Something Shiny

(それはいつしかとなえはじめたまじっく)

それはいつしか唱え始めた魔法

(いろどられひらいたせかいにねざすふぁんたじっく)

彩られ開いた世界に根差す幻想

(こがねいろににじむそのりんかく)

黄金色に滲むその輪郭

(めもくらむようなかがやきだけ)

目も眩むような輝きだけ

(あなたのかたちにきりとられたざんえいに)

少女の形に切り取られた残影に

(けしてきえないいちじょうのひかりがごとくに)

けして消えない一条の閃光がごとくに

(あまくてもろいさとうがしのだんがんで)

甘くて脆い砂糖菓子の弾幕で

(こころふかくうちぬいてしまう)

心深く撃ちぬいてしまう

(とおくくらいよぞらのすべてを)

遠く暗い夜空の全てを

(そめあげるほどにあふれるひかりが)

染め上げる程に溢れる光が

(かがやけるもの)

かがやけるもの

(とらわれぬもの)

とらわれぬもの

(あなたがなにもしらずとも)

あなたが何も知らずとも

(そっとかすかに)

そっと微かに

(けれどたしかに)

けれど確かに

(あなたはこのまぶたをやいたんだ)

あなたはこの瞼を焼いたんだ

(ああああ)

ああ　ああ

(とめられないのは)

止められないのは

(このあこがれだけなんだ)

この憧れだけなんだ

(とどかないせかいにてをのばすまじっく)

届かない世界に手を伸ばす魔法

(たんじゅんめいかいりちそうめいちからづよきろじっく)

単純明快　理知聡明　力強き論理

(ひかりはかげさえもとうとくして)

光は影さえも尊くして

(あまたのせかいはひろがりゆく)

数多の世界は広がりゆく

(たとえばそらにひろがるみるきーうぇい)

たとえば空に広がる天の川

(しってひらけるそれこそみとうのちへい)

知って拓けるそれこそ未踏の地平

(つみあげていくそのいっぽごとに)

積み上げていくその一歩ごとに

(どうかすべてをわすれずに)

どうかすべてを忘れずに

(あなたごしにせかいをしるなら)

あなた越しに世界を知るなら

(ただみあげているそれだけではない)

ただ見上げているそれだけではない

(きらめけるもの)

きらめけるもの

(あめにあられと)

あめにあられと

(ふりつもるおもいのはてに)

降り積もる感情の果てに

(そっとひそかに)

そっと密かに

(けれどまじかに)

けれど間近に

(これこそわたしはこいとよんだんだ)

これこそ私は恋と呼んだんだ

(とうめいなまま)

透明なまま

(かたちをなして)

形を為して

(かさなるおもい)

重なる想い

(なげかけるかげ)

投げかける影

(ちっぽけなせかいにみちるひかり)

ちっぽけな世界に充ちる光

(まるでうんめいのいたずらああ)

まるで運命の悪戯　嗚呼

(ねがいがかなうのなら)

願いが叶うのなら

(このあこがれのさきにあなたにこいをして)

この憧れの先にあなたに恋をして

(ゆめはげんそうのままに)

夢は幻想の侭に

(なまえをよぶだけではもうおわらないああ)

名前を呼ぶだけではもう終わらない　嗚呼

(かがやけるもの)

かがやけるもの

(いとおしきもの)

いとおしきもの

(あなたのすべておもううちに)

あなたのすべて想ううちに

(けれどたしかに)

けれど確かに

(そうだたしかに)

そうだ確かに

(あなたがわたしのゆめになったんだ)

あなたが私の"夢"になったんだ

(ああああ)

ああ　ああ

(あなたになれたら)

……あなたになれたら

(でもそれははじまりなのだろうか？)

でもそれは始まりなのだろうか？

(ああああ)

ああ　ああ

(とめられないのは)

止められないのは

(もうあこがれだけなのか？)

もう憧れだけなのか？