のこされたさんにんはしばらくうごけなかった。) 残された三人はしばらく動けなかった。 (これまでのできごととはくらべものにならないできごとだった。) これまでの出来事とは比べものにならない出来事だった。
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