細胞生物学

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(げんせいのせいぶつは、しんせいさいきん、こさいきん、しんかくせいぶつの3つにぶんるいできる。)

現生の生物は、真正細菌、古細菌、真核生物の3つに分類できる。

(しんせいさいきんとこさいきんは、それぞれしげんせいぶつからぶんきしてしんかしたとかんがえられ、)

真正細菌と古細菌は、それぞれ始原生物から分岐して進化したと考えられ、

(さいぼうかくやまくでつつまれたさいぼうないしょうきかんをもたないせいぶつである。)

細胞核や膜で包まれた細胞内小器官を持たない生物である。

(しんかくせいぶつは、きほんてきにはこさいきんからしんかしたとかんがえられるいきもので、)

真核生物は、基本的には古細菌から進化したと考えられる生き物で、

(さいぼうかくやみとこんどりあ、しょうほうたいのような、まくでしきられたさいぼうないしょうきかんをもち)

細胞核やミトコンドリア、小胞体のような、膜で仕切られた細胞内小器官を持ち

(dnaはさいぼうかくにかくのうされる。)

DNAは細胞核に格納される。

(みとこんどりあやようりょくたい(ぷらすちど)はそれぞれこうきせいさいきん、)

ミトコンドリアや葉緑体(プラスチド)はそれぞれ好気性細菌、

(しあのばくてりあのさいぼうないきょうせいからかくとくされたとかんがえられている。)

シアノバクテリアの細胞内共生から獲得されたと考えられている。

(したがって、しんかくせいぶつはこさいきんをべーすにしんせいさいきんをとりこんだ、)

したがって、真核生物は古細菌をベースに真正細菌を取り込んだ、

(はいぶりっどなせいぶつとみなすことができる。)

ハイブリッドな生物と見なすことができる。

(ちゅうせいしぼうとりんししつは、それぞれしぼうさんとぐりせりんのえすてるであるというてん)

中性脂肪とリン脂質は、それぞれ脂肪酸とグリセリンのエステルであるという点

(できょうつうしている。)

で共通している。

(ぐりせりん(ぐりせろーる)はさんかのあるこーるで、ひどろきしきを3つもつ。)

グリセリン(グリセロール)は三価のアルコールで、ヒドロキシ基を3つ持つ。

(しぼうさんはたんかすいそのくさりにかるぼきしきがついたかるぼんさんで、)

脂肪酸は炭化水素の鎖にカルボキシ基がついたカルボン酸で、

(くさりのながさやにじゅうけつごうのうむ、いちにより、さまざまなしゅるいがある。)

鎖の長さや二重結合の有無、位置により、様々な種類がある。

(かるぼきしきとあるこーるせいひどろきしきはだっすいしゅくごうしてえすてるをつくるため、)

カルボキシ基とアルコール性ヒドロキシ基は脱水縮合してエステルを作るため、

(1ぶんしのぐりせりんは3ぶんしのしぼうさんとえすてるをつくることができる。)

1分子のグリセリンは3分子の脂肪酸とエステルを作ることができる。

(これがちゅうせいしぼうである。)

これが中性脂肪である。

(りんししつは、ぐりせりんと2ぶんしのしぼうさんからなるえすてるに、)

リン脂質は、グリセリンと2分子の脂肪酸からなるエステルに、

(さらにりんさんをふくむかごうぶつがえすてるけつごうしたぶっしつである。)

さらにリン酸を含む化合物がエステル結合した物質である。

など

(りんさんをふくむざんきがしんすいせいをしめすため、かいめんかっせいざいとしてのせいしつをもつ。)

リン酸を含む残基が親水性を示すため、界面活性剤としての性質を持つ。

(せいたいないでは、ちゅうせいしぼうはおもにえねるぎーちょぞうぶっしつとしてりようされる。)

生体内では、中性脂肪は主にエネルギー貯蔵物質として利用される。

(またりんししつはさいぼうまく(ていししつにじゅうまく)のしゅようせいぶんである。)

またリン脂質は細胞膜(低脂質二重膜)の主要成分である。

(たんぱくしつとは、あみのさんがちょくさじょうにつながったぶんしのことである。)

タンパク質とは、アミノ酸が直鎖状につながった分子のことである。

(あみのさんとは、あみのきとかるぼきしきが1つのたんそげんしにつながったぶっしつの)

アミノ酸とは、アミノ基とカルボキシ基が1つの炭素原子につながった物質の

(そうしょうで、せいぶつがりようするあみのさんは、きほんてきに20しゅるいある。)

総称で、生物が利用するアミノ酸は、基本的に20種類ある。

(それら20しゅるいのあみのさんが、あみのきとかるぼきしきのあいだで)

それら20種類のアミノ酸が、アミノ基とカルボキシ基の間で

(あみどけつごうをつくってつながったものがたんぱくしつである。)

アミド結合を作ってつながったものがタンパク質である。

(たんぱくしつのあみどけつごうのことを、とくにぺぷちどけつごうとよぶ。)

タンパク質のアミド結合のことを、特にペプチド結合と呼ぶ。

(たんぱくしつは、こうせいするあみのさんのせいしつによってさまざまなかたちにおりたたまれる。)

タンパク質は、構成するアミノ酸の性質によって様々な形に折りたたまれる。

(おりたたみのきょくしょてきなかたちにはいくつかのるいけいがあり、これをにじこうぞうとよぶ。)

折りたたみの局所的な形にはいくつかの類型があり、これを二次構造と呼ぶ。

(きょくしょてきなおりたたみは、さらにぜんたいとしておりたたまれてこうぞうをつくるが、)

局所的な折りたたみは、さらに全体として折りたたまれて構造を作るが、

(これをさんじこうぞうとよぶ。)

これを三次構造と呼ぶ。

(さらにふくすうのたんぱくしつ(ぽりぺぷちど)が)

さらに複数のタンパク質(ポリペプチド)が

(しゅうごうしてつくるこうじこうぞうをよじこうぞうとよぶ。)

集合して作る高次構造を四次構造と呼ぶ。

(たんぱくしつはおりたたまれることでたしゅたようなかたちをつくり、)

タンパク質は折りたたまれることで多種多様な形を作り、

(さいぼうをはたらかせるぶんしきかいとして、あるいはさいぼうをかたちづくるこうぞうたいとして、)

細胞をはたらかせる分子機械として、あるいは細胞を形作る構造体として、

(せいぶつのきのうをけっていづけるさまざまなやくわりをはたす。)

生物の機能を決定づける様々な役割を果たす。

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