美由紀と美雪7
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問題文
(はつもうでのかえりかいしゃにもどるみちでみんなそれぞれじぶんのいえにかえるひと、)
初詣の帰り会社に戻る道でみんなそれぞれ自分の家に帰る人、
(すきーにいくひと、じっかにかえるひとわかれた。)
スキーに行く人、実家に帰る人別れた。
(「なかはらくんはおねえさんのいえ?」)
「中原君はお姉さんの家?」
(「はいみゆきあずけてますから。」)
「はい美雪預けてますから。」
(「おくっていくわ。」)
「送って行くわ。」
(「いつもすみません、あのーみゆきせんぱい)
「いつもすみません、あのー美由紀先輩
(おしょうがつどうしてるんですか?」)
お正月どうしてるんですか?」
(「わ、わたし。」)
「わ、私。」
(なにどうようしてるんだろう。)
何動揺してるんだろう。
(「まいとしおなじよ、ねしょうがつ。」)
「毎年同じよ、寝正月。」
(「じゃ、うちにきません?あねのうちはおんせんにいくんですよ、)
「じゃ、うちに来ません?姉のうちは温泉に行くんですよ、
(だんなさんのじっかがながのなので、それにみゆきが、)
旦那さんの実家が長野なので、それに美雪が、
(おねえちゃんこんどはいつくるのって。」)
お姉ちゃん今度はいつ来るのって。」
(「みゆきちゃんが・・・?めいわくでなければいくわ。」)
「美雪ちゃんが…?迷惑でなければ行くわ。」
(「みゆきがよろこびます。」)
「美雪が喜びます。」
(「おせちとかよういしてないでしょ?かんたんなものならつくるわ。」)
「おせちとか用意してないでしょ?簡単なものなら作るわ。」
(「うれしいな~。かいものとかするならつきあいますよ。」)
「嬉しいな~。買い物とかするなら付き合いますよ。」
(「まだあいてるみせあるかな。」)
「まだ空いてる店あるかな。」
(「ぼくのしってるところはねんじゅうむきゅうなんでいきましょう。」)
「僕の知ってるところは年中無休なんで行きましょう。」
(かいものにむかった。)
買い物に向かった。
(おもちに、だいこん、にんじん、さといも、しいたけ、とりにく、ほかのものは)
お餅に、大根、人参、里芋、椎茸、鶏肉、他の物は
(おしょうがつしょうざいのしょくひんをかいこんだ。)
お正月商材の食品を買い込んだ。
(いえにかえっててつやでにものとなますをつくった。)
家に帰って徹夜で煮物となますをつくった。
(じゅうばこにつめて、がんたんのあさなかはらくんのいえにむかった。)
重箱に詰めて、元旦の朝中原君の家に向かった。
(「あけましておめでとうございます」)
「あけましておめでとうございます」
(「おめでとうございます」)
「おめでとうございます」
(みゆきちゃんもあたまをちょこんとさげた。)
美雪ちゃんも頭をチョコンと下げた。
(「どうぞ、あがってください。」)
「どうぞ、上がってください。」
(「おねえちゃんどうぞ。」)
「お姉ちゃんどうぞ。」
(「ありがとうみゆきちゃん。」)
「ありがとう美雪ちゃん。」
(わたしをりびんぐにあんないしてくれた。)
私をリビングに案内してくれた。
(つくえのうえにおせちをならべて、なかはらくんがおさらとおはしをよういした。)
机の上におせちを並べて、中原君がお皿とお箸を用意した。
(「おいしそ~。」)
「おいしそ~。」
(みゆきちゃんのうれしそうなかおがなによりだった。)
美雪ちゃんの嬉しそうな顔が何よりだった。
(「みんなじぶんでつくったんですか?」)
「みんな自分で作ったんですか?」
(「にものとなますはね、おぞうにつくるからだいどころかりるね。」)
「煮物となますはね、お雑煮作るから台所借りるね。」
(「どうぞ。みゆきおぞうにだぞ。」)
「どうぞ。 美雪お雑煮だぞ。」
(「おじょうに?」)
「おじょうに?」
(かわいい・・・。)
可愛い・・・。
(ぴんぽーん)
ピンポーン
(「だれだ?」)
「誰だ?」
(なかはらくんがげんかんへ、)
中原君が玄関へ、
(「ぱぱ~」)
「パパ~」
(「たっきゅうびんだ。」)
「宅急便だ。」
(はこをみておかしいとおもったのか、あけるのをためらっている。)
箱を見ておかしいと思ったのか、開けるのをためらっている。
(「おぞうにできましたよ~」)
「お雑煮出来ましたよ~」
(「おじょうに~」)
「おじょうに~」
(「なかはらくんどうかしたの?」)
「中原君どうかしたの?」
(「これがとどいたんですけど、おくりぬしがかいてないんですよね。」)
「これが届いたんですけど、送り主が書いてないんですよね。」
(「かきわすれなんじゃないの?あけてみたら?」)
「書き忘れなんじゃないの?開けてみたら?」
(「そうですよね。」)
「そうですよね。」
(なかはらくんはたくはいのにもつをあけはじめた。)
中原君は宅配の荷物を開け始めた。
(「なんだこれ!!」)
「何だこれ!!」
(はこのなかをみたわたしとなかはらくんはかおをみあわせた。)
箱の中を見た私と中原君は顔を見合わせた。
(はこのなかにはしろいどれすにあかいいんくがかけられたにんぎょうと、)
箱の中には白いドレスに赤いインクがかけられた人形と、
(くろいへりとりのはがきがはいっていた。)
黒い縁取りのハガキが入っていた。
(わたしはすぐけいさつへれんらくをいれた。)
私はすぐ警察へ連絡を入れた。
(たくはいびんのおくりじょうのもじにみおぼえがあった。)
宅配便の送り状の文字に見覚えがあった。
(「ごめんねなかはらくん、あのひとだわ。」)
「ごめんね中原君、あの人だわ。」
(「やまもとってひと?」)
「山本って人?」
(「どうしてここのじゅうしょわかったのかしら・・・。」)
「どうしてここの住所わかったのかしら・・・。」
(「もしかしたらおくってもらったときにつけられてたんじゃ・・・。」)
「もしかしたら送ってもらった時につけられてたんじゃ・・・。」
(「ほんとうにごめんなさい!!」)
「本当にごめんなさい!!」
(あたまをさげるわたしに)
頭を下げる私に
(「みゆきせんぱいのせいじゃない。さかうらみですよ。」)
「美由紀先輩のせいじゃない。逆恨みですよ。」
(「でもあなたにまでめいわくかけて、もしみゆきちゃんになにかあったら・・・。」)
「でもあなたにまで迷惑かけて、もし美雪ちゃんに何かあったら・・・。」
(「だいじょうぶです、みゆきもみゆきせんぱいもぼくがまもります!!」)
「大丈夫です、美雪も美由紀先輩も僕が守ります!!」
(なかはらくんはそういいおわると、じぶんはなにをいったのだろうかと)
中原君はそう言い終わると、自分は何を言ったのだろうかと
(おどろいたひょうじょうをうかべたがそのあと、)
驚いた表情を浮かべたがその後、
(「ぼくじゃたよりないかもしれないけど、ぜんりょくでまもります!!)
「僕じゃ頼りないかもしれないけど、全力で守ります!!
(ふたりのみゆきを、だからあんしんしてください。」)
二人のみゆきを、だから安心してください。」
(「ありがとう。なかはらくん。」)
「ありがとう。中原君。」
(ほどなくけいさつのひとがやってきた。)
程なく警察の人がやってきた。
(たっきゅうびんのはことなかみはしょうこひんとしてもちかえっていった。)
宅急便の箱と中身は証拠品として持ち帰って行った。
(「あさのさん、あなたいえにかえられていますか?」)
「浅野さん、あなた家に帰られていますか?」
(「はい、きょうもいえからきましたけど。」)
「はい、今日も家から来ましたけど。」
(「ゆうびんぽすとはかくにんしていますか?」)
「郵便ポストは確認していますか?」
(「きのうはよるおそかったですしけさはでかけてしまったので、)
「昨日は夜遅かったですし今朝は出かけてしまったので、
(ぽすとはみていませんが、なにかあったんですか?」)
ポストは見ていませんが、何かあったんですか?」
(「まんしょんのかんりしゃから、あさのさんのぽすとからいしゅうがすると)
「マンションの管理者から、浅野さんのポストから異臭がすると
(つうほうがありましてしょかつのけいかんがいきましたところ、)
通報がありまして所轄の警官が行きましたところ、
(ぽすとのなかにくさったしょくしながはいっていたということです。」)
ポストの中に腐った食品が入っていたという事です。」
(「そんな・・・。」)
「そんな・・・・。」
(わたしはゆきやがそこまでするなんてとこわくなった。)
私は幸也がそこまでするなんてと怖くなった。
(「かおいろがわるいよ。」)
「顔色が悪いよ。」
(「ごめんなさい・・・。」)
「ごめんなさい・・・。」
(わたしはりびんぐのいすにへなへなとすわりこんだ。)
私はリビングの椅子にへなへなと座りこんだ。
(「だいじょうぶですか?」)
「大丈夫ですか?」
(みゆきちゃんがわたしのてをにぎってしんぱいそうにみている。)
美雪ちゃんが私の手を握って心配そうに見ている。
(「だいじょぶ?」)
「だいじょぶ?」
(「ありがとう・・、みゆきちゃ」)
「ありがとう・・、みゆき・ちゃ」
(なみだがでてきてことばにならなかった。)
涙が出てきて言葉にならなかった。
(「かんかつのけいかんにぱとろーるきょうかをさせますので。」)
「管轄の警官にパトロール強化をさせますので。」
(「おねがいします。」)
「お願いします。」
(なかはらくんがわたしのかわりにおうたいしてくれた。)
中原君が私の代わりに応対してくれた。
(わたしはふるえがとまらなかった。)
私は震えが止まらなかった。