パノラマ奇島談_§1

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著者:江戸川乱歩
売れない物書きの人見廣介は、定職にも就かない極貧生活の中で、自身の理想郷を夢想し、それを実現することを夢見ていた。そんなある日、彼は自分と瓜二つの容姿の大富豪・菰田源三郎が病死した話を知り合いの新聞記者から聞く。大学時代、人見と菰田は同じ大学に通っており、友人たちから双生児の兄弟と揶揄されていた。菰田がてんかん持ちで、てんかん持ちは死亡したと誤診された後、息を吹き返すことがあるという話を思い出した人見の中で、ある壮大な計画が芽生える。それは、蘇生した菰田を装って菰田家に入り込み、その莫大な財産を使って彼の理想通りの地上の楽園を創造することであった。幸い、菰田家の墓のある地域は土葬の風習が残っており、源三郎の死体は焼かれることなく、自らの墓の下に埋まっていた。

人見は自殺を偽装して、自らは死んだこととし、菰田家のあるM県に向かうと、源三郎の墓を暴いて、死体を隣の墓の下に埋葬しなおし、さも源三郎が息を吹き返したように装って、まんまと菰田家に入り込むことに成功する。人見は菰田家の財産を処分して、M県S郡の南端にある小島・沖の島に長い間、夢見ていた理想郷を建設する。

一方、蘇生後、自分を遠ざけ、それまで興味関心を示さなかった事業に熱中する夫を源三郎の妻・千代子は当惑して見つめていた。千代子に自分が源三郎でないと感付かれたと考えた人見は千代子を、自らが建設した理想郷・パノラマ島に誘う。人見が建設した理想郷とはどのようなものだったのか。そして、千代子の運命は?

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問題文

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(いち)

(おなじmけんにすんでいるひとでも、おおくはきづかないでいるかもしれません。)

同じM県に住んでいる人でも、多くは気づかないでいるかもしれません。

(iわんがたいへいようへでようとする、sぐんのなんたんに、ほかのしまじまからとびはなれて、)

I湾が太平洋へ出ようとする、S郡の南端に、ほかの島々から飛び離れて、

(ちょうどみどりいろのまんじゅうをふせたような、ちょっけいにりたらずの)

ちょうど緑色の饅頭を伏せたような、直径二里足らずの

(こじまがうかんでいるのです。)

小島が浮かんでいるのです。

(いまではむじんとうにもひとしく、ふきんのりょうしどもがときどききまぐれにじょうりくしてみる)

今では無人島にもひとしく、付近の漁師どもが時々気まぐれに上陸してみる

(くらいで、ほとんどかえりみるものもありません。)

くらいで、ほとんど顧みるものもありません。

(ことに、それはあるみさきのとったんのあらうみにこりつしていて、)

ことに、それはある岬の突端の荒海に孤立していて、

(よほどのなぎでもなければ、ちいさなぎょせんなどでは、だいいちちかづくのもきけんだし、)

よほどの凪でもなければ、小さな漁船などでは、第一近づくのも危険だし、

(またきけんをおかしてちかづくほどのばしょでもないのです。)

又危険を冒して近づくほどの場所でもないのです。

(ところのひとはぞくにおきのしまとよんでいますが、いつのころからか、)

ところの人は俗に沖ノ島と呼んでいますが、何時の頃からか、

(しまぜんたいが、mけんずいいちのふごうであるtしのこもだけのしょゆうになっていて、)

島全体が、M県随一の富豪であるT市の菰田家の所有になっていて、

(いぜんはどうけにぞくするりょうしたちのうち、ものずきなれんちゅうがこやをたてて)

以前は同家に属する漁師たちのうち、物好きな連中が小屋を建てて

(すまったり、あみほしば、ものおきなどにつかっていたこともあるのですが、)

住まったり、網干し場、物置などに使っていたこともあるのですが、

(すうねんいぜん、それがすっかりとりはらわれ、にわかにそのしまのうえに)

数年以前、それがすっかり取り払われ、にわかにその島の上に

(ふしぎなさぎょうがはじまったのです。なんじゅうにんというふじんどこう、)

不思議な作業が始まったのです。何十人という夫人土工、

(あるいはにわしなどのむれが、べつしたてのもーたーふねにのって、)

あるいは庭師などのむれが、別仕立てのモーター船に乗って、

(ひごとにしまのうえにあつまってきました。)

日ごとに島の上に集まってきました。

(どこからもってくるのか、さまざまのかたちをしたきょがんや、じゅもくや、てっこつや、)

どこから持ってくるのか、さまざまの形をした巨岩や、樹木や、鉄骨や、

(もくざいや、かずしれぬせめんとたるなどが、しまへしまへとはこばれました。)

木材や、数知れぬセメント樽などが、島へ島へと運ばれました。

など

(そして、ひとざとはなれたあらうみのうえに、もくてきのしらぬどぼくじぎょうとも、)

そして、人里離れた荒海の上に、目的の知らぬ土木事業とも、

(にわづくりともつかぬこうさくがはじまったのです。)

庭造りともつかぬ工作が始まったのです。

(おきのしまのたいがんのむらむらには、せいふのてつどうはもちろん、しせつのけいべんてつどうや、)

沖ノ島の対岸の村々には、政府の鉄道はもちろん、私設の軽便鉄道や、

(とうじはのりあいじどうしゃさえとおっていず、ことにしまにめんしたかいがんは、ひゃっこにみたぬ、)

当時は乗合自動車さえ通っていず、ことに島に面した海岸は、百戸にみたぬ、

(ひんじゃくなぎょそんがちらほらてんざいしているばかりで、そのあいだあいだには、)

貧弱な漁村がちらほら点在しているばかりで、そのあいだあいだには、

(ひともかよわぬだんがいがそそりたっていて、いわばぶんめいからきりはなされた、)

人も通わぬ断崖がそそり立っていて、いわば文明から切り離された、

(まるでへんぴなところだものですから、そのようなふうがわりなだいさぎょうがは)

まるで辺鄙なところだものですから、そのような風変わりな大作業が

(じまっても、そのうわさはむらからむらへとつたわるだけで、とおくにいくにしたがって、)

始まっても、その噂は村から村へと伝わるだけで、遠くに行くにしたがって、

(いつしかおとぎばなしのようになってしまい、たとえふきんのとかいなどにそれが)

いつしかおとぎ話のようになってしまい、たとえ付近の都会などにそれが

(きこえてもたかだかちほうしんぶんのさんめんをにぎわすほどのことですんでしまいましたが)

聞こえてもたかだか地方新聞の三面を賑わすほどのことで済んでしまいましたが

(もしこれがとちかくにおこったできごとだったら、どうして、)

もしこれが都近くに起こった出来事だったら、どうして、

(たいへんなせんせいしょんをまきおこしたにちがいありません。)

大変なセンセイションを巻き起こしたに違いありません。

(それほど、そのさぎょうはへんてこなものだったのです。)

それほど、その作業はへんてこなものだったのです。

(さすがにふきんのりょうしたちはあやしまないではいられませんでした。)

さすがに付近の漁師たちは怪しまないではいられませんでした。

(なんのひつようがあって、どのようなもくてきがあって、あのひともかよわぬはなれこじまに、)

なんの必要があって、どのような目的があって、あの人も通わぬ離れ小島に、

(ひようをおしまず、つちをほりじゅもくをうえ、へいをきずきうちをたてるのであろう。)

費用を惜しまず、土を掘り樹木を植え、塀を築き家を建てるのであろう。

(まさかこもだけのひとたちが、ものずきにあのふべんなこじまへ)

まさか菰田家の人たちが、物好きにあの不便な小島へ

(すもうというわけではなかろうし、そうかといって、)

住もうというわけではなかろうし、そうかといって、

(あんなところへゆうえんちをこしらえるのもへんなものだ。)

あんなところへ遊園地をこしらえるのも変なものだ。

(もしかしたら、こもだけのとうしゅはきでもくるったのではあるまいか、)

もしかしたら、菰田家の当主は気でも狂ったのではあるまいか、

(などとうわさしあったことでした。)

などと噂しあったことでした。

(というのには、またわけのあることで、とうじのこもだけのしゅというのは、てんかんの)

というのには、またわけのあることで、当時の菰田家の主というのは、癲癇の

(じびょうをもっていて、それがこうじて、すこしまえにいちどしをつたえられ、ふきんのひょうばんに)

持病を持っていて、それが嵩じて、少し前に一度死を伝えられ、付近の評判に

(なったほどもりっぱなそうしきさえいとなんだのですが、それがふしぎにもいきかえって、)

なったほども立派な葬式さえ営んだのですが、それが不思議にも生き返って、

(しかしいきかえったからというものは、がらりとせいしつがかわって、ときどききちがい)

しかし生き返ったからというものは、ガラリと性質が変わって、時々キチガイ

(じみたこうどうがあるとのうわさが、そのへんのりょうしたちにまでつたわっていて、さてこそ)

じみた行動があるとの噂が、その辺の漁師たちにまで伝わっていて、さてこそ

(こんどのこうさくもやっぱりそのせいではないかと、うたがいをいだくことになったのです。)

今度の工作もやっぱりそのせいではないかと、疑いを抱くことになったのです。

(それはともかく、ひとびとのぎわくのうちに、といってみやこにひびくほどのだいひょうばんにも)

それはともかく、人々の疑惑のうちに、と言って都に響くほどの大評判にも

(ならず、このえたいのしれぬじぎょうは、こもだけのとうしゅのちょくせつのさしずのもとに、)

ならず、この得体の知れぬ事業は、菰田家の当主の直接の指図のもとに、

(ちゃくちゃくしんちょくしていきました。みつきよつきとたつにしたがって、しまぜんたいをとりこんで、)

着々進捗していきました。三月四月と経つにしたがって、島全体を取り込んで、

(ちょうどばんりのちょうじょうのようないようなどべいができ、ないぶにはいけがあり、)

ちょうど万里の長城のような異様な土塀ができ、内部には池があり、

(かわあり、おかあり、たにあり、そしてそのちゅうおうにきょだいなてっきんこんくりーとの)

河あり、丘あり、谷あり、そしてその中央に巨大な鉄筋コンクリートの

(ふしぎなたてものまでできあがりました。)

不思議な建物まで出来上がりました。

(そのこうけいがどのようなきかいせんばんな、そしてまたよにもそうれいなものであったかは、)

その光景がどのような奇怪千万な、そしてまた世にも壮麗なものであったかは、

(ずっとあとになっておはなしするきかいがあろうとおもいますから、)

ずっと後になってお話しする機会があろうと思いますから、

(ここにははぶきますが、それがもしかんぜんにできあがってしまったなら、どんなに)

ここには省きますが、それがもし完全に出来上がってしまったなら、どんなに

(すばらしいものだったでありましょう。こころあるひとがみたならば、げんにあるなかば)

素晴らしいものだったでありましょう。心ある人が見たならば、現にあるなかば

(こうはいしたおきのしまのけしきから、じゅうぶんそれがすいさつできるにちがいありません。)

荒廃した沖ノ島の景色から、十分それが推察できるに違いありません。

(ところが、ふこうにも、このだいじぎょうは、やっとかんせいするかしないに、)

ところが、不幸にも、この大事業は、やっと完成するかしないに、

(おもわぬできごとのためにとんざをきたしたのです。)

思わぬ出来事のために頓挫をきたしたのです。

(それがどういうりゆうであったかは、ほんのいちぶのひとにしかはっきりわかって)

それがどういう理由であったかは、ほんの一部の人にしかハッキリわかって

(おりません。なぜか、ことがひみつのうちにはこばれたのです。)

おりません。なぜか、ことが秘密のうちに運ばれたのです。

(そのじぎょうのもくてきもせいしつも、それがとんざをきたしたりゆうも、いっさいあいまいのうちに)

その事業の目的も性質も、それが頓挫をきたした理由も、一切曖昧のうちに

(ほうむられてしまったのです。ただがいぶにわかっていることは、じぎょうのとんざと)

葬られてしまったのです。ただ外部にわかっていることは、事業の頓挫と

(あいぜんごして、こもだけのとうしゅとそのふじんがこのよをさり、ふこうにもかれらのあいだに)

相前後して、菰田家の当主とその夫人がこの世を去り、不幸にも彼らの間に

(こだねがなかったため、しんぞくのものがそのあとめをそうぞくしているという)

子だねがなかったため、親族のものがその跡目を相続しているという

(ことだけでした。そのかれらのしいんについても、いろいろのうわさがないでは)

ことだけでした。その彼らの死因についても、いろいろの噂がないでは

(ありませんでしたが、たんにうわさにとどまって、いずれもつかみどころのない、)

ありませんでしたが、たんに噂にとどまって、いずれもつかみどころのない、

(したがって、それがそのすじのちゅういをひくというほどのものではなかったのです。)

したがって、それがその筋の注意を引くというほどのものではなかったのです。

(しまはそのごも、やっぱりこもだけのしょゆうちにちがいないのですが、じぎょうはこうはい)

島はその後も、やっぱり菰田家の所有地に違いないのですが、事業は荒廃

(したまま、たずねるひともなくほうてきされ、じんこうのもりやはやしやはなぞのは、ほとんどもとのすがたを)

したまま、訪ねる人もなく放擲され、人口の森や林や花園は、ほとんど元の姿を

(うしなって、ざっそうのはびこるにまかせ、てっきんこんくりーとのきかいなだいえんちゅうたちも、)

失って、雑草のはびこるに任せ、鉄筋コンクリートの奇怪な大円柱たちも、

(ふううにさらされて、いつしかげんけいをとどめなくなってしまいました。)

風雨にさらされて、何時しか原形をとどめなくなってしまいました。

(そこにはこばれたじゅもくせきざいなどは、ひじょうなひようをかけたものではありましたが、)

そこに運ばれた樹木石材などは、非常な費用をかけたものではありましたが、

(さて、それをみやこにはこんでばいきゃくするには、かえってうんちんだおれになるというような)

さて、それを都に運んで売却するには、かえって運賃倒れになるというような

(てんから、こうはいはしながらも、いちもくいっせき、もとのばしょをかえたわけではありません。)

点から、荒廃はしながらも、一木一石、元の場所を変えたわけではありません。

(したがって、いまでも、もししょくんがりょこうのふべんをしのんで、mけんのなんたんをおとずれ、)

したがって、今でも、もし諸君が旅行の不便を忍んで、M県の南端を訪れ、

(あらうみをのりきっておきのしまへじょうりくなさるならば、そこに、よにもふしぎな)

荒海を乗り切って沖の島へ上陸なさるならば、そこに、世にも不思議な

(じんこうふうけいのあとをみいだすことができるにちがいありません。)

人口風景の跡を見出すことができるに違いありません。

(それはいっけん、ひじょうにこうだいなていえんにすぎないのですが、あるひとはそこから、)

それは一見、非常に宏大な庭園に過ぎないのですが、ある人はそこから、

(なにものか、とほうもないあるしゅのけいかく、もしくはげいじゅつというようなものを)

何物か、途方もないある種の計画、もしくは芸術というようなものを

(かんじないではいられぬでありましょう。それとどうじに、そのひとはまた、)

感じないではいられぬでありましょう。それと同時に、その人は又、

(そのへんいったいにみなぎるおんねんというか、ききというか、いっしゅのせんりつにおそわれないでは)

その辺一帯に漲る怨念というか、鬼気というか、一種の戦慄に襲われないでは

(いられぬでありましょう。)

いられぬでありましょう。

(そこにはじつに、ほとんどしんずべからざるいちばのものがたりがあるのです。そのいちぶは)

そこには実に、ほとんど信ずべからざる一場の物語があるのです。その一部は

(こもだけにせっきんするひとびとにはこうぜんのひみつとなっているところの、そして、その)

菰田家に接近する人々には公然の秘密となっているところの、そして、その

(かんようなぶぶんは、たったふたりのじんぶつにしかしられていないところの、よにも)

肝要な部分は、たった二人の人物にしか知られていないところの、世にも

(ふしぎなものがたりがあるのです。もししょくんが、わたしのきじゅつをしんじてくださるならば、)

不思議な物語があるのです。もし諸君が、私の記述を信じてくださるならば、

(そして、このこうとうむけいともみえるものがたりをさいごまできいてくださるならば、では、)

そして、この荒唐無稽とも見える物語を最後まで聞いてくださるならば、では、

(これからそのひみつたんというものをはじめることにいたしましょうか。)

これからその秘密譚というものを始めることにいたしましょうか。

(に)

(おはなしは、mけんとはずっとはなれた、このとうきょうからはじまるのです。)

お話は、M県とはずっと離れた、この東京から始まるのです。

(とうきょうのやまのてのあるがくせいがいに、おさだまりのさっぷうけいな、ゆうあいかんという)

東京の山の手のある学生街に、お定まりの殺風景な、友愛館という

(げしゅくやがあって、そこのもっともさっぷうけいないっしつに、ひとみひろすけというしょせいともごろつき)

下宿屋があって、そこの最も殺風景な一室に、人見広介という書生ともごろつき

(ともつかぬ、そのくせせんぱいは30をよほどすぎていそうな、ふしぎなおとこがすんで)

ともつかぬ、そのくせ先輩は三十をよほどすぎていそうな、不思議な男が住んで

(おりました。かれはおきのしまのだいどこうがはじまる10よねんまえに、あるしりつだいがくをそつぎょうし、)

おりました。彼は沖の島の大土工が始まる十余年前に、ある私立大学を卒業し、

(それからずっと、べつにしょくをもとめるでもなく、といってこれというたしかなしゅうにゅうのみち)

それからずっと、別に職を求めるでもなく、と言ってこれという確かな収入の道

(があるわけでもなく、いわばげしゅくやなかせ、ともだちなかせのせいかつをつづけて、さいごに)

があるわけでもなく、いわば下宿屋泣かせ、友達泣かせの生活を続けて、最後に

(このゆうあいかんにながれつき、かのだいどこうがはじまる1ねんまえくらいまで、)

この友愛館に流れ着き、かの大土工が始まる一年前くらいまで、

(そこでくらしていたのです。)

そこで暮らしていたのです。

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