過見(全てわたしの時です。)
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歌詞(問題文)
(いつかみた、)
何時か見た、
(きおくにないうみのそこ。)
記憶に無い海の底。
(なにかがかがやいて。)
何かが輝いて。
(わからない、)
分からない、
(ありしひの、ことのはを、)
在りし日の、言の葉を、
(そらをただよっていた。)
空を漂っていた。
(しけたゆめ、)
時化た夢、
(さつがいよこく、)
殺害予告、
(さけんでも、)
叫んでも、
(とどかなかった。)
届かなかった。
(あなたがつれていかれ、)
あなたが連れて行かれ、
(つきおとされるのをみていた。)
突き落とされるのを見ていた。
(よるのまちのなか、ともにしずむときを、)
夜の街の中、共に沈む時を、
(ふときがついて、)
ふと気が附いて、
(ふりむいた。)
振り向いた。
(しおんがさいていたよ。)
(シオンが咲いていたよ。)
(あなたのこえをきいたきがした。)
あなたの声を聴いた気がした。
(ゆびさきがふるえてた。)
指先が震えてた。
(あるひみた、)
在る日見た、
(ついおくのそとのびんのそこ。)
追憶の外の瓶の底。
(ふわりとうかんでた。)
ふわりと浮かんでた。
(わかるはず、)
分かる筈、
(あるはずのないひびの、)
在る筈の無い日々の、
(げんどうのひとつひとつを。)
言動のひとつひとつを。
(ものさみしさかんじることできずまま、)
物寂しさ感じる事出来ず儘、
(わかりあえずにけつべつできずに。)
分かり合えずに訣別出来ずに。
(ゆうれいをみたあかつきに、)
幽霊を見た暁に、
(そのばしょに、)
其の場所に、
(くようすらわすれ。)
供養すら忘れ。
(くろくよどむかれのれんびんも、)
黒く淀む彼の憐憫も、
(かいころくの、)
回顧録の、
(なかのはて。)
中の果て。
(こころがとけてたの。)
(心が解けてたの。)
(わたしのこえがきこえなくなりました。)
わたしの声が聴こえなくなりました。
(ゆびさきがふるえてた。)
指先が震えてた。
(みれんなどのこされてない。)
未練など残されてない。
(かんじょうをのこすのよ。)
(感情を残すのよ。)
(すいへいしこうはかれはしない。)
水平思考は枯れはしない。
(すでにのろわれてたの。)
(既に呪われてたの。)
(あさづくよのなかひとりたたずんでいた、)
朝月夜の中独り佇んでいた、
(たださみしくて、)
唯淋しくて、
(ゆめをみた、)
夢を見た、
(しぐれのうたれ、あなたをまちつづける。)
時雨の打たれ、泡沫を待ち続ける。
(たのしみもすべてのげんいんも、)
楽しみも全ての原因も、
(くやしさに、)
悔しさに、
(ゆらめいていた。)
揺らめいていた。
(ただひとつのあやまちへと。)
(唯一つの過ちへと。)
(わたしのこえはどこへきえたのか、)
わたしの声は何処へ消えたのか、
(みえないだいかこへ。)
見えない大過去へ。