銀河鉄道の夜 62
(銀河のはて 1/3)
関連タイピング
-
谷崎潤一郎の中編小説です
プレイ回数860 長文5711打 -
プレイ回数1836 長文430打
-
プレイ回数225 長文1282打
-
プレイ回数449 長文かな3586打
-
原作 コッローディ
プレイ回数146 長文4542打 -
私の初恋Ⅳの続きです。
プレイ回数180 長文844打 -
青森県の民話です
プレイ回数1053 長文180秒 -
プレイ回数334 長文1952打
問題文
(そしてしばらくきのあるまちをとおっておおどおりへでて、)
そしてしばらく木のある町を通って大通りへ出て、
(またしばらくいきますと、みちはじゅうもんじになって、)
またしばらく行きますと、みちは十文字になって、
(そのみぎてのほう、とおりのはずれに)
その右手の方、通りのはずれに
(さっきかむぱねるらたちのあかりをながしにいったかわへかかった)
さっきカムパネルラたちの灯りを流しに行った川へかかった
(おおきなはしのやぐらが、よるのそらにぼんやりたっていました。)
大きな橋のやぐらが、夜の空にぼんやり立っていました。
(ところがそのじゅうじになったまちかどやみせのまえに、)
ところがその十字になった町かどや店の前に、
(おんなたちがしち、はちにんぐらいずつあつまって、はしのほうをみながら、)
女たちが七、八人ぐらいずつ集まって、橋の方を見ながら、
(なにかひそひそはなしているのです。)
何かひそひそはなしているのです。
(それからはしのうえにもいろいろなあかりがいっぱいなのでした。)
それから橋の上にもいろいろな灯りがいっぱいなのでした。
(じょばんにはなぜか、さあっとむねがつめたくなったようにおもいました。)
ジョバンニはなぜか、さあっと胸が冷たくなったように思いました。
(そしていきなりちかくのひとたちへ、)
そしていきなり近くの人たちへ、
(「なにかあったんですか。」)
「何かあったんですか。」
(とさけぶようにききました。)
と叫ぶようにききました。
(「こどもがみずへおちたんですよ。」)
「こどもが水へ落ちたんですよ。」
(ひとりがいいますと)
ひとりがいいますと
(そのひとたちはいっせいにじょばんにのほうをみました。)
その人たちはいっせいにジョバンニの方を見ました。
(じょばんにはまるでむちゅうではしのほうへはしりました。)
ジョバンニはまるで夢中で橋の方へ走りました。
(はしのうえはひとでいっぱいでかわがみえませんでした。)
橋の上は人でいっぱいで河が見えませんでした。
(しろいふくをきたじゅんさもでていました。)
白い服を着た巡査も出ていました。
(じょばんにははしのたもとからとぶようにしたのひろいかわらへおりました。)
ジョバンニは橋のたもとから飛ぶように下の広い河原へおりました。
(そのかわらのみずぎわにそって)
その河原の水際にそって
(たくさんのあかりが、せわしくあがったりくだったりしていました。)
たくさんの灯りが、せわしく上ったり下ったりしていました。
(むこうぎしのくらいどてにも)
向こう岸の暗い土手にも
(ひがななつやっつうごいていました。)
火が七つ八つうごいていました。
(そのまんなかを、もうからすうりのあかりもないかわが、)
そのまん中を、もうカラスウリの灯りもない川が、
(わずかにおとをたてて、はいいろにしずかにながれていたのでした。)
わずかに音をたてて、灰いろにしずかに流れていたのでした。
(かわらのいちばんかりゅうのほうへすのようになってでたところに)
河原のいちばん下流の方へ洲のようになって出たところに
(ひとのあつまりがくっきりまっくろにたっていました。)
人の集まりがくっきりまっ黒に立っていました。
(じょばんにはどんどんそっちへはしりました。)
ジョバンニはどんどんそっちへ走りました。