古事記上巻・伊邪那岐伊邪那美1
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 奈良の子 | 3369 | D | 3.6 | 93.9% | 732.8 | 2640 | 171 | 43 | 2024/11/20 |
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問題文
(ここにあまつかみもろもろのみことをもちて、いざなぎのみこと、いざなみのみこと、ふたはしらのかみに)
ここに天つ神諸の命をもちて、伊邪那岐命、伊邪那美命、二柱の神に
(このただよえるくにのことわりをなほしかためなせとのたまひ、)
この漂える国の理を修し固め成せとのたまひ、
(あまのぬぼこをたまひて、ことよさしたまひき。)
天沼矛を賜ひて、言依さしたまひき。
(かれ、ふたはしらのかみ、あまつうきはしにたたして、そのぬぼこをさしおろしてかきたまへば、)
故、二柱の神、天つ浮橋にたたして、その沼矛を指し下ろして画きたまへば、
(しほこをろこをろにかきなして、ひきあげたまふとき、そのほこのさきより)
塩こをろこをろに画き鳴して、引き上げたまふ時、その矛の末より
(しただりおつるしほ、かさなりつもりてしまとなりき。これおのごろじまなり。)
垂れ落つる塩、累なり積もりて島と成りき。これ淤能碁呂島なり。
(そのしまにあまくだりまして、あめのみはしらをみたて、やひろどのをみたてたまひき)
その島に天降りまして、天之御柱を見立て、八尋殿を見立てたまひき
(ここにそのいもいざなみのみことにといていわく)
ここに其の妹伊邪那美命に問いて曰く
(ながみはいかにかなれるととひて、こたへいわく、)
汝が身は如何か成れるととひて、答へ曰く、
(あがみは、なりなりてなりあはざるところひとところありとこたふ。)
吾が身は、成り成りて成りあはざる処一処ありとこたふ。
(ここにいざなぎのみことのたまはく、わがみはなりなりてなりあまれるところひとところあり。)
ここに伊邪那岐命詔はく、我が身は成り成りて成り余れる処一処あり。
(かれ、このわがみのなりあまれるところをもちて、ながみのなりあわざるところにさしふさぎて)
故、この吾が身の成り余れる処をもちて、汝が身の成り合わざる処にさし塞ぎて
(くにつちでつくりうむはいかにやとおもふ。とのたまへば)
国土を生成り生は奈何やと以為ふ。とのたまへば
(いざなみのみこと、しかよけむとこたふ。)
伊邪那美命、然善けむと答ふ。
(ここにいざなぎのみことのたまはく、しからばあれといましとこのあめのみはしらをいきめぐりあひて、)
ここに伊邪那岐命詔はく、然らば吾と汝とこの天之御柱を行き廻り逢ひて、
(みとのまぐはいせむとのたまひ、)
みとのまぐはい為むとのたまひ、
(かくちぎりて、すなはちいましはみぎよりめぐりあへ、あれはひだりよりめぐりあはむとのたまひ、)
かく期りて、すなはち汝は右より廻り逢へ、我は左より廻り逢はむとのたまひ、
(ちぎりをへてめぐるとき、いざなみのみこと、さきにあなにやし、えをとこをといひ、)
約り竟へて廻る時、伊邪那美命、先にあなにやし、えをとこをと言ひ、
(のちにいざなぎのみこと、あなにやし、えをとめをといひ、おのおのいひをへしのち、)
後に伊邪那岐命、あなにやし、えをとめをと言ひ、各言ひ竟へし後、
(そのいもにつげたまひしく、をみなさきにいへるはよからずとつげたまひき。)
その妹に告げたまひしく、女人先に言へるは良からずとつげたまひき。
(しかれどもくみどにおこしてうめるこは、ひるこ。)
然れどもくみどに興して生める子は、水蛭子。
(このこはあしぶねにいれてながしうてき。つぎにあはしまをうみき。)
この子は葦船に入れて流し去てき。次に淡島を生みき。
(こもまたは、このたぐひにはいれざりき。)
こも亦、子の例には入れざりき。
(ここにふたはしらのかみ、はかりていひけらく、いまあがうめるこよからず。)
ここに二柱の神、議りて云ひけらく、今吾が生める子良からず。
(なほあめのかみのみもとにまをすべしといひて、)
なほ天の神の御所に白すべしといひて、
(すなはちともにまいのぼりて、あめのかみのみことをこひき。)
すなはち共に参上りて、天の神の命を請ひき。
(ここにあめつかみのみこともちて、ふとまににうらなひて、のりたまひしく、)
ここに天つ神の命もちて、太占に卜相ひて、詔りたまひしく、
(をみなさきにいへるによりてよからず。またかへりおりてあらためいへとのたまひき。)
女先に言へるによりて良からず。また還り降りて改め言へとのたまひき。
(かれここにかへりおりて、さらにそのあめのみはしらをさきのごとくいきめぐりき。)
故ここに反り降りて、更にその天之御柱を先の如く往き廻りき。
(ここにいざなぎのみこと、さきにあなにやし、えをとめをといひ、)
ここに伊邪那岐命、先にあなにやし、えをとめをと言ひ、
(のちにいもいざなみのみこと、あなにやし、えをとこをといひき。)
後に妹伊邪那美命、あなにやし、えをとこをと言ひき。
(かくいひをへてみあひして、うめるこは、あはぢのほのさわけのしま。)
かく言ひ竟へて御合して、生める子は、淡道の穂の狭別島。
(つぎにいよのふたなのしまをうみき。このしまは、みひとつにしておもよつあり。)
次に伊予の二名島を生みき。この島は、身一つにして面四つあり。
(かれ、いよのくにはえひめといひ、さぬきのくにはいいよりひこといひ、)
故、伊予国は愛比売と謂ひ、讃岐国は飯依比古と謂ひ、
(あはのくにはおほげつひめといひ、とさのくにはたけよりわけといふ。)
粟国は大宜都比売と謂ひ、土左国は建依別と謂ふ。
(つぎにおきのみつごのしまをうみき。またのなはあめのおしころわけ。)
次に隠伎の三子島を生みき。亦の名は天之忍許呂別。
(つぎにつくしのしまをうみき。このしまもまた、みひとつにしておもよつあり。)
次に筑紫島を生みき。この島もまた、身一つにして面四つあり。
(おもごとになあり。かれ、つくしのくにはしらひわけといひ、とよのくにはとよひわけといひ、)
面毎に名あり。故、筑紫国は白日別と謂ひ、豊国は豊日別と謂ひ、
(ひのくにはたけひむかひとよくじひねわけといひ、くまそのくにはたけひわけといふ。)
肥国は建日向豊久士比泥別と謂ひ、熊曽国は建日別と謂ふ。
(つぎにいきのしまをうみき。またのなはあめひとつばしらといふ。)
次に伊岐島を生みき。亦の名は天比登都柱と謂ふ。
(つぎにつのしまをうみき。またのなはあめのさでよりひめといふ。つぎにさどのしまをうみき。)
次に津島を生みき。亦の名は天之狭手依比売と謂う。次に佐渡島を生みき。
(つぎにおおやまととよあきづしまをうみき。またのなをあまつみそらとよあきづねわけといふ。)
次に大倭豊秋津島を生みき。亦の名を天御虚空豊秋津根別と謂ふ。
(かれ、このやしまをさきにうめるによりて、おおやしまぐにといふ。)
故、この八島を先に生めるによりて、大八島国と謂ふ。