磔刑の聖女
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歌詞(問題文)
(にびいろのあしどりけついですすめるせなかにかぜをかんじていちどだけふりかえる)
鈍色の足取り 決意で進める 背中に風を感じて 一度だけ振り返る
(よいやみのにおいはふしぎとなつかしく)
宵闇の匂いは 不思議と懐かしく
(せなかをおしてくれるそうそんなきさえしたわ)
背中を押してくれる そう そんな気さえしたわ
(おしよせるかなしみにひとりふるえてゆびでなぞるはるかとおいやくそく)
押し寄せる 悲しみに 独り震えて 指でなぞる 遥か遠い約束
(わきあがるにくしみのもろくいびつなときのはてにやみをみつめくちづけ)
沸き上がる憎しみの脆く歪な刻の果てに 闇を見つめ接吻
(いまでもわすれられない)
今でも 忘れられない
(あいをいつわっていきるくらいならしんじつとともにしすこともいとわないわ)
愛を偽って生きるくらいなら 真実と共に死すことも厭わないわ
(ふたりでみつけたのばらがきみをつつむことをねがってぼひょうのまわりにうえたけど)
二人で見つけた野ばらが 君を包むことを願って墓標の周りに植えたけど
(けっきょくついのついまでさくことはなかったね)
結局 遂の終まで咲く事はなかったね……
(げっこうにこいをしたとりかごのしろいとりはちにおちるとしりながらさいごまではばたくよ)
月光に恋をした鳥籠の白い鳥は、地に堕ちると知りながら、最期まで羽ばたくよ
(だからこそよいやみにうたうのはうらみのうたじゃないわ)
だからこそ宵闇に唄うのは、憾みの唄じゃないわ
(ひかりをなくしたきみをしばるつめたいくさりは)
焔を無くした君を縛る 冷たい鎖は
(ひかりをなくしたきみをおもうふたりのあいぞう)
愛を亡くした 君を想う二人の愛憎
(とりはそらへしたいはつちへかみをうらぎりつづけた)
鳥は空へ 屍体は土へ 摂理を裏切り続けた
(よるはあけておわりのあさへつぎのわかれこそえいえん)
夜は明けて 終わりの朝へ 次の別離こそ永遠――
(でもこうかいなどしていないわああこれがわたしのじんせい)
でも… 後悔などしていないわ 嗚呼 これが 私の人生
(ふぉんヴぇってぃんでもふぉんざくせんでもないわ)
《門閥貴族の令嬢》 でも《七選帝侯の息女》でもないわ
(わたしはえりーざべとただきみだけをあいした)
私は《一人の女》 唯 君だけを愛した――
(ただのえりーざべと)
唯の【Elisabeth】