「こころ」1-36 夏目漱石
| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | だだんどん | 7044 | 王 | 7.3 | 96.0% | 237.5 | 1744 | 71 | 32 | 2026/04/14 |
関連タイピング
-
Mrs.GREEN APPLEの恋と吟です!
プレイ回数1421 歌詞860打 -
テトリスサビ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
プレイ回数16万 歌詞かな167打 -
30秒でどこまで打てるのか?全部打てたらチーター!!
プレイ回数437 歌詞30秒 -
レミオロメンの粉雪です。
プレイ回数3387 歌詞かな827打 -
初心者の方、暇ならプレイしてみて!
プレイ回数37万 496打 -
スポーツ系です!ちょっと難しめですっ!
プレイ回数803 長文かな908打 -
めっちゃいい曲....
プレイ回数4.6万 歌詞かな200打 -
Mrs.GREEN APPLEの青と夏です!
プレイ回数17万 歌詞1030打
問題文
ふりがな非表示
ふりがな表示
(わたくしのあにはあるしょくをおびてとおいきゅうしゅうにいた。)
私の兄はある職を帯びて遠い九州にいた。
(これはまんいちのことがあるばあいでなければ、よういにちちははのかおをみる)
これは万一の事がある場合でなければ、容易に父母の顔を見る
(じゆうのきかないおとこであった。)
自由の利かない男であった。
(いもうとはたこくへとついだ。これもきゅうばのまにあうように、おいそれと)
妹は他国へ嫁いだ。これも急場の間に合うように、おいそれと
(よびよせられるおんなではなかった。)
呼び寄せられる女ではなかった。
(きょうだいさんにんのうちで、いちばんべんりなのはやはりしょせいをしているわたくしだけであった。)
兄妹三人のうちで、一番便利なのはやはり書生をしている私だけであった。
(そのわたくしがははのいいつけどおりがっこうのかぎょうをほうりだして、)
その私が母のいい付け通り学校の課業を放り出して、
(やすみまえにかえってきたということが、ちちにはおおきなまんぞくであった。)
休み前に帰って来たという事が、父には大きな満足であった。
(「これしきのびょうきにがっこうをやすませてはきのどくだ。)
「これしきの病気に学校を休ませては気の毒だ。
(おかあさんがあまりぎょうさんなてがみをかくものだからいけない」)
お母さんがあまり仰山な手紙を書くものだからいけない」
(ちちはくちではこういった。こういったばかりでなく、いままでしいていたとこを)
父は口ではこういった。こういったばかりでなく、今まで敷いていた床を
(あげさせて、いつものようなげんきをしめした。)
上げさせて、いつものような元気を示した。
(「あんまりかるはずみをしてまたぶりかえすといけませんよ」)
「あんまり軽はずみをしてまた逆回すといけませんよ」
(わたくしのこのちゅういをちちはゆかいそうにしかしきわめてかるくうけた。)
私のこの注意を父は愉快そうにしかし極めて軽く受けた。
(「なにだいじょうぶ、これでいつものようにようじんさえしていれば」)
「なに大丈夫、これでいつものように要心さえしていれば」
(じっさいちちはだいじょうぶらしかった。いえのなかをじゆうにおうらいして、)
実際父は大丈夫らしかった。家の中を自由に往来して、
(いきもきれなければ、めまいもかんじなかった。)
息も切れなければ、眩暈も感じなかった。
(ただかおいろだけはふつうのひとよりもたいへんわるかったが、)
ただ顔色だけは普通の人よりも大変悪かったが、
(これはまたいまはじまったしょうじょうでもないので、わたくしたちはかくべつそれを)
これはまた今始まった症状でもないので、私たちは格別それを
(きにとめなかった。)
気に留めなかった。
など
(わたくしはせんせいにてがみをかいておんしゃくのれいをのべた。)
私は先生に手紙を書いて恩借の礼を述べた。
(しょうがつじょうきょうするときにじさんするからそれまでまってくれるようにとことわった。)
正月上京する時に持参するからそれまで待ってくれるようにと断った。
(そうしてちちのしょうじょうのおもったほどけんあくでないこと、このぶんならとうぶんあんしんなこと、)
そうして父の症状の思ったほど険悪でない事、この分なら当分安心な事、
(めまいもはきけもかいむなことなどをかきつらねた。)
眩暈も嘔気も皆無な事などを書き連ねた。
(さいごにせんせいのかぜについてもいちごんのみまいをつけくわえた。)
最後に先生の風邪についても一言の見舞を附け加えた。
(わたくしはせんせいのかぜをじっさいかるくみていたので。)
私は先生の風邪を実際軽く見ていたので。
(わたくしはそのてがみをだすときにけっしてせんせいのへんじをよきしていなかった。)
私はその手紙を出す時に決して先生の返事を予期していなかった。
(だしたあとでちちやははとせんせいのうわさなどをしながら、はるかにせんせいのしょさいをそうぞうした。)
出した後で父や母と先生の噂などをしながら、遥かに先生の書斎を想像した。
(「こんどとうきょうへいくときにはしいたけでももっていっておあげ」)
「こんど東京へ行くときには椎茸でも持って行ってお上げ」
(「ええ、しかしせんせいがほしたしいたけなぞをくうかしら」)
「ええ、しかし先生が干した椎茸なぞを食うかしら」
(「うまくはないが、べつにきらいなひともないだろう」)
「旨くはないが、別に嫌いな人もないだろう」
(わたくしにはしいたけとせんせいをむすびつけてかんがえるのがへんであった。)
私には椎茸と先生を結び付けて考えるのが変であった。