卒業④

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タグ小説
私の自作です。随時アップします。

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問題文

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(しゅっぱつとうじつ。)

出発当日。

(わたしはぶちょうのことばをおもいだしていた。)

私は部長の言葉を思い出していた。

(「7じ30ふんにかうべるにしゅうごうな。」)

「7時30分にカウベルに集合な。」

(そんなにはやくどうして・・・?)

そんなに早くどうして・・・?

(おべんとうをにもつにいれていえをでた。)

お弁当を荷物に入れて家を出た。

(えきまえのしんごうきのむこうがわにぶちょうのすがたをみつけた。)

駅前の信号機の向こう側に部長の姿を見つけた。

(しんごうがあおにかわると、こばしりにこちらにはしってきて、)

信号が青に変わると、小走りにこちらに走ってきて、

(わたしのにもつをてからうばうようにもっていった。)

私の荷物を手から奪うように持って行った。

(あっというまのできごとでわたしはあっけにとられてしまった。)

あっという間の出来事で私はあっけに取られてしまった。

(かうべるにはいるとじぶんのせきににもつがすでにおいてあった。)

カウベルに入ると自分の席に荷物がすでに置いてあった。

(「あさめしたべたか?」)

「朝飯食べたか?」

(「わたしはべつに・・。」)

「私は別に・・。」

(そこまではなすとおなかがぎゅるるる。)

そこまで話すとお腹がギュルルル。

(「おまえのおなかはしょうじきだな、ますたーもーにんぐ2つね。」)

「お前のお腹は正直だな、マスターモーニング2つね。」

(「はいよ。」)

「はいよ。」

(くちひげのますたーがかたてをあげて、ちゅうぼうへはいっていった。)

口髭のマスターが片手を挙げて、厨房へ入って行った。

(ぶちょうは、にもつのなかからかみぶくろをとりだすと)

部長は、荷物の中から紙袋を取り出すと

(わたしのまえにさしだした。)

私の前に差し出した。

(「ぶちょう?」)

「部長?」

(「おまえにわたそうとおもって。」)

「お前に渡そうと思って。」

など

(みみまでまっかになって、おもわずかわいいとおもってしまった。)

耳まで真っ赤になって、思わず可愛いと思ってしまった。

(「なかみてもいいですか?」)

「中見てもいいですか?」

(「あー。きにいらなくてもうけとれ!」)

「あー。気に入らなくても受け取れ!」

(すなおじゃないなとおもいながらかみふくろのなかをみた。)

素直じゃないなと思いながら紙袋の中を見た。

(1つはわたしがかわいいといったふるーつえのぺん)

1つは私が可愛いと言ったフルーツ柄のペン

(もうひとつはちいさなふくろにはいっている、とらんぺっとのぶろーち)

もう一つは小さな袋に入っている、トランペットのブローチ

(よくみるとぶちょうのばっくにもおなじものがついている。)

よく見ると部長のバックにも同じものがついている。

(「おそろい・・・。」)

「お揃い・・・・。」

(「おー、」)

「おー、」

(「このぺんもかわいいとおもっていたけど、)

「このペンも可愛いと思っていたけど、

(あのときもちあわせがなくてあきらめたぺん」)

あの時持ち合わせがなくて諦めたペン」

(「いいか、おれがおまえをひっぱっていく、)

「いいか、俺がお前を引っ張っていく、

(じしんがないなんていうな、おまえはいいおとだしてるんだから。)

自信が無いなんて言うな、お前はいい音出してるんだから。

(じぶんのおとにもっとじしんもてよ。)

自分の音にもっと自信持てよ。

(いいか、おれのせなかみうしなうなよ。」)

いいか、俺の背中見失うなよ。」

(「ぶちょう、ありがとうございます。」)

「部長、ありがとうございます。」

(「いいこというねー!!」)

「いいこと言うねー!!」

(ふりむくとおさむさんがたっていた。)

振り向くと修さんが立っていた。

(「おはようございます。」)

「おはようございます。」

(「めぐみちゃんおはよう。」)

「恵ちゃんおはよう。」

(「おさむせんぱいきいてたんですか?」)

「修先輩聞いてたんですか?」

(「なかなかいうね~。」)

「なかなか言うね~。」

(わたしとぶちょうはあかくなってしたをむいてしまった。)

私と部長は赤くなって下を向いてしまった。

(「ますたーおれももーにんぐ。」)

「マスター俺もモーニング。」

(「はいよ~。」)

「はいよ~。」

(ちゅうぼうからてだけふってこたえるますたー。)

厨房から手だけ振ってこたえるマスター。

(「となりすわっていいかな?」)

「隣座っていいかな?」

(「どうぞ。」)

「どうぞ。」

(「おさむせんぱいはこっち!」)

「修先輩はこっち!」

(「おまえのよこはばっくのやまだろ?)

「お前の横はバックの山だろ?

(ほれ、このばっくもそこにおいてくれ!」)

ほれ、このバックもそこに置いてくれ!」

(ぶちょうのほっぺがまたふくらんだ。)

部長のほっぺがまた膨らんだ。

(「くすっ」)

「クスッ」

(「わらうな!!」)

「笑うな!!」

(「すみません!!」)

「すみません!!」

(「いばるなとしひこ!!」)

「威張るな俊彦!!」

(ますますふくらむぶちょうのほっぺ。)

ますます膨らむ部長のほっぺ。

(「あ、そうだふたりにしごとをあたえる。」)

「あ、そうだ二人に仕事を与える。」

(「なにですか?」)

「何ですか?」

(「きょうはついたらへやわりとこうしのしょうかいでかいさんになる、)

「今日は付いたら部屋割りと講師の紹介で解散になる、

(かいだしにつれてってやるからへやににもつおいたら)

買い出しに連れてってやるから部屋に荷物置いたら

(いりぐちにしゅうごうな。」)

入り口に集合な。」

(「え~!!」)

「え~!!」

(「いやならいいよとしひこはこなくて、めぐみちゃんいっしょにいこうね。」)

「嫌ならいいよ俊彦は来なくて、恵ちゃん一緒に行こうね。」

(「いきますよ!!ぜったいにいく!!!」)

「行きますよ!!絶対に行く!!!」

(がっしゅくのばしょはふじさんのふもとのしせつ。)

合宿の場所は富士山の麓の施設。

(うらにはみずうみがあってきもちいいばしょだ。)

裏には湖があって気持ちいい場所だ。

(がっしゅくじょについてしょくどうにあつめられたわたしたちは、)

合宿所について食堂に集められた私たちは、

(ろうかにはってあるへやわりごとにならんだ。)

廊下に貼ってある部屋割りごとに並んだ。

(わたしのとなりにきたおんなのこがはなしかけてきた。)

私の隣に来た女の子が話しかけてきた。

(「ねえ、ひがしちゅうがっこうのひと?」)

「ねえ、東中学校の人?」

(「はい。」)

「はい。」

(「ことし、やましたくんは?」)

「今年、山下君は?」

(「きてますよ。あそこに。」)

「来てますよ。あそこに。」

(「よかった。きいてもいいかな?」)

「良かった。聞いてもいいかな?」

(「なにですか?かれつきあってるひといるのかな?」)

「何ですか?彼付き合ってる人いるのかな?」

(「えっ、。」)

「えっ、。」

(「かのじょいるとかしらない?」)

「彼女いるとか知らない?」

(わたしはこたえにつまってしまった。)

私は答えに詰まってしまった。

(まさかこくはくされましたなんていえないし、)

まさか告白されましたなんて言えないし、

(かのじょなのかどうかもまだわからない。)

彼女なのかどうかもまだわからない。

(「あんまりしらないんです。」)

「あんまり知らないんです。」

(「いないってことよね。」)

「いないってことよね。」

(「・・・・・・。」)

「・・・・・・・。」

(わたしのへやはかいだんをのぼってすぐのへや。)

私の部屋は階段を上ってすぐの部屋。

(にもつをおいて、へやのまんなかにあるてーぶるにみんなあつまった。)

荷物を置いて、部屋の真ん中にあるテーブルにみんな集まった。

(「いちおう3ねんせいってことでへやちょうになってます。)

「一応3年生って事で部屋長になってます。

(みんなじこしょうかいからしましょう。)

みんな自己紹介からしましょう。

(わたしからね、みなみちゅうがっこう3ねんおがさわらみきたんとうのがっきはくらりねっと。」)

私からね、南中学校3年 小笠原美紀 担当の楽器はクラリネット。」

(とけいまわりでじこしょうかいをしていって、わたしのばん。)

時計回りで自己紹介をしていって、私の番。

(「ひがしちゅうがっこう、2ねん。こばやしめぐみです。たんとうはとらんぺっとです。」)

「東中学校、2年。小林恵です。担当はトランペットです。」

(「ひがしちゅうってやましたくんのところだよね。」)

「東中って山下君のところだよね。」

(「きょねんのはなししってる?」)

「去年の話知ってる?」

(「きょねん?」)

「去年?」

(「そうそう、やましたくん2にんからてがみもらっけど、)

「そうそう、山下君2人から手紙もらっけど、

(よまずにきしたんだって。きめたひとがいるからって。」)

読まずに帰したんだって。決めた人がいるからって。」

(「だれなんだろう。こばやしさんしらない?」)

「誰なんだろう。小林さん知らない?」

(「いえ、わ、わたしは。」)

「いえ、わ、私は。」

(そのときいりぐちから)

その時入り口から

(「おい、こばやし!」)

「おい、小林!」

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