古事記上巻・速須佐之男命７

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古事記上巻・速須佐之男命の読み下し文

問題文

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(かれ、そのくしなだひめをもちて、くみどにおこして、)

故、その櫛名田比売をもちて、隠所に起こして、

(うめるかみのなは、やしまじぬみのかみといふ。)

生める神の名は、八島士奴美神と謂ふ。

(またおおやまつみのかみのむすめ、なはかむおほいちひめをめとしてうめるこは、おほとしのかみ。)

また大山津見神の女、名は神大市比売を娶して生める子は、大年神。

(つぎにうかのみたまのかみ。)

次に宇迦之御魂神。

(あにやしまじぬみのかみ、おほやまつみのかみのむすめ、)

兄八島士奴美神、大山津見神の女、

(なはこのはなのちるひめをめとしてうめるこは、ふはのもぢくぬすぬのかみ。)

名は木花知流比売を娶して生める子は、布波能母遅久奴須奴神。

(このかみ、おかみのかみのむすめ、なはひかはひめをめとしてうめるこは、)

この神、淤迦美神の女、名は日河比売を娶して生める子は、

(ふかぶちのみづやれはなのかみ。)

深淵之水夜礼花神。

(このかみ、あめのつどへちねのかみをめとしてうめるこは、おみづぬのかみ。)

この神、天之都度閉知泥神を娶して生める子は、淤美豆奴神。

(このかみ、ふのづののかみのむすめ、なはふてみみのかみをめとしてうめるこは、あめのふゆきぬのかみ。)

この神、布怒豆怒神の女、名は布帝耳神を娶して生める子は、天之冬衣神。

(このかみ、さしくにおほのかみのむすめ、なはさしくにわかひめをめとしてうめるこは、おほくにぬしのかみ。)

この神、刺国大神の女、名は刺国若比売を娶して生める子は、大国主神。

(またのなはおほなむぢのかみといひ、またのなはあしはらしこをのかみといひ、)

亦の名は大穴牟遅神と謂ひ、亦の名は葦原色許男神と謂ひ、

(またのなはやちほこのかみといひ、またのなはうつしくにだまのかみといひ、あはせていつつのなあり。)

亦の名は八千矛神と謂ひ、亦の名は宇都志国玉神と謂ひ、幷せて五つの名あり。