逢魔ヶ恋
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歌詞(問題文)
(あなたをあいしたこのくちびるがこぼしつづけたことばのかけら)
貴方を愛したこのクチビルが 零しつづけた言葉の欠片
(つめたいみみはそのこころまでとどけることさえできないの?)
冷たい耳はその心まで 届けることさえ出来ないの?
(よるのさざなみゆれるこのはに)
夜の漣(さざなみ) 揺れる木葉(このは)に
(うかべたちのもじしたためれば)
浮かべた血の文字したためれば
(まっかなちいさないとおしいみをはらんでそだてていけますか)
真赤な小さな愛おしい実を 孕んで育てていけますか
(てんがやみにだかれるおうまがときふたりはであった)
天が闇に抱かれる逢魔ヶ刻(とき) 二人は出逢った
(おうごんのくもをさきいなずまはたからかに)
黄金の雲を裂き 稲妻は高らかに
(びろーどのとばりのなかつつまれた)
天鷲城(ビロード)の帳(とばり)のなか包まれた
(ものがたりはまくをあけて)
物語は幕を開けて
(おわりのないおとぎばなしはないことしっているけど)
終わりのない御伽話はないこと 知っているけど
(だれにもきかせることなくこのむねにだけきざんでください)
誰にも聞かせることなく この胸にだけ刻んでください
(あすのゆめなどいまわしいだけとどまるばしょはただいまでいい)
明日の夢など忌まわしいだけ 留まる場処はただ今でいい
(あえぬあなたはしびともおなじふれえるときだけしんじつでしょ?)
逢えぬ貴方は死びとも同じ 触れ得る時だけ真実でしょ?
(てんがちじょうにかたむくおうまがときふたりはうまれた)
天が地上に傾く 逢魔ヶ刻(とき) ふたりは生まれた
(くろいほしのかんむりきぬのかみちらばって)
黒い星の冠 絹の髪散らばって
(おちるところまでおちたこいびとたちがうけるあいのせめぐに)
堕ちるところまで堕ちた恋人達が 受ける愛の責め苦に
(すべてをこがしてくちはてることもいとわないけれど)
すべてを焦がして朽ち果てることも 厭わないけれど
(たしかにふたりいきたあかしかさねるみにのこしてください)
確かにふたり生きた証 重ねる身に残してください
(てんがやみにだかれてくずれるときわたしはほうむる)
天が闇に抱かれて崩れる刻(とき) わたしは葬る
(くだけたつきのかがみきおくをつなぎあわせ)
砕けた月の鏡 記憶を繋ぎ合わせ
(びろーどのとばりのなかにかえった)
天鷲城(ビロード)の帳(とばり)のなかに帰った
(ものがたりにかぎをかけて)
物語に鍵をかけて
(わすれられるおとぎばなしはないことしっているから)
忘れられる御伽話はないこと 知っているから
(だれにもきかせることなくこのむねにだけきざんでいくだけ)
誰にも聞かせることなく この胸にだけ 刻んでいくだけ